ミックスウェーブは、新たに国産のIEM（インイヤーモニター）ブランド「clariar（クラリア）」の取り扱いを開始すると発表。そのファーストモデルとなるIEM「i640」を、6月25日に発売する。価格はオープンで、想定市場価格は￥135,000前後。
clariarは、長年カスタムインイヤーモニターの製造と開発に携わってきたエンジニアが立ち上げた国産のブランド。ブランド名は「clarity」から創案されたそうで、その意の通り、応答性のよい低音から、明瞭な中高域を両立させたサウンドを実現し、それを上質なデザインでまとった製品の開発を目的にしているそうだ。
搭載ドライバーは、バランスド・アーマチュア（BA）型が6基となり、低域、中低域、中域、高域と帯域ごとに適したユニットをあてがい、さらに何度も試聴を繰り返して、クロスオーバーネットワークを決定したという。
ちなみに、低域を受け持つBAドライバーについては、低域の再現に定評のあるKnowles製のベントホール付を採用。そのベント機能――筐体内部の圧力の調整する――を最適化することで、応答性を向上。さらに、いわゆるローパスフィルター（high density porous filter）を音導管に配置することで、不要な成分をカット。クリアで応答性に優れる低域の再現を可能にしているそうだ。
ちなみに、各帯域のBAドライバーの設置＝ホルダーは、高精度な3Dプリンターによって作成。制振シリコンと組み合わせて筐体内部に固定することで、クリアネスなサウンドの再生に寄与しているという。
筐体については、CNCによる切削加工とサンドブラスト処理を施したアルミ合金を採用。軽量さと剛性を併せ持った仕様としている。マット調のツートンカラーや、サンドブラストによる表面の質感など、長く所有しても飽きのこないデザインにまとめ上げているのも特筆できるだろう。
i640の主な仕様
ドライバー：バランスド・アーマチュア（BA）型×6
ドライバー構成：低域×2、中低域×1、中域×1、高域×2
周波数特性：5Hz～25kHz
感度：97dB
インピーダンス：14.2Ω
ケーブル長：約120cm
コネクター：ベリリウム銅MMCX
プラグ：3.5mmステレオミニ
付属品：レザーキャリングケース、4コアOFCケーブル、イヤーチップ（acoustune AET07／AET02）、保証書
