今週11月22日にオープンする渋谷の新しいスポット「渋谷PARCO」8Fに、ミニシアター「WHITE CINE QUINTO」(ホワイトシネクイント)が開業する。同館(旧シネクイント)は、2016年の渋谷PARCOの建て替えに伴って一時期休館していたが、その後渋谷シネパレス跡地に復活。本館はそれに続く新たなシアターとなる。
名称にもなっているWHITEには、新しい発見、可能性、才能などが無限に広がる無垢な場所という意味を込められているそうで、来場すること自体がイベントになるシアターを標榜しているという。
取り扱うジャンルは、渋谷という国際色豊かで、ファッションやカルチャーの発信地という土地柄を踏まえ、ファッション、カルチャー、アートといったものを意識しつつも、ジャンルを超えたラインナップを展開していきたい、とのことだ。
オープニング作品は、70年以上にわたって独自の芸術を表現し続けている草間彌生のドキュメンタリー作「草間彌生∞INFIITY」となる。
オープンに先立つ11月19日には、報道陣向けの内覧会も行なわれた。ここでは、同シアターの設備やシステムについて簡潔に紹介したい。
スクリーン数は1で、いわゆる単館のミニシアターとなる。座席数は108+1(車椅子スペース)とそれほど多くはないが、座席の間隔は比較的ゆとりをもって設計されており、ひじ掛けは1席あたり左右両方に設置されているのも、ユーザーに優しい仕様と言えるだろうか。
内装はアップリンク吉祥寺に似ているなと思ったら、同じ人物がデザインを手掛けているそうで、コトブキ製の座席を真っ赤に仕上げている。これは、2代目シネクイントの内装に揃えているそう。
スクリーンサイズは、縦2.5m、横5.9mのシネマスコープサイズで、幕面はサニーホワイト、アップリンク吉祥寺と同じく太鼓張り仕様となっている。
スピーカーはVCL社製で、フロントLCR&ウーファーに加え、側面に3基ずつの6基、背面に2基を備え、7.1chサラウンドに対応する。
プロジェクターには、バルコのレーザープロジェクター「DP2K-10SLP」を採用し、同社製のICMPサーバーで運用するが、DVDやBDコンテンツの上映も可能という。