オヤイデ電気から、電源ケーブル「L/i50」シリーズのハイエンドモデル「L/i50 EXs II」が12月1日に発売される。価格はオープンで、想定市場価格は¥33,000前後(1.8m)。ケーブルの延長も可能で、0.5m増すごとに+¥4,400(税込)となる。

画像1: オヤイデ電気、ハイエンド電源ケーブルを19年ぶりにリニューアルした「L/i50 EXs II」を12月1日に発売。現代のオーディオ環境に合わせた仕様にアップデート

 今回発表のL/i50 EXs IIは、19年ぶりのリニューアルとなる製品で、オヤイデのこだわりでもある国内製造(Made in Japan)を保ちながら、現代の音楽環境に適応するハイエンドに相応しい仕様にまとめられた電源ケーブル。結果として、ハイスピード、高解像度、広大なサウンドステージを兼ね備えた製品へと生まれ変わったとしている。

 まず、導体については、高純度OFCに長時間低温焼鈍=銅を伸ばす工程で発生する応力歪に対して急激な変化を与えないよう、低温でゆっくりと時間をかけながら伸線を実行。これにより導体内部組織が均質化され、安定した伝送を実現するとしている。

 絶縁材には、振動吸収性に優れ、機械的強度を有する強化シリコンゴムを採用。瞬間的な電流負荷変動による振動を吸収し、不要な響きを抑え、原音忠実性を高めるのに大きく寄与しているという。さらに、4本の内部配線はそれぞれ強化繊維(テトロン)スリ-ブで被覆することで、ケーブル内部の共振も抑制されているということだ。

 また、4本の導体を対角線上に撚り合わせるスターカッド撚り構造を採用しており、これは、ケーブルから発生する磁界を互いに打ち消しあうので、通常のケーブルに比べ低インダクタンスとなり、ケーブル内部で発生する輻射ノイズを大幅に軽減させることが可能になるそうだ。

 外装については、材質によるカラーリング(色付け)を排除するため、シンプルに強化繊維スリーブのみを使用。摩擦などによる静電気の帯電を防止するために、静電気帯電防止加工も施されている。なお、ケーブルカラーは、ブリリアントな「サファイアブルー」を採用している。

 電源プラグ・コネクターは専用設計であり、オーディオ用電源プラグ・コネクター「ARMOREDシリーズ」をベースに、サファイアブルー仕様の「AP-037EX」「AC-037EX」を採用している。ちなみに、ARMOREDシリーズには「デュアルハウジング構造」「フレックスケーブルクランプ方式」「メカニカルアース」など、他に類を見ない斬新なアイデアが盛り込まれており、ケーブルへの負担を緩和し、制振性も向上しているそうだ。また、電極には脱酸リン青銅+2回磨き上げの後、厚肉銀メッキ(1.5μ)+ロジウムメッキ(0.3μ)を施している。

画像2: オヤイデ電気、ハイエンド電源ケーブルを19年ぶりにリニューアルした「L/i50 EXs II」を12月1日に発売。現代のオーディオ環境に合わせた仕様にアップデート

 さらに電磁波対策として、電磁波吸収体「オヤイデ電気NRF-005T」と「オヤイデ電気MWA-010T」を2層巻きとし、前者は電源ケーブルから発生する輻射ノイズと電界ノイズを抑制し、静寂性と原音忠実性の両立を実現。後者は、接点で発生する磁気歪みを吸収し、不要なノイズをジュール熱に変換させることで、電源の質を改善している。

L/i50EXs IIの主な仕様
ケーブル構造:スターカッド撚り構造
ケーブル導体:OFC(ホットコールド)+錫メッキOFC(アース)
ケーブル導体断面積:4.0SQ(7組/25本/0.12各1対)
ケーブル絶縁体:強化シリコンゴム
ケーブル外装シース:テトロンスリーブ(内側)+PETスリーブ(外側)
ケーブルコーディネートカラー:サファイアブルー
ケーブル外径:10.6mm
ケーブル長:1.8m
電源プラグ&IECコネクター:AP-037EX/AC-037EX(専用)
電源プラグ&IECコネクターカラー:サファイアブルー
電極材質&メッキ:脱酸リン青銅・2回磨き上げの後、厚肉銀メッキ(1.5μ)+ロジウムメッキ(0.3μ)
電磁波吸収材:NRF-005T+MWA-010T2層巻き
定格:125V/15A PSE認証品

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