アマゾンから、5.5インチディスプレイを搭載した「EchoShow 5(第3世代)」(¥9,980、税込)が発売された。2021年6月9日にリリースされた第2世代機から2年ぶりのリニューアルだ。今回「EchoShow 5(第3世代)」の取材機を数日間借用できたので、その第一印象をお届けする。

画像: 「EchoShow 5(第3世代)」のパッケージには、本体と電源アダプターが同梱されている

「EchoShow 5(第3世代)」のパッケージには、本体と電源アダプターが同梱されている

 まず第2世代から第3世代への主な進化点は以下の通り。

●スピーカーユニットが第2世代の1.65インチから、1.7インチ(44mm)に大型化
●プロセッサーをMediaTek MT 8163からMediaTek MT 8169 B(AZ2 Neural Edge)に変更。第2世代モデルに比べて処理能力を20%向上
●アレクサの反応感度を向上させるため、マイクを増設
●スマートホーム製品の標準規格Matterに対応
●再生利用ポリエステル糸が100%、再生利用アルミニウムを80%使用(デバイス、ケーブル、電源アダプター含む)

 5.5インチディスプレイ(水平960×垂直480画素)や内蔵カメラ(2Mピクセル)などの仕様は変更されていないし、Alexa(アレクサ)による音声操作に加え、タッチパネルからAmazon Musicの再生、スマートホーム機器の操作に対応できる点も同様だ(もちろん反応速度やMatterへの対応など、操作性の改善は進んでいる)。

画像: 本体はW147×H82×D91mmというコンパクトさ。第2世代機から高さが数ミリ小さくなり、奥行が増えている

本体はW147×H82×D91mmというコンパクトさ。第2世代機から高さが数ミリ小さくなり、奥行が増えている

 今回は短期間の取材だったので、EchoShow5デバイスでもっとも使われるであろうAmazon MusicとPrime Videoの操作性や音質についてチェックしてみた。

 EchoShow5(第3世代)の初期設定は、本体タッチパネルで行っている。箱から出して電源を入れると画面にお馴染みの「デバイスの言語を選択」メニューが現れる。ここからWiFiへの接続などを順番に入力していけば数分で設定が完了する。これで準備完了だ。

 EchoShow5(第3世代)をクアドラスパイアのラックに乗せ(棚板の中央に置いた)、Amazon Musicから聴き慣れた楽曲を再生してみる。ちなみにEchoShow5の音楽再生に関連した内部回路は第2世代と同等で、ハイレゾ音源は48kHz/24ビットまでの対応と思われ、コンテンツについては「HD」クォリティで楽しめるはずだ(推測ですが)。

画像: 初期設定は本体のディスプレイを使って行うのがスムーズだろう

初期設定は本体のディスプレイを使って行うのがスムーズだろう

 まずは個人的な定番から、ノラ・ジョーンズ「カム・アウェイ・ウィズ・ミー」やKISS「ラヴィン・ユー・ベイビー」、イーグルス「ホテル・カリフォルニア」、クィーン「We Will Rock You」といった楽曲を再生してみる。

 EchoShow5(第3世代)のサウンドは、“軽やかで元気がいい音”というのが第一印象だ。先日試聴した「Echo Pop」と同じ方向性で、気持ちよく音楽を楽しんでもらいたいという狙いと思われる。以前「EchoShow5(第1世代)」を取材した際は低域を強めに出していると感じたが、EchoShow5(第3世代)ではそこは抑えられている。

 高域は自然に伸びて、女性ヴォーカルも綺麗に再現している。対する低域はすっきり感じられるところもあり、KISSやイーグルスのような曲では、低域の迫力がもう少し欲しい。ラック上で本体の置き場所を変えてみたところ、左右の中央で、手前側に置いた状態で低音が響いてくるようになった。EchoShow5(第3世代)を設置する場合は、置き場所にも工夫をするといいだろう。

画像: 2Mピクセルのカメラは本体右上に搭載。物理シャッターも備えており、プライベート対策もばっちり

2Mピクセルのカメラは本体右上に搭載。物理シャッターも備えており、プライベート対策もばっちり

 この置き方でAdo「新時代」を再生すると、ヴォーカルも心地よく、バランスのいい聴こえ方が楽しめる。ボリュウムを上げ気味にしても音が割れることもないので、日常使いで不満を感じることはない。なおスピーカーはモノーラルなので音声の広がりはそれなりだ。

 iPhoneとBluetooth接続してビル・エヴァンス「Waltz for Debby」やELO「Twilight」も再生してみた。コーデックはAACと思われ、Amazon Music再生時より気持ち腰高な音になるが、ELOのようなジャンルならEchoShow5(第3世代)の音作りにもマッチしていて、BGM的に楽しむにはうってつけだろう。

 最近話題のポッドキャストも再生した。そのひとつ、「安住紳一郎の日曜天国」ではニュースやバラエティ番組で聞き馴染んでいる安住さんの声とニュアンスが自然に再現されている。EchoShow5(第3世代)はポッドキャストやオーディオブックの再現性を重視しているのは間違いない。

画像: 「Echo Dot with clock(第5世代)」と並べてみた。本体の高さはEchoShow5(第3世代)の方がわずかに小さい模様

「Echo Dot with clock(第5世代)」と並べてみた。本体の高さはEchoShow5(第3世代)の方がわずかに小さい模様

 Prime Videoについては、5.5インチ画面では(老眼のため)映画は見づらいので、主にバラエティやアニメコンテンツを選んだ。先述の通り声の再現性が優れているので、ここでも内容がすんなり把握できる。朝のニュースをチェックするといった用途でも活用できそうだ。

 スマートホーム機能として、Ringデバイスとつないで5.5インチディスプレイで玄関やペットの様子をモニターするといった使い方も可能。わが家でも玄関横に「Ring Battery Doorbell Plus」を設置しているので、その画像を呼びだしてみる。

 こちらも音声操作、タッチパネルの両方で可能で、玄関前の様子がクリアーに表示された。こういった確認用には5.5インチディスプレイはちょうどいいサイズだし、家庭内にモニター機器を追加したいという場合には最適な選択肢といっていい。

画像: ビデオコンテンツは4種類が準備されている。Netflixは未対応

ビデオコンテンツは4種類が準備されている。Netflixは未対応

 先日登場した「Echo Dot(第5世代)」を取材したときにも感じたことだが、最近のEchoデバイスはスマートスピーカーという枠を超えて、リビングの情報源、スマートライフのコントロールアイテムという存在に進化している。

 その意味ではEchoShow5(第3世代)もプロセッサーの変更に伴って反応速度も向上しているし、マイクの追加によるウェイクワードの認識精度も高い。本体W147×H82×D91mm、重さ456gという軽量・コンパクトサイズなのも、家庭内の色々な場所に置いて使うにはぴったりだ。(取材・文:泉 哲也)

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画像: Ringデバイスとつないで、玄関の様子もモニターできた

Ringデバイスとつないで、玄関の様子もモニターできた

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