アンカー・ジャパンは10月27日、都内でプレスイベント「Anker Power Conference 2022 Fall」を開き、Ankerグループの日本における取り組みや、各ブランドからの新製品群の発表を行なった。ここではそのイベントの模様と、発表された新製品群の中から、注目製品をピックアップして紹介したい。
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同社では、最新のテクノロジーを駆使してユーザーの生活を豊かにするというキーワードを軸に事業を展開しているそうで、中でも近年高まりを見せているサステナブルな面では、同社自慢のパワー半導体素子窒化ガリウム(GaN)採用モデルの拡充によって、電源機器の寿命の延長による廃棄品の削減、製造工程における二酸化炭素の排出量の削減が見込まれるといい、さらに材料にトウモロコシなどを使用することで、プラスチックの使用量の削減を図るなど、多方面で持続可能な、循環型の社会の構築へ向けた活動を行なっているということだ。
また、アンカーグループの日本での事業は順調だそうで、グループの製品の修理などを担当する新会社「アンカー・テック」をこの9月に設立したそうだ。その設立を記念して、「モバイルバッテリーの下取り&買い替えサポート」を実施する(~11月9日まで)。自社製品の下取りはこれまでも行なっていたそうだが、今回は他社製品でもその対象になるという点が、新規となる。
さて、発表された新製品群ではまず、Ankerブランドのポータブル電源「Anker 767 Portable Power Station」(¥299,900)に注目。同ブランドのポータブル電源の中では最大容量(2048Wh)を持つそうで、ドライヤーなどの電力を食う製品の使用もOK。同社の誇るGaNの最新版「GaN Prime」を搭載しているのが特徴になるそうで、これにより電源の変換効率(直流⇒交流)が、従来の88%ほどから96%へと向上するそうで、考え方としては、10%ほどの変換ロスがあったものが、半分の4%に減った、ということになる。結果、実効容量を増やすことができ、充電サイクルの延長というメリットを持ち、ひいては製品寿命の延長=環境負荷の低減につながるということだ。GaN Primeは効率がいいので、発熱も少なく搭載部品への熱の影響を抑制できるので、この面でも製品寿命の延長に寄与しているという。
なお、Anker 767 Portable Power Stationと組み合わせる外付けバッテリー「Anker 760 Portable Power Station Expansion Battery」も発表された。767と同じ容量を持つので、組み合わせて使うと、駆動時間を倍にできる。さらに充電用のソーラーパネルも新しくなり200W出力(発電?)が可能な「Anker 531 Solar Panel」も発表された(¥69,990)。
チャージングデバイスでは、先般発売されたiPhone14との組み合わせを考慮したカラーバリエーション展開を持つUSB急速充電器「Anker 523 Charger」など3シリーズ13モデルも発表された。加えて、Appleデバイスとの充電の親和性を高めた、ロボチックなワイヤレス充電ステーション「Anker 3-in-1 Cube with MagSafe」(¥21,800)も発売された。製品名にあるように、アンカーとして初めてMade For MagSafeの認証を取得したモデルとなるそうで、スマホ、時計、完全ワイヤレスイヤホンの3つのデバイスを同時に(ワイヤレス)充電できるのが特徴。時計を載せる(ひっかける?)棚板(?)は、CDのローディングトレイのような形で出し入れができ、なかなかにメカチックなもの。
そして、人気のキャラクターポケモンとのコラボUSB急速充電器も3タイプ発表された。USB-PD20Wは「ピチューモデル」(¥3,990 11/10発売)。同65Wは「ピカチュウモデル」(¥8,990 11/10発売)。同120Wは「ライチュウモデル」(¥14,990 11/10発売)となる。製品にはそれぞれのキャラクターのシルエットが印字され、ケーブルホルダーには雷マークがあしらわれるなど、ファンにも嬉しい仕様にまとめられている。
オーディオブランドsoundcoreからは、ブランド史上最高傑作を謳う完全ワイヤレスイヤホン「Soundcore Liberty 4」(¥14,990)が発売された。前モデル「Soundcore Liberty 3 Pro」同様に、LDACコーデックのサポート(専用アプリで機能をオンにするタイプ)、アクティブノイズキャンセル機能の搭載、3Dオーディオ対応といったキーフィーチャーは継承しつつ、今回は音質を向上されるために、ダイナミック型ドライバー2基を同軸に配置した「A.C.A.A3.0」を新採用。詳細なインプレッションは後日記事化する予定だが、会場で短時間試聴したところでは、アンカーらしい豊かな低音はそのままに、さらに全帯域にわたって音の厚みが増しており、一段アップした芳醇なサウンドが楽しめた。なお、近年流行のヘルスモニタリング機能も付加されていて、心拍モニタリング、ストレスチェックなどを専用アプリ上で確認できるようになっている。カラーバリエーションが4色で、赤(ワイレッド)、青(スカイブルー)は来春の発売予定だ。
Meta認定を取得したゲーミングイヤホン(完全ワイヤレスイヤホン)「Soundcore VR P10」(¥14,990 冬発売予定)も発表された。世界初というMade for Meta(認証)は世界初といい、同VRグラスとは専用のUSBドングル(タイプC)で接続することで、遅延を最小限に抑えることができる、としている(LC3コーデック・2.4GHz接続により、遅延は約30msに抑えているという)。同時にBluetooth接続(スマホなど)することもできるそうで、ゲーム音を聞きながら、ボイスチャットや通話もOKという。
さらに、いわゆる寝ホンとなる完全ワイヤレスイヤホン「Soundcore Sleep A10」(¥12,990)も発売された。小さく・軽い本体と柔らかいイヤーチップで、快適な着け心地を提供するという。睡眠モードで約10時間の駆動が可能。アプリとの連携で、睡眠モニターもできるという。アラームの設定も行なえるそうだ。なお、通常のワイヤレスイヤホンとしても使えるということだ。
スマート家電ブランドEufyからは、忘れ物防止タグ「Eufy Security SmartTrack Link」が、本日より予約販売が開始された。カードタイプもラインナップされていて、冬には発売の予定とか。
ビジュアルブランドNEBULAからは、モバイルプロジェクター「Nebula Capsule 3 Laser」(¥119,900)が発売された。レーザー光源を搭載し、フルHD解像度の映像表示が可能になった。HDR10映像の表示にも対応するという。本モデルについては、別稿にて紹介する。