オーディオブランドJPRiDEから、ノイズキャンセル機能搭載の完全ワイヤレスイヤホン「model i ANC」が発売中だ。価格はオープンで、有名ECサイトでは¥9,999(税込)で販売されている。

画像1: 自分の好みの音を自由自在に作れる完全ワイヤレスイヤホン「model i ANC」。好みの楽曲、アーティストごとにオリジナルのEQを追い込める!

 まずは、製品の大まかな特徴を紹介しておくと、本機はスティックタイプの完全ワイヤレスイヤホンで、搭載ドライバーは10mm径のダイナミック型、対応コーデックはSBC/AACという一般的なもの。アクティブノイズキャンセル(ANC)もサポートしており、仕様はフィードバック+フィードフォワードのハイブリッドタイプ。これがなかなか有効で、電車内の装着では周囲の騒音をスッと消してくれて、文字通り静寂の中で音楽が楽しめるようになる。送風のボーっという騒音は綺麗に消してくれるし、電車の走行音も、レールの軋む高域部分は少し残るものの、こちらも綺麗にキャンセルしてくれる。車内アナウンスにもANCが効くようで、少しアナウンスが遠くなる印象。寝過ごしには注意したい。イヤーチップの装着性も良好だ。

画像2: 自分の好みの音を自由自在に作れる完全ワイヤレスイヤホン「model i ANC」。好みの楽曲、アーティストごとにオリジナルのEQを追い込める!

 そして、(webサイトでも強調されているが)、付属アプリによる自由自在なサウンドメイクが本機の一番の特徴となる。写真のように、10バンドの調整が可能で、さらに帯域の選択や帯域ごとにフィルターのセレクトといった効果を自由自在に決めることができる。ここでは、メーカー広報よりぜひオリジナルのEQを作ってほしいというリクエストを受けたので、試してみた。

▲10バンドのEQを使って自分好みの音を作ることができる

▲これが初期状態の設定

 先に製品の基本的なサウンドインプレッションから紹介すると、初期状態(初期状態の割には、EQ設定かなりいじってあるのが分かる)では、全体的にフラットで、特定の帯域が強調されることもなく、聴きやすいもの。コンテンツによるが定位感や音場感もよく、ANCを搭載して1万円を切る製品としてはかなり良好なもの。そのANCも上で紹介したように効きもよく、騒音電車の田園都市線内でも、周囲の騒音をスッとキャンセルしてくれた。

 ではいよいよ本題に入りたい。今回サウンドメイクに使ったコンテンツは、福岡のガールズグループ九州女子翼の4枚目のアルバム『UNIVERSE』。ちょうど7月4日に発売されたばかりで、7月3日付のオリコン デイリーアルバムランキングで、前作に続いて見事1位を獲得した注目作だ。

▼関連記事「オリコンニュース」
https://www.oricon.co.jp/rank/ja/d/2023-07-03/

 まずはAstell&KernのDAP「A&ultima SP1000 Copper」+finalのイヤホン「A5000」をバランス接続(2.5mm)で基本の音調をチェック。使用したのは3曲目に収録されている「Star Seeker」。これを踏まえて、専用アプリ「SOUND Make」の(サウンド)メイク機能を使って、オリジナルのEQ(MY-EQ)を作っていきたい。

画像3: 自分の好みの音を自由自在に作れる完全ワイヤレスイヤホン「model i ANC」。好みの楽曲、アーティストごとにオリジナルのEQを追い込める!

 アプリは、掲載した写真のように10バンドのEQがあり、それぞれのバンドの帯域も自分で設定できるがここでは、初期状態をベースにしている。さて、上記試聴で決めたメイクの方向性は下記の通り。1)低音を少し抑えたい、2)イントロ部分の金属音を強調したい、3)ソロのボーカルをもう少し出したい、4)コーラスをもう少し出したい、というもの。

 設定では、曲をループ再生しながら、下の帯域からゲインやフィルターを調整。上記4項目を満足できるようにメイクしていった。結果は、下記の通り。いずれの項目も満足のいく調整ができた。ソロの分離感はよくなり、特に詩絵里、鈴川瑠菜の歌声はよく通って聴こえるようになった。冒頭の金属的な音も、クリアになった。

▲今回作成した「九州女子翼・UNIVERSE専用モード」

 収録プリセットは50種類以上あるので、その中から選んでもいいし、作成したオリジナルEQを記録しておけるので、よく聞く楽曲やアーティストごとにサンドメイクしてもいいだろう。

This article is a sponsored article by
''.