米国のコンピューター周辺機器メーカー ベルキンより、同社初の完全ワイヤレスイヤホン「SOUNDFORM完全ワイヤレスイヤフォン」が発売された。価格は¥5,680(税別)で、先週の10月23日より、各販売サイトで入手可能となっている。

画像1: ベルキンの完全ワイヤレスイヤホン「SOUNDFORM完全ワイヤレスイヤフォン」は、しっとりとしたサウンドと、低域から高域までバランスの取れた再現性が魅力

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 ここでは、試聴サンプルが入手できたので、音質をメインにしたインプレッションをお届けしたい(というのも、本国のサイトも含め、ハードスペック情報がほぼ開示されていないため)。

 文庫本サイズのパッケージを開けると、ホワイト仕様のかわいらしい充電器が出てきた。サイズも手ごろで、持ち運ぶ際にはカバンなどにスッとしまえるコンパクトさだ。充電残量の表示も確認できる便利な仕様となっている。ちなみにパッケージには(米国での製品名表記)、「True Wireless Earbuds」と記載されている。

 蓋を開けると、横長形状のイヤホンが収納されており、デザイン的にはソニーやGalaxyの完全ワイヤレスに近いが、装着時に長手方向が上下の向きに来るのが、違いと言えば違い。

画像2: ベルキンの完全ワイヤレスイヤホン「SOUNDFORM完全ワイヤレスイヤフォン」は、しっとりとしたサウンドと、低域から高域までバランスの取れた再現性が魅力

 さてその音質は、対応コーデックがSBCなので、それに左右される部分が大きいものの、しっとりとしたサウンドで、音源にもよるが、低音から高音までバランスの取れた再現性となっていた。ボーカルについては演奏(伴奏)からより浮き出てくるように再現されており、ボーカルメインの楽曲との相性はいいだろう。

 低域もしっかりと出ていながら、強調しすぎないようなチューニングが施されており、スカスカ、薄味という感じはしない。しかし、ディスコやロック系など、低音がより多く含まれている音源を再生すると、とたんにパワフルな低音に様変わりするので、コンテンツが持つ特徴への追従性が高い、とも言えるだろうか。

 さて、同じコンテンツを、CDクォリティとハイレゾで聴き比べてみると、きっちりとハイレゾらしい情報量を持ったサウンドが堪能でき、(コーデックの制限はあるものの)高域がスッと伸び、音の粒立ちが細かくなり、ボーカルはよりニュアンスを感じられるようになった。ここらへんの再現性は、しっとりとしたサウンドが特徴の「Beoplay E8 2.0」に近いと感じた。

 音場については全体的に中央に集中してくる感じで、あまり広くはないが、音の定位が上方(目の奥 少し上ぐらい)に来るので、聴いていて心地よいものだった。

 イヤーチップは、軸部分にかなり弾力があって、イヤホン装着時にしっかりと本体を受け止めてくれるようで、固定具合は良好。耳にあたる傘の部分は柔らかく仕上げられているので、圧迫感は少ない。遮音性も高く、個人的にはアクティブノイズキャンセル機能がなくても、周囲の騒音は気にならなかった。

 小型・軽量なデザインで装着性もよく、試聴テストに使った艶消しホワイトのカラーリングは上品な質感を際立たせてくれる仕上がり。音質についても、しっとりとした再現性が好感触で、低域から高域までバランスの取れたサウンドが楽しめるのは、本製品がターゲットとしている完全ワイヤレスイヤホン初心者だけでなく、ある程度音質にこだわるユーザーにも、広く受け入れられるだろう。

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