リアルアシストから、Tiivoxブランドの完全ワイヤレスイヤホン「X3」が、11月14日(土)に発売される。価格は¥5,590(税込)。

画像: 充電ケース正面には、バッテリー残量がデジタル表示される

充電ケース正面には、バッテリー残量がデジタル表示される

 Tiivoxは、2017年に独自のバランスド・アーマチュア(BA)型ドライバーを開発してブランドをスタート。これまで、BAやダイナミック型ドライバー(DD)を複数搭載したIEMをラインナップしてきたが、今回の新製品となるX3は、完全ワイヤレスイヤホンであること、8mm径のダイナミックドライバーを1基搭載したことが特徴となる。

画像: 表面には夜空に浮かぶ星を想起するような、塗装が施されている

表面には夜空に浮かぶ星を想起するような、塗装が施されている

画像: 完全ワイヤレスイヤホンとしては一般的な形状。音導管の出口の形状が楕円なのは面白い

完全ワイヤレスイヤホンとしては一般的な形状。音導管の出口の形状が楕円なのは面白い

 昨年発売して好評の有線タイプのIEM「relei」は、低価格ながらダイナミックドライバーを2基搭載し、素直でレンジ感のあるサウンドで人気を博したが、本X3では1DDでそのサウンドを継承したという。

 Bluetoothチップは、定評のあるクアルコムの「QCC3020」であり、税込みで6000円を切る価格ながら、aptXコーデックをサポートするなど、コストパフォーマンスも高い仕上がり。Bluetooth規格もv5.0の採用で、接続安定性も高く保たれている。

 今回、発売に先駆けて製品を試聴する機会を得たので、簡潔ではあるがインプレッションを紹介したい。そのサウンドを一言で表せば、実にパワフル。本機に搭載されている8mmドライバーは、完全ワイヤレスモデルの中では、M(中)サイズとなるが、より大きな10mmドライバーの低音のパワフルさと、6mmドライバーのボーカルの繊細さという、両者のいいとこ取りをした印象。バスブーストをかけているかのような迫力ある低音が楽しめながら、ボーカル帯域はそれに埋もれることなく、くっきりと再現されている。

 サウンドのレスポンスもよく、特に低音はガンガンと前にせり出してくるよう。そんなパワフルな低音で構成された音場の中に、ボーカルがポッと浮き出てくるように感じられた。サウンドの重心は確実に低域よりにあるが、高音については特段詰まっている印象はなかった。

 次にハイレゾコンテンツを再生してみると、今度は中域の厚みがグッと増し、ボーカルが浮き立つようになり、きちんとコンテンツの能力(フォーマット)を反映した再現が行なわれているのが感じられた。ボーカルメインのアコースティックな楽曲との相性は高いと思われる。

 ちなみに、mp3コンテンツの再生では、先述した低音のパワフルさがより強調されるようになるが、音がこもったりつまったりする印象はないので、特に重低音ファンには歓迎される製品と言えるだろう。

X3の主な仕様
Bluetooth規格:v5.0
Bluetoothチップ:クアルコムQCC3020
対応コーデック:SBC、AAC、aptX
ドライバー:10mm径ダイナミック型×1
インピーダンス:16Ω
感度:96dB
周波数特性:20Hz~20kHz
バッテリー駆動時間:イヤホン6~7時間、充電ケース併用18~21時間
充電時間:イヤホン90分、充電ケース約3時間
充電端子:micro USB
防水性能:IPX6
付属品:イヤーチップ(S/M/L)各1ペア、充電用ケーブル、ユーザーマニュアル

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