伊藤屋国際から、NF Audioブランドの新製品として有線カナル型イヤホン「NE4 Evolution（エヌイーフォー・エボリューション）」が、9月9日に発売される。価格はオープンで、想定市場価格は￥99,800前後。
NE4 Evolutionは、ドライバーにKnowles製バランスド・アーマチュア（BA）を4基採用した上で、それらのクロスオーバー周波数や電気特性を変更する回路を搭載した交換型フェイスプレートを組み合わせることで、従来のイヤホンとは異なる高い（サウンドの）カスタマイズ性を実現した製品。
NF Audioは、「一眼レフカメラのレンズのような感覚でフェイスプレートを交換して楽しめる」（Felix Yang、NFAudio CEO）エコシステムの構築により、新しい音楽の楽しみかたを提案するとしている。
イヤホン本体については、フェイスプレートとハウジングを分離独立した構造とし、フェイスプレート内部に電気回路を持たせる機構を採用。調整できるのは、マルチドライバー間の周波数分割のみならず、インピーダンスなどの電気特性もカスタマイズ可能なため、フェイスプレートを交換することでイヤホン本体を買い替えるほどの音質チューニング／カスタマイズが行なえるという。
本製品に同梱されるフェイスプレートは種類で、それぞれ「POP」「REFERENCE」「TRANSPARENT」と名付けられており、命名に即した音調が楽しめるようになっているそうだ。
また、今後はさまざまな音楽スタイルやシーンに合わせた交換用フェイスプレートやDIYキット（いずれもオプション）の開発も進めるとしている。
NE4 Evolutionの主な特徴
●Knowles製高性能BAドライバーを採用
ハウジング部に、Knowles製高性能BAドライバーを4基搭載（22955×1、29689×1、31736×2）。ドライバーはフェイスプレート側の回路により駆動され、周波数分割を決定されるほか、回路の設計次第では2ウェイ／3ウェイでの利用も可能。
●鍛造アルミニウム合金製ハウジング
ハウジング素材には、航空用アルミニウムインゴットとステンレス鋼から生み出された鍛造アルミニウム合金を採用。最新型5軸CNCマシンで加工することにより、精緻で優美なボディラインを成型することができたという。また、人間工学に基づきデザインされているため、高い装着性も実現したそうだ。
●高純度5N OCC銀メッキのリッツ線ケーブル
コネクターには、インイヤーモニターで広く採用されている2pin／0.78mmを採用。標準装備の高純度5N OCC銀メッキの280芯リッツ線ケーブル（3.5mmシングルエンド）は、低インピーダンス化および表皮効果・近接効果低減により、音のディテイルや音場の広がり、落ち着きのある音色を実現したという。
NE4 Evolutionの主な仕様
＜イヤホン本体＞
ドライバー：バランスド・アーマチュア4基（Knowles 22955、29689、31736×2）
コネクター：2pin（0.78mm）（カスタム2ピン）
ハウジング素材：鍛造アルミニウム合金製
＜フェイスプレート＞
1（POP／RED）
再生周波数帯域：9Hz～20kHz
感度：104dB/mW
インピーダンス：6Ω
周波数分割：低域×1、中域×1、高域×2
【音調】POPS向けのチューニングを施したフェイスプレート。低域の量感をやや多めに、中域をやや絞り気味に周波数分割を設定した、3ウェイ設計。
2（REFERENCE／BLACK）
再生周波数帯域：18Hz～22kHz
感度：108dB/mW
インピーダンス：10Ω
周波数分割：超低域×1、全域×1、高域×2
【音調】フルフラットな周波数特性を意識したフェイスプレート。4基のBAドライバーのうち1基は超低域、1基はフルレンジ、2基は高域に割り当てた3ウェイ設計。
3（TRANSPARENT／BLUE）
再生周波数帯域：20Ｈz～30kHz
感度：114dB/mW
インピーダンス：22Ω
周波数分割：全域×1、高域×2
【音調】高域の透明感と清冽さを意識したチューニングのフェイスプレート。フルレンジに1基、高域に2基のBAドライバーを割り当てた2ウェイ設計。
＜パッケージ内容＞
イヤホン本体（1ペア）、フェイスプレート（3種類×1ペア）、フェイスプレート用ネジ（3種類×1ペア）、六角レンチ×1、3.5mmシングルエンドイヤホンケーブル（無酸素銅銀メッキ）×1、6.35-3.5変換プラグ×1、シリコンチップ（バランスタイプ、アトモスフィアタイプ、各 S/M/L 3サイズ）、イヤホンレザーケース×1、説明書×1
