BOSEから既報の通り、9月29日にアクティブノイズキャンセル機能搭載の完全ワイヤレスイヤホン「Bose QuietComfort EarBuds II」(以下、QC Earbuds II)が発売される。価格は¥36,300(税込)。

画像1: ノイキャン性能はピカ一! BOSEの最新完全ワイヤレスイヤホン「Bose QuietComfort EarBuds II」。外音取り込みモードも自然な音が聞ける

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 ここでは、発売に先駆けて製品をチェックする機会を得たので、そのインプレッションを簡潔に紹介したい。

 今回発表のQC Earbuds IIは、2020年10月発売の「BOSE QUIETCOMFORT EARBUDS」の後継となる製品。本体の大きさは約1/3と大幅に小型化されており、BOSEの特徴でもあるアクティブノイズキャンセリング(ANC)については、その効果をさらに高めているのがポイントとなる。それらを可能にしているのが、本モデルに初搭載された「CustomTuneテクノロジー」だ。いわゆるパーソナライズ機能で、イヤホンを装着時(毎回)に、独自のトーン(Netflixのジングルみたいなもの)を再生し、耳の内部の音響を測定。その結果を基に、サウンドとノイキャンの両方を、ユーザーに合わせてカスタマイズしてくれる、というものだ。

画像: 新製品「Bose QuietComfort EarBuds II」(左)と前モデル。かなり小型化されているのが分かる

新製品「Bose QuietComfort EarBuds II」(左)と前モデル。かなり小型化されているのが分かる

画像2: ノイキャン性能はピカ一! BOSEの最新完全ワイヤレスイヤホン「Bose QuietComfort EarBuds II」。外音取り込みモードも自然な音が聞ける

 ちなみに、QC Earbuds IIのノイズキャンには、オフがない(ANCオンとAwareモード=外音取り込みモードの切替え式)。つまり、それだけANCの効果には自信を持っているということだろう。マイクは、内側に一つ、外側に二つの計三つを搭載し、ANCの機能としてはフィードフォーワードとフィードバックのハイブリット式となる。

 さて、QC Earbuds IIを装着するとまず、ブーンという音が右・左の順番で流れてくる。これでユーザーの耳の内部の音響を測定し、最適化してくれるという。装着時には毎回再生されるので、その都度の状況に合わせた最適化が行なわれるようになる。

 事前に専用アプリ「Bose Music」を使うと、イヤホンの装着テストが行なえるので、きちんと装着されているか(イヤーピースが合っているか)を確認の上でリスニングを楽しみたい。

画像: イヤーチップ(左)とスタビリティバンドで耳に固定する。圧迫感は少ない

イヤーチップ(左)とスタビリティバンドで耳に固定する。圧迫感は少ない

 さて、ノイキャンの効果については、オフィスと通勤の電車内の2つのシチュエーションでテストしてみた。まずはオフィスにて。ANCをオンにすると、周囲の騒音がスゥーっと消えるのが分かる。ラジオを流しながらテストしてみたが、パーソナリティの声にもきちんと反応し、ほとんど聞こえなくなるなど、効果も高いのが分かった。カフェなどで仕事をする際など、ある程度の騒音が見込まれる場所での使用で役に立ちそうだ。

専用アプリ「Bose Music」

 一方、電車内ではさすがはBOSEというANCの効果で、送風音、走行音をほぼ除去してくれ、静寂な空間を創造してくれる。高周波音が少し残っているものの、気になるものではない。面白いのは、上述のラジオ聴取による声はキャンセルしてくれるのだが、車内のアナウンスはほぼそのまま聞こえてくるところ。女性の声も、男性の声もほぼ同じ感じで聞こえてくる。終始流れてくるわけではないので、邪魔ではないし、逆に乗り過ごし防止になるので、ある意味では有用と言えるだろう。

 面白いのはAwareモード(=外音取り込み)の音質。他社の製品で外音取り込みモードにすると、周波数を制限しているからか、不自然な声、雰囲気になってしまうことも多いが、本QC Earbuds IIでは自然な感じで、周囲の様子が聞けるようになる。自分の声も違和感なく聞けた。まるで、イヤホンを装着していないような印象となっていた。これであれば、オフィスでの使用でも、周囲の状況が自然に把握できるし、会話もスムーズに行なえるだろう。

 周囲のノイズに合わせて、取り込み量を自動的に調整してくれる「ActiveSence」という機能があり、例えば電車やバスが近づいてくるような場合、自動的に取り込み量(音量)を抑制してくれるので、出来の悪い収音器のようにはならないよう計算されている。しばらくAwareモードで過ごしてみたが、音の聞こえ方が自然なので、長時間装着していても、無理なく過ごせるだろう(逆に他社はこの自然さを見習ってほしい)。

 アプリにはEQ機能もあって、何もしない標準のほか、低音増強/低音減衰/高音増強/高音減衰の4種類がプリセットされている(低音/中音/高音の3ポイントでフリー調整も可能)。プリセットの中では、うるさく感じる低音が抑えられる「低音減衰」がよい印象だった(対応Bluetoothコーデックが、SBCとAACなのが悔やまれる)。

 なお、QC Earbuds IIはプレーヤーと接続していない状態でも電源がオフにならないので、ノイキャン付耳栓としても使えるのは便利なところ。カフェなどでの作業や、電車/飛行機で移動中(睡眠用)の耳栓としても活躍してくれるだろう。

 カラバリの「ソープトーン」モデルは、つや消しで少しグレーがかった色調で、質感も高い仕上がり。こちらはブラックモデルより少し遅れて11月ごろの発売になるという。

画像4: ノイキャン性能はピカ一! BOSEの最新完全ワイヤレスイヤホン「Bose QuietComfort EarBuds II」。外音取り込みモードも自然な音が聞ける
画像5: ノイキャン性能はピカ一! BOSEの最新完全ワイヤレスイヤホン「Bose QuietComfort EarBuds II」。外音取り込みモードも自然な音が聞ける

 ちなみに、アプリを使うとガイダンス音声を日本語に変更できるのだが、どうも怒っているように聞こえてしまう声質なので、元の英語のほうがいいだろう。

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