フジヤエービックは、2月11日に東京・中野サンプラザで「冬のヘッドフォン祭mini 2023」を開催した。当日は中野サンプラザ15Fに40のブースが設けられ、様々なブランドの新製品や人気モデルを展示、それらを実際に試聴できるようになっていた。ここでは「冬のヘッドフォン祭mini 2023」の各ブースの様子を紹介する。
Dell'arte
Dell'arteのブースでは、秋葉原のオーディオショップSOUND KITCHEN AIMSとのコラボレーションモデルとして、先日リリースしたばかりの新製品ケーブル「BLOOM standard」(¥19,800、税込)と「VOLTS for HYPSOS」(¥49,500、税込)が出品されていた。
BLOOM standardは、ヘッドフォン側コネクターは3.5mm/AUDEZE·Empyrean miniXLR 4pin/Mr.Speakers·Dan Clark Audio/HD800/Focal UTOPIA用から、アンプ側端子はXLR 4PIN/XLR 3PIN/ステレオフォン/4.4mm 5極から選択可能。線材にはMOGAMI2534を採用し、リケーブルの楽しさを多くの方に体験してもらいたいという思いで制作されている。
VOLTS for HYPSOSはその名の通り、Ferrum Audioの「HYPSOS」用電源ケーブルで、線材には
PC-Triple Cが使われている。長さは50cm。
Analog Squared Paper
Analog Squared Paperでは、真空管ヘッドホンアンプ「TU-05 Desktop」(参考価格¥300,000)を展示、その音を体験できるようになっていた。
TU-05 Desktopは初段に12AX7、終段に12FQ7真空管を搭載した真空管式ヘッドホンアンプで、従来モデルTU-05mk2が電池駆動だったのに対し、ACコンセントから給電する方式に変更されている。
他にも静電型に向けた真空管式ヘッドホンアンプ「TU-08ES」も展示。STAXのヘッドホンと組み合わせた試聴が可能だった。
ZMF Headphones
ブライトーンはZMF Headphonesのヘッドホンを展示し、こちらも試聴体験ができるようになっていた。ZMF Headphonesは木材を使ったハウジングが特長で、最新モデルの「Atrium」ではバイオセルロース振動板を搭載したことも話題となった。今回はAtriumに加えてベリリウムコーティングPENドライバーを使った「Verite」「Verite Closed」も並んでいた。
さらに新しい提案として他社製品用の交換用パッドも展示されていた。ZMF Headphonesでは自社モデル用にラムスキンやスウェードといった素材違いや、孔の有り/無しなどの様々な種類のイヤーパッドを準備しており、交換することで微妙な音の違いを楽しめるようになっている。
ブースにはソニーやゼンハイザー、フォーカル向けのイヤーパッドが並んでおり、ユーザーの反応をみながら発売を検討していくとのことだった。
HIFIMAN
中野サンプラザ15FロビーのHIFIMANブースでは、密閉型ヘッドホン「Sundara Closed-Back」(¥55,880、税込)と有線イヤホン「Svanar」(¥229,900、税込)の音を確認しようと、多くの来場者が列を作っていた。
Sundara Closed-Backは、開放型ヘッドホンの「Sundara」を密閉型に改良したモデルで、独自のNeo supernano振動板を搭載、こちらも独自のステルスマグネット技術を使って駆動している。ハウジングにはブナ材を採用する。
Svanarは同ブランドのフラッグシップイヤホンで、振動板表面に特殊なメッキ処理を施したトポロジーダイヤフラムを採用した9.2mmダイナミック型ドライバーが搭載されている。
本体のフロントチャンバー(耳に近い方)は銅、リアチャンバーにはアルミという異なる素材を使うことで共振への対策も行われている。
BITSOUND
カスタムイヤーピースのブランドとして知られるBITSOUNDは、「冬のヘッドホン祭mini 2023」会場で、SHURE SE846用の新製品「B-20」を展示していた。
同社のイヤーピースは光硬化樹脂を使い、ユーザーの耳の形にぴったりに仕上げてくれるのがポイント。現在は人気モデル20種類のイヤホン用をラインナップしているという。さらに数十の中から好きな色を選べるので、アナタの好みにあう1点を探してみてはいかがだろう。