イヤホンの専門ブランドSOUNDPEATSから、スポーツ向けのオープンイヤータイプのワイヤレスイヤホン「RunFree」が4月22日に発売される。価格は￥6,680。メーカーサイトへ登録すると、Amazonで使えるクーポンがもらえて、最大で34％オフになるそうだ。
さて、RunFreeは左右のユニットがつながった耳掛け式のワイヤレスイヤホンで、名前の通りサイクリングやマラソンといったアクティブなシーンでの使用を想定した製品となる。骨伝導ではなく、通常のユニットを耳のそばで鳴らすニアーフィールドスピーカーという形態だ。
ドライバーには、16.2mm径という大型のダイナミック型が採用されていて、それがSOUNDPEATSのSのロゴのあるあたりに内蔵されている。そのドライバーは同社の独自設計となる「ラムダ型音響空間」に設置されていて、主に低音域の量感や再現性の向上に留意したものになるという。ここでは、発売に先駆けて製品を試聴する機会を得たので、そのインプレッションを簡潔に紹介したい。
ドライバーは右のパーツに内蔵されている。音は写真のスリット分から出てくる
まずは装着性について。ドライバーの収められている部分と、その後ろのバランサーの間のS字の部分を持って、後ろ側から耳に掛けるようにして装着すると、すっと取り付けることができる。後頭部に回る部分を少し下げ気味にしたほうが、音の聴こえはよいのだが、襟のある服を着ていると、襟とワイヤー部分が干渉してしまうので注意したい。少し上を向くとぶつかるので、見上げるようなしぐさのあるスポーツや、スポーツタイプの自転車（前傾姿勢となる）で使うと気になるかもしれない。眼鏡の柄との干渉はそれほどない（さすがにマスクの耳掛け部分とは干渉する）。それ以外では、頭を激しく振っても、落ちたりズレたりすることはないので、ある程度動き回るようなアクティブなシーンでも普通に使えるだろう。
ドライバー部分の前方にもスリットがあり、耳を近づけるとここからも音が出ているのが分かる
聴こえ方については、オープンタイプながらしっかりとしたサウンドが楽しめるようになっていて、交通量が多く走行ノイズの少し大きめな幹線道路沿いの歩道でも、仕事中のながら聴き用途でも、周囲の状況（音）を確認しながら、好きな音楽を聴けるし、電話（着信）や同僚の呼びかけにも難なく反応することができた。ただし、電車内（特に車内騒音の大きな田園都市線）では、周囲の騒音にかき消されてしまうので、公共交通機関を使っての通勤時の使用には、あまり向いていないようだ（音漏れは、音量を上げるとそこそこある）。
さて、気になる音質については、低域から高域まで全体的にフラットな再現性で聴きやすいものとなっていて、オープンタイプだけに音像の定位も目の前あたりに来て良好なもの。耳がフリーなので、カナル型のような圧迫感がないのは特筆できる。ただし、高域部分は少し強調されているようで、曲によっては耳に刺さる感じは受ける。音場はそれほど広くなく、中央に集中する印象。ディテイルはそれほど追求していないようで、少し大味な再現性となる。売りでもある低域の再現性については、いかにもという雰囲気はなく、ホームシアターでいうところのサブウーファーを追加したような印象で、しっかりとした低音がそこに再現されている、というものとなる。音量を上げていってもうるさくならないのがいい。レスポンスもよく、J-POPのような楽曲だけでなく、クラシックでも良好な再現性が得られていた。コンテンツをハイレゾにすると響き感が増してくる印象もあり、コンテンツの情報量に即した再現性を持っていることは分かった。
操作ボタンは右側のユニットに装備する
陽気もよくなってきたので、これから散歩やジョギングなどを始めたいと思っている人には、運動のお供に好適なイヤホンと言える。
SOUNDPEATS RunFreeの主な仕様
形式：オープンイヤー型
Bluetoothバージョン：Bluetooth5.3
対応コーデック：AAC、SBC
ドライバー：16.2mm径ダイナミック型
再生周波数帯域：20Hz～20kHz
最大再生時間：14時間
充電時間：1.6時間
充電コネクター：USB Type-C
防水性能：IPX4
質量：28g/133g
付属品：充電用USB A to Cケーブル、アプリマニュアル、取扱説明書
▼メーカー登録サイト
https://jp.soundpeats.com/pages/runfree-preview
キャンペーン期間は4/21（金）23:59まで
▼購入リンク
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BXPL8C82
Amazonクーポンコード：「RUNFREEHRA1」
期間：2023年4月22日9:00～2023年4月25日23:59まで
クーポンの併用可
