ミックスウェーブから、香港のカスタムIEMメーカーFAudioの創立5周年記念モデル「Project Y」が、12月18日に発売される。価格はオープンで、想定市場価格は¥289,520前後。国内は120台限定の販売となる。

 Project Yは、同社の新フラッグシップとなるユニバーサルタイプのIEMで、3種類、合計7基のドライバーを搭載したトリプルハイブリッドタイプの製品。何百ものドライバーユニットを掛け合わせ、試聴を繰り返すことで、今回のタイプにたどり着いたという。

 ダイナミックドライバーには、9.2mm径品を使用し、振動板にはベリリウムコーティングが施されている。そこに、バランスド・アーマチュアドライバー(4基)、さらに高域再生用の静電ドライバー(2基)を組み合わせ、結果として、再生周波数帯域の上方は実に80kHzまでのスペックを持つに至った。解像感や歪についても極限までチューニングを行なうことで、5周年記念モデルに、フラッグシップモデルにふさわしいサウンドを得た、としている。

 ちなみに、ハウジングには超軽量のアルミニウムを採用。CNC加工によって削り出し、さらに表面にあるまいと加工を行なうことで、美しいデザインだけでなく、高い堅牢性も備えた仕上がりとなっている。

 ケーブルの脱着にも対応し、コネクターはカスタム2ピン。プラグは2.5mm4極バランスとなる。付属ケーブルの線材には、精度の高い伝送が行なえるよう銀メッキ導体を採用。外装は柔らかいPVCとすることで取り回しのしやすさも考慮した形状となっている。また、半田についてはケーブル、イヤホンで同じものを使用し、音響的なマッチングを図るなど、細部までこだわった仕様にまとめられている。

画像1: FAudio、創業5周年記念のフラッグシップイヤホン「Project Y」を12月18日に発売。国内は120台限定!

 イヤーチップは、本モデルのために開発された「FA Vocal+」と「FA Instrument+」が同梱される。ともに「FA Vocal」「FA Instrument」として同ブランドのイヤホンに同梱されてきたものを改良してあり、新素材の採用によって柔軟度があがり、チップ内部での音の反射が減り、装着性も高められているという。型番の通りVocalはボーカル楽曲に向いた仕様で、Instrumentは楽器の音に焦点を当てたサウンドになっているそうだ。

画像2: FAudio、創業5周年記念のフラッグシップイヤホン「Project Y」を12月18日に発売。国内は120台限定!

Project Yの主な仕様
ドライバー:Low×1(ダイナミック)、フルレンジ×2(BA)、Mid/high×2(BA)、High(静電型)×2
周波数特性:20Hz~80kHz
感度:110dB
インピーダンス:25Ω
ケーブル導体:銀メッキ銅
ケーブル長:約120cm
コネクター:カスタム2ピン
プラグ:2.5mm4極バランス
付属品:バンナイ製収納ケース、SPCシールドケーブル、イヤーチップ(FA Vocal+、FA Instrument+、スピンフィットシリコン、コンプライフォーム)、クリーニングツール、保証書

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