KDDIは現在、新宿にあるauショップ「au SHINJYUKU」にて、電源の入らなくなってしまった携帯を復活させる「おもいでケータイ再起動」イベントを実施中だ(~7月7日まで。参加無料)。

画像1: KDDI、記録と記憶の詰まった思い出のケータイを再起動してくれるサービス「おもいでケータイ再起動」、全国へ順次展開へ

 これは、古くて充電や起動ができなくなってしまった携帯を、専用の機器を使って復活、内部メモリーに保存されている思い出の写真や音声、メール(テキスト)、留守電などを再び体験(再生)しようというイベントだ(無料)。

画像2: KDDI、記録と記憶の詰まった思い出のケータイを再起動してくれるサービス「おもいでケータイ再起動」、全国へ順次展開へ

 2016年に開始して以来3年で、イベントは46回開催、延べ3000人以上の体験者を数える人気のイベントになっているという。

 そもそもの発端は2016年、ケータイ誕生30周年企画として立案された「auケータイ図鑑公開」にあるそうで、そこで当時の機器を集めて展示しようとした際、古い機器の充電や起動ができなかったことを受け、なぜそうなのかということを調べたところ、過放電(あるいは、長期間充電していなかったこと)が原因であることを突き詰めたという。

 バッテリーから見て最適な充電器は「携帯電話」になるそう。携帯電話は外からは電池切れに見えても、充電器を感知したり、充電回路を起動できるだけの電池残量が必要になるそうで、完全放電によってそのための電力までも空になってしまうと、たとえバッテリーが生きていたとしても、携帯電話が充電器を感知できないため充電ができないのだとか。

 それを解決したのは、ショップで使用していたバッテリーチェッカー(テスター)だった。このチェッカーにはバッテリーの状態を調べるいろいろな機能が搭載されており、その中の一つ、充電テスト機能を使って、バッテリーが充電機器と接続をするための電力を回復(充電)させ、その後、(無事に充電機能が働くようになれば)専用の充電器で充電をしながら、内部に記録されている各種データを再生できるようになる、という流れだ。

画像: バッテリーチェッカー

バッテリーチェッカー

 バッテリーチェッカー(テスター)を提案したのが、主に充電器の開発を行なっていた同社のプロダクト品質管理部の新保恭一氏で、電池単体の充電をイベント等で安全に実施することが課題であった。おもいでケータイ再起動の企画をした宣伝部の西原由哲リーダーや関係者が見守る中で、バッテリーチェッカー(テスター)で無事起動した古い携帯の中に記録されていた各種データを見て、スタッフ一同、懐かしの思い出が蘇ったり、懐かしんだり、あるいはワクワクした感情を味わったという。そして、それを自分たちだけでなく、お客様にも体験してほしい、という思いから、本イベントが始まったということだ。

画像: 充電したいケータイからバッテリーパックを取り出して

充電したいケータイからバッテリーパックを取り出して

画像: 専用チェッカーにセット。強制充電を行なう

専用チェッカーにセット。強制充電を行なう

画像: 3分間強制充電を行なって、再びケータイに取付け、起動できるかチェックする。写真の4091mVという数値は電圧(4.09Vという意味)

3分間強制充電を行なって、再びケータイに取付け、起動できるかチェックする。写真の4091mVという数値は電圧(4.09Vという意味)

画像: チェッカー(テスター)と、バッテリーの仕組みについて説明してくれた新保氏

チェッカー(テスター)と、バッテリーの仕組みについて説明してくれた新保氏

画像: こちらはイベントのために開発(製造)された簡易型のチェッカー。充電状態などは無線接続したスマホに表示される。撮影に協力してくれた方のケータイは、無事に再起動し、記録された写真を楽しんでいた

こちらはイベントのために開発(製造)された簡易型のチェッカー。充電状態などは無線接続したスマホに表示される。撮影に協力してくれた方のケータイは、無事に再起動し、記録された写真を楽しんでいた

 今回、イベントの開始から3年を受け、体制を増強。この7月よりあらためて全都道府県で順次本イベントを開催していくことが、発表された。現在決まっているスケジュールは下記の通りだ。

 また、新しい取り組みとして、おもいでケータイ再起動隊(?)が全国各地に出張するサービス「出張!おもいでケータイ再起動」も開始するという。10人以上のグループ、団体という制限はつくものの、イベント会場まで来られないような方々の元へ、来てくれるという。

 なお、現在au SHINJYUKUで開催中の「おもいでケータイ再起動」は好評で、7月7日までの連日の定員は満員になってしまっているという。しかし、問い合わせの電話は続々と寄せられているそうで、そうした人たち向けの個別開催も検討中ということだ。詳しくは下記を参照してほしい。

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