ファーウェイ・ジャパンは本日、リアルの発表会を開き、2023年夏へ向けた新製品群を発表した。ラインナップは、スマートウォッチから完全ワイヤレスイヤホン、Wi-Fiルーターなど4ジャンル7モデルとなる。
<スマートウォッチ>
「HUAWEI WATCH Ultimate」 5月26日発売 ¥135,080(税込)
「HUAWEI WATCH D ウェアラブル血圧計」 6月14日発売 ¥60,280(税込)
「WUAWEI WATCH Buds」 5月24日発売 ¥71,280(税込)
<スポ―ツ用タグ>
「HUAWEI S-TAG」 6月14日発売 ¥9,680(税込)
<完全ワイヤレスイヤホン>
「HUAWEI FreeBuds 5」 5月24日発売 ¥21,800(税込)
<Wi-Fiルーター>
「HUAWEI WiFi AX2 NEW」 6月19日発売 ¥6,600(税込)
まず、スマートウォッチのから紹介していきたい。「HUAWEI WATCH Ultimate」は、その型番から分かるように、同社スマートウォッチの新たなフラッグシップモデルとなるものだ。“フラッグシップ”という冠の通り、素材・デザイン・機能には、よりハイエンドらしさを表現できる仕様にまとめられており、同社がラインナップするスマートウォッチのジャンルで言えば、“プロフェッショナル”に属することになり、本製品では“ダイビング用途”での使い勝手をより強化・追求したものとなっている。
デザイン面では、アナログ時計を彷彿とさせる上質さを備え、ダイビングに特化したモデル(もちろん、ビジネス用途でも使えるようになっている)ということから、母なる海を連想させるディープブルーを配したカラーリングにまとめられている。
素材についても、“フラッグシップ感”を強化するために、筐体には、強度・高度・耐腐食性に優れる“非晶質ジルコニウム”を採用。火星探査機のドリルにも使われるほどの硬度・強度を持つと言われており、それは一般的なチタンやステンレスに比べて2~4倍の耐久性を備えていることから、さまざまな条件下においても、本ウォッチを安心して使える、と謳っている。
文字盤のカバーには、サファイアガラスを用い、33もの精密な研磨加工を経て、筐体との一体感のある曲面を描き出している。ベルト部分においても、強度を勘案して、ステンレスよりも軽く、それでいて強度の高いチタン合金を採用。海水(塩分)による腐食にも強く、熱伝導率が低いことから、使用環境の影響を受けにくい仕様となっているのも特筆できるだろう。
文字盤部分(表示部分)については、1.5インチのAMOLEDスクリーンを搭載。明るく、色鮮やかで、視野角も広く、視認性に優れた表示を可能としている。
ちなみに本機は、精緻な防水構造を作り上げることによって、100mの防水を実現。これは、音声伝達(水中でアラートが鳴る)機能を持つ同社製品の中でも、初めて実現したものになるという。防水規格だけでなく、潜水機器規格もクリアしているということだ。
そうした専門的なダイビングをサポートするために、ダイビングモードは4種類を搭載。ダイビングのモニタリングだけでなく、健康状態にも気を配った(減圧症にならないように)アルゴリズムとなっているそうだ。クロノグラフのような表示デザインにて、ダイビング後に必要な飛行禁止時間も、一覧できるデザインとなっている。
その他、スマートウォッチとしては、100以上のワークアウトに対応し、健康管理、GPS対応などのフィーチャーを持つ。内蔵バッテリーの持続時間は約14日間。ワイヤレス充電にも対応する。
「HUAWEI WATCH D ウェアラブル血圧計」は、その名の通り、血圧測定機能を備えたスマートウォッチ。近年では、高血圧に悩む人も増えているそうで、日常的な血圧のモニタリングが求められていることから今回、簡単・便利で素早く血圧測定が行なえる本モデルの開発・発売へとこぎつけた、ということだ。血圧測定、ということで、スマートウォッチ然としたデザインの中に、きっちりとポンプ(圧電式のマイクロポンプ)が内蔵されており、バンドを兼ねたカフ(測定時に腕に巻く布状の帯)には、伸縮に耐えられる耐久性の高い素材・構造を適用することで、小型でありながら正確な測定を可能にした、としている。バックル部分には強度にこだわったステンレスを採用している。
また、医療用レベルの圧力センサー、正確な測定をするためのシステム、アルゴリズムなどにも充分な注意が払われており、臨床試験もクリアしているそうだ。リマインダー機能もあり、測定をし忘れた、という失敗も軽減できそうだ。その他、一般的なスマートウォッチと同様に、健康管理、ワークアウトモード、長時間駆動(最大約1週間)などの仕様を備えている。
「WUAWEI WATCH Buds」は、スマートウォッチに完全ワイヤレスイヤホンを内蔵した2in1の便利ギア。春先にクラウドファンディングを行ない、見事プロジェクトを達成し今回、本発売されることとなった。
イヤホンは、時計の文字盤(?)部分を開けると収納されており、デザインはEARINの初代機に似た印象もある、弾丸形というか、八角柱形状の仕上がり。EARINと同じくイヤホン自体に左右の区別はなく、装着時の位置で左右を判別するようになっている。ドライバーは平面タイプで、ノイキャン機能も備えている。タップ操作はイヤホン本体に加え、イヤホン付近の耳、耳介などを触る(叩く)ことでも行なえるようになっている。
スマートウォッチとしても、ワークアウト、健康管理、音声ガイダンス、AIランニングコーチなど、一般的な機能を備えている。
「HUAWEI S-TAG」は、ファーウェイとしては初となる計測センサー。ランニングやサイクリングを行なう際、本機を足、または腰に装着しておくと、体の使い方(平均ピッチ、平均ストライドなどなど)のデータを取得でき、フォームなどの回析・分析に役立つ、というものだ。製品は1個封入で、足・腰2か所に装着する場合は、製品を2個(2パッケージ)購入する必要がある(国内では2個セット品の販売はないそう)。
「HUAWEI FreeBuds 5」は、同社完全ワイヤレスイヤホンの最新モデルで、スティックタイプのデザインに、自然な美しさを融合させた独創的な形状が魅力の製品。自然界にある美しい曲線、液体金属のような流麗な形状を取り入れ、そこに実際の人間の耳の形のサンプルを数多く集めることで、装着性についても一段アップさせているのが特徴となる。形状もミリ単位で修正を重ね、より多くの、より精緻に耳にフィットするように形作られているということだ。
インナーイヤーというセミオープンタイプでありながら、ノイズキャンセル機能に対応している点も見逃せない。トリプルマイクによって周囲のノイズを的確に把握し、人の耳の形状、装着状態に合わせた音響を実現する「アダプティブイヤーマッチングテクノロジー」、周囲のノイズ量に合わせたノイキャンモードの切替え、といった定評のある機能によって、装着性と静粛性を両立させている。
搭載ドライバーについても、マグネットの強化、空気の流れの的確なコントロールによって、低域の再現性、音圧の増強を図っている。BluetoothコーデックはLDACをサポートしており、ハイレゾオーディオワイヤレスの認証も取得している。その他、マルチポイント対応、急速充電対応などのフィーチャーを備える。
Wi-Fiルーターの「HUAWEI WiFi AX2 NEW」は、型番から分かるように「HUAWEI WiFi AX2」の後継機。で、何がNEWなのかと言うと、IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)への対応を果たしたこと。従来方式と比べ、サクサクと快適なインターネット通信が行なえるということだ。その他の仕様としては、5GHz Wi-Fi6対応、Mesh+サポート、ギガビット WAN/LAN自動適応、アプリ対応、ペアレンタルコントロール、壁掛けOK、などの特徴を備えている。