3月25日、ジャズ・レーベル「T5Jazz Records」からトランペッターの類家心平率いる「RS5pb(類家心平 5 piece band)」の4年ぶりのニュー・アルバム『RS5pb』がリリースされた。
RS5pbのメンバーは類家心平(トランペット)、田中 "tak" 拓也 (ギター)、中嶋 錠二 (ピアノ&キーボード)、鉄井孝司(ベース)、吉岡大輔(ドラム)の5人編成。
本作は昨年11月23日と12月6日、横浜にある「ランドマーク・スタジオ」で収録されている。録音エンジニアは類家心平のみならず、T5Jazz Recordsの他作品でもお馴染みの斉藤敬興。2016年発表の前作『UNDA』も斉藤エンジニアがレコーディングを担当していた。
アルバム『RS5pd』収録曲
- Civet
- Chaotic Territory 1
- Dada
- Zero Zero
- Lady Jane
- Vida
- Nibiru
- Soma (Bonus Track)
- IO (Bonus Track)
類家心平はアーティストとして従来のジャズを踏襲しながらも革新的な振る舞いで、音楽に新しいエッセンスを取り入れながら魅惑的な音楽を繰り広げてきた。その姿勢は本作でもいっさい変わらず、音の選び方が突出しているのが聞きどころとなる。数多のジャズ・ユニットがリスナーを意識するあまり、感傷的に過ぎたり、ノスタルジーに寄せてみたりする傾向がうかがえる昨今、類家心平率いるRS5pbの音楽はそれらとは無縁の孤高のサウンドが貫かれている。表現力に富みながら、独自性が存分に発揮されたオリジナル曲の数々は、一聴の価値ありだ。また、ローリング・ストーンズのカヴァー「 Lady Jane」が披露されているのも聞き逃がせない。
なお、本作のマスタリングは弊社特販ディスクでも腕を奮うソニー・ミュージックの鈴木浩二が担当している。