EcoFlow Technology Japanから、ポータブルバッテリーの新製品「EcoFlow DELTA 2 Max」(￥254,100、税込）が発表された。本日からEcoFlow公式オンラインストアや、Amazon、楽天市場や家電量販店、正規代理店で発売する。
「EcoFlow DELTA 2 MAX」（左）とエクストラバッテリー（右）
EcoFlow Technologyは、様々なサイズのバッテリー製品などを手掛けており、先日もポータブルエアコンの「WAVE 2」やポータブル冷蔵庫「GLACIER」を発売、前者は2週間で販売台数1,200台を突破、後者は初回生産分の250台が完売するほどの人気だったという。
新製品のDELTA 2 Maxは、リン酸鉄リチウムイオン（LFP）電池を搭載し、2,048Whの容量を備えたモデルで、既発売の「DELTA MAX」に改良を加えた進化版となる。
同社が現行モデル「DELTA MAX」シリーズのユーザー調査を行ったところ、主な用途では車中泊、防災、アウトドアといった内容が多かったそうだが、他にも自営業でビジネス用に使っている割合も高く（全体の30％ほど）、その場合はほぼ毎日活用しているという。こういったヘビーユーザーを含めると週1〜3回以上使っている方が全体の34％ほど、月1回以上という人はなんと80％にも達するそうだ。
そんな中で上がってきた不満点としては、「容量が思ったよりも少ない」「電池の寿命が短い」「本体が重すぎて運ぶのに不便」「アプリの使い勝手が悪い」といったものだったという。今回はそれらの点に細かく対応しているわけだ。
まず、電気自動車テスラのバッテリーと同じ化学構造を持つ高品質LFP電池を採用することで、3000回充電を繰り返しても初期容量の80％の充電容量をキープできるという。これは平均的なポータブルバッテリーの6倍に該当するとのことだ。
さらに大容量への待望については別売の専用エクストラバッテリーを組み合わせることで対応する。DELTA 2 Maxと1台のエクストラバッテリーなら4,096Wh、2台のエクストラバッテリーでは6,144Whの蓄電が可能で、6,144Whをフル充電した状態なら消費電力25Wの小型冷蔵庫を66時間使えるそうだ。
本体重量は約23.15kgで、平均的な2kWhのリン酸鉄仕様ポータブルバッテリーよりは30％ほど軽量化されている。加えて今回は専用キャリーカートも準備されており、屋外への持ち出しも比較的手軽に行えるはずだ。
DELTA 2 Maxはソーラーパネルによる充電も可能で、最大1,000Wのソーラーパネルなら約2.3時間でフル充電できる。キャンプなどのアウトドア用途はもちろん、例えば日常でも、ベランダなどにソーラーパネルを設置しておいて、夜はオーディオ再生用の電源として使うといった楽しみ方もありだろう。
バンライフビルダーの鈴木大地さん。「EcoFlow DELTA 2 MAX」にエクストラバッテリーをつないだら、丸ノコや電動ドライバーといった電動工具も充分使えることをデモしてくれた
アウトドアインフルエンサーのYURIEさんは、愛用の車にDELTA 2 MAXを積んで旅に出て、その使いやすさに感激したとのこと
「DELTA 2 Max」の主なスペック
●容量：2,048Eh（2×DELTA 2MAX専用エクストバッテリーで拡張可能）
●AC入力：X-Stream急速充電に対応1,500W 15A
●AC出力：6口 合計2,000W（サージ4,000W）、X-Boost 2,400W
●DCポート：USB Type-A×4、USB Type−C×2、車載シガーソケット×1、DC5521×2
●ソーラー入力：最大1,000W、11〜60V、10A 各ポート500W
●バッテリー：LFP（リン酸鉄リチウムイオン電池）サイクル回数3,000回後に初期容量の80％以上を維持
●接続：WiFi、Bluetooth
●寸法/質量：W497×H305×D242mm/23.2kg
