永井豪の画業50年突破を記念したイベント「永井GO展」の東京開催(9/14~29)を記念して、同氏原作のTVアニメ(東映・東映アニメーション製作)の中からファンの人気投票を元に選ばれたエピソードを上映する「永井GOアニメまつり」が9月14日~16日の三日間、上野のTOHOシネマズ上野で行われることとなり、その初日となる9月14日には、永井豪に加え、声優の松島みのり、吉田理保子ら3名が、上映前トークイベントに出席した(司会は恒例のアニメ研究家 五十嵐浩司氏)。

画像: 左から五十嵐、松島みのり、永井豪、吉田理保子

左から五十嵐、松島みのり、永井豪、吉田理保子

 初日を飾ったのは、ファン投票第3位の「マジンガーZ:第38話 謎のロボットミネルバX」と、同15位の「UFOロボ グレンダイザー:第68話 吹雪の中のマリア」の2本。ということで、マジンガーZからは、弓さやか役の松島が、グレンダイザーからはマリア役の吉田が、それぞれ登壇したという流れだ。

 美女二人に囲まれた永井は「フィルムの中に入って、兜甲児になった気分」とご満悦な様子。「これから、懐かしいエピソードを上映しますので、当時の感動をぜひ、蘇らせてほしい」とコメントしていた。

 司会から、氏が描く女性キャラクターが持つ魅力の秘密を聞かれた永井は、「僕は5人兄弟の4番目で、自宅には母しか女性がいない環境で育ったので、女性キャラを描くときには、思い入れは人一倍ありました。女性の絵は熱心に描いたし、プロになってからもいつも力を入れていました」と、その創作の源を披露していた。

 そんな永井の創造した弓さやかを演じた松島は、「それまではローティーンや動物の吹き替えが多かったので、初めてのハイティーンキャラを任されて、とてもうれしかった」と当時を述懐。「(これで)一人前になれた」と喜んだそう。以後は、その自信が花開き、70年代にはさまざまな役をこなす人気声優になったのは、ご存じの通りだ。

 永井も「さやからしさを感じた」と絶賛していた。

 一方の吉田は、グレンダイザー(マリア)のほかにも、ゲッターロボ(ミチル)、ジーグ(美和)と永井TVアニメ作品のヒロインの常連でもあり、当人も当時を「ロボット3部作時代」として記憶に強く残っているそう。「新人の声優としてベテランの方々にかわいがっていただいたし、収録スタジオにいる時間が家族よりも長くて、まるでファミリーのようでした」と、当時を振り返っていた

 また、上映される作品については「ロボットが感情を表現するのにびっくり」したそうだが、「初恋以前の甘酸っぱい感じが得られて、ロボットでこんなに人間的な表現ができるのか!」と感動&感情移入してしまったそう。

 吉田は「当時は、あーいう声が出たんですね」とおどけながらも、「(マリアには)自然と感情移入して、とても切なかったことを思い出しましたね」と、語っていた。

 なお、永井GOアニメまつりは、9月15日、16日にも同所で開催される。

9月15日(日)
<ロボガDAY>
18:00~19:30
出演 本多真梨子 荒浪和沙

9月16日(月)
<超合金魂DAY>
18:00~19:30
出演 岡崎聖 越智一裕

ブルーレイ「永井豪アニメ一挙見Blu-ray」
9000円+税

画像: 永井豪 画業50年突破記念、アニメ上映イベント「永井GOアニメまつり」が上野で開催(9月16日まで)

(C)ダイナミック企画・東映アニメーション
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