NECパーソナルコンピュータから、個人向けパソコンLAVIEシリーズの2022年春モデルとなる、ノートパソコン、およびデスクトップパソコンの新製品が発表された。2月10日より順次発売される。ラインナップは下記の通り。
●ノートパソコン
「NEXTREME Carbon」 2月10日発売
XC950/DAG オープン価格(実勢¥280,000前後)
XC750/DAB オープン価格
XC750/DAG オープン価格
XC550/DAB オープン価格
XC550/DAG オープン価格
「N13」 2月下旬発売
N1375/DAL オープン価格(実勢¥198,000前後)
N1375/DAM オープン価格
N1355/DAL オープン価格
N1355/DAM オープン価格
N1335/DAL オープン価格
N1335/DAM オープン価格
N1335/DAL オープン価格
●デスクトップパソコン
「A27」 4月上旬発売
A2797/DAB オープン価格(実勢¥286,000前後)
「A23」 4月上旬発売
A2377/DAB オープン価格(実勢¥275,000前後)
A2377/DAB オープン価格
A2365/DAB オープン価格
A2335/DAB オープン価格
そのほか、昨年末の秋冬モデル「N15」「N14」「N11」は継続となる。
加えて、Androidタブレットの新製品「LAVIE Tab T12」も発表された。こちらは3月17日発売で、価格はオープン、想定市場価格は¥102,000前後となる。
さて、今回の新シリーズはニューノーマル時代に求められるオンラインコミュニケーションへの対応力を高めつつ、新しい働き方をサポートするよう、生産性(処理能力など)、持ち運びやすさ(軽量、強度など)をさらに高めたノートモデルと、ビジネスだけでなくエンタメ要素や使い勝手を向上させたデスクトップモデルの2ラインとなる。
機能面でのニューは、一つはオンライン会議時にノイズ抑制機能が対応するアプリの拡大、一つはwebカメラに特殊効果(フィルター)をかけられる「YouCam9」アプリへの対応、一つは所有するパソコンをWi-Fi経由でセカンドディスプレイにできる「つながる!LAVIE」アプリ対応などが挙げられる。
以下、製品ごとに見ていくことにするが、一番の注目は、新フラッグシップとなる「NEXTREME」の誕生だろう。従来「Pro Mobile」がカバーしていた領域を引き継ぎつつ、ビジネスに求められるモバイル性や処理能力だけでなく、ワンランク上の上質さを兼ね備えた新ブランドとなる。
スペック・仕様面では、従来のPro Mobileの13.3型とほぼ同じサイズで、ワンサイズアップの14型を実現。アスペクト比は16:10と少し縦長となり、表示面積が拡大したことによる各種ビジネスデータ(資料)の閲覧性を高めている。同時に画面の縁はいわゆる狭額縁仕様となり、主なターゲットとなるスマホに慣れたZ世代に受け入れてもらいやすいフレームレスデザインに近づけている。
CPUは、インテルCore-i7とi5をラインナップ。いずれもThunderbolts4端子を2口装備し、内蔵バッテリーの持続時間は約24時間となる。なお、Core-i7モデルについては、仕様はほぼ同じで、LTE対応(XC950、nanoSIM/eSIM切り替え)と非対応(XC750)の2ラインを用意する。通販サイト専用モデルでは、SSDの容量増や5G対応モデルの選択、Mバッテリーの選択(標準はLバッテリー)も可能になる。
筐体には、ブランド名にあるようにカーボン(東レ製)を天面・下面に採用。天面は新構成で軽量さと強靭さを両立させ、一方の下面は、剛性を保ちながら、放熱性(熱伝導率)や振動低減性(放熱用ファンからの振動)に優れる仕様としているのも特徴となる。
キーボードも生産性向上に向け、ファンクションキーの配置を変更。従来バラバラに並んでいたものを、音声系・ディスプレイ系・その他というように機能括りでまとめることで使いやすく、見つけやすくしている。
メーカーのアナウンスによれば、今後このNEXTREMEブランドには、ラインナップを拡大する新製品の投入も予定している、ということだ。
ノートパソコンのもう一ライン「N13」は、13.3型液晶、ほぼ1kgの軽量さ、MIL規格準拠の強靭さを備えたモビリティ性能を高めた製品。CPUはAMDが標準で、Ryzen7(N1375)、Ryzen5(N1355)、Ryzen3(N1335)が選択可。その他、Ryzen7モデルはメモリー16GB、SSD 512GB、内蔵バッテリー持続時間は約15.8時間となる。
デスクトップタイプの「A27」「A23」は、それぞれ27型と23型の画面を持つオールインワンモデル。スリム&スタイッシュさを追求したデザインとし、スタンドは設置性を向上させる高さ調節、チルト機構を装備している。スタンドの奥行は251mmの省スペース仕様。画面下にキーボードの収納も可能だ。
その他の仕様としては、こちらもCPUはAMDが標準となり、A27はRyzen7、A23はRyzen5/3が選択可。全モデルSSD仕様となった。ちなみにA27(A2797)とA23の「A2377」は、デジタル3波(地上/BS/110度CSデジタル)チューナー(W仕様)を搭載する。音響は「YAMAHAサウンドシステム」となる。
なお、キーボードは10キーを装備しながらより小型化したBluetooth/RF両対応のワイヤレス品が同梱される。3台のパソコンに接続でき、ワンタッチで接続先を切り替え可能なペアリング・チェンジ・ボタンを装備する。
AndroidタブレットのLAVIE T12は、同社タブレットのLAVIE Tabシリーズの新フラッグシップモデルとなる製品で、型番の通り画面サイズは12型、解像度2560×1600ドットの有機ELパネルを搭載する。
搭載CPUは「Snapdragon870」、メモリー8GB、ストレージ256GBというスペックで、これは現行11型のハイエンドモデルT11(T1195)比で、処理パフォーマンスは200%になると謳っている。
有機ELディスプレイということで、最大輝度は600nits、HDR10+、ドルビービジョン対応、JBL製4スピーカーの仕様でドルビーアトモス再生もサポートするなど、エンタメ性能も高い次元で追求されている。
オプションアクセサリーとして、「スタンドカバー付きキーボード」(実勢¥22,000前後)、「デジタルペン2」(実勢¥9,800前後)、「タブレットカバー」(実勢¥6,600前後)もラインナップされる。