ソニーは、5月23日に発表したVlogカメラの新製品「VLOGCAM ZV-1 II」のユーザー向け体験会を都内で開催した。
VLOGCAM ZV-1 II(以下、ZV-1 II)は、ソニーが展開するVlogカメラシリーズの最新モデルで、初代「VLOGCAM ZV-1」の後継機。レンズ一体型の、コンパクトデジタルスチルカメラスタイルの製品となる。発売は6月23日で、価格は¥120,000前後(ぼデイのみ)。
進化点としては、セルフィ―(自撮り)がしやすいように、より広角の撮影が行なえるレンズを新開発して搭載したこと。最広角はZV-1の24mmから18mmへと拡大され、自分を映しながら説明(トーク)を行なう際、より広い背景を映し込むことができるようになった。その他、映像のルックも多彩となり、映画(シネマ)的な雰囲気が楽しめる「シネマティックVlog設定」の搭載、充電ポートもUSB-C仕様となり、使い勝手を向上させている。細かいところでは、三脚用の穴の位置が左側にオフセットされ、グリップキット装着時でも、グリップを取り外すことなく、バッテリーやメモリーカードの交換が可能になった。
さて、本機を小一時間ほど使ってみたが、やはりグリップを着けると持ちやすさは各段に向上するので、本体のみよりも、グリップキット付のほうをおススメしたい。ただし、三脚穴が左に動いているため、正面撮影時には、若干右方向へ負荷がかかるが、液晶を開いてセルフィ―する場合は、見た目も重心もいい塩梅になるので、キヤノンと同じく、セルフィ―メインの撮影がおススメとなるだろう。
画質については、センサー、エンジンは前モデルと同等で、レンズ部分が新しくなっているのだが、その変更が思いのほか映像(画質)へ影響しているようで、色が濃くなっている。HDR時代には合っているようだ(SDR撮影だが)。
近接(マクロ)撮影も、広角時5cm、望遠時(ズームマクロ)15cmまで寄れるなど、往年のソニーカメラ(コンパクトデジタルスチルカメラ)に比べて格段に寄れるようになった。
手振れは前モデルの光学式から電子式へと変更されている関係で、手振れ機能をオンにすると、若干画角が狭くなるが、それでも20mmほどは確保しているようで(数値は非公表)、前モデルよりも広い範囲を収めながらのセルフィーが楽しめるようになっている。
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