今回は以前の記事でも紹介した、台湾のメーカー「XROUND」のイヤホン「AERO」と世界最小のホームシアターと銘打っている「XPUMP」の2つの試用レポートをお伝えする。

AERO試用レポート

 AEROは以前の記事でも紹介したように、音楽でもゲームでも使えるというのがこの製品の特徴になっている。それならばどちらでも使い倒すしかないとのことで、お借りしたAEROを一週間ほど色々な用途で使ってみた。

 まず装着感に関しては見た目のイメージよりも耳の奥にフィットしてくれると感じた。音楽鑑賞はもちろんゲームプレイでも不安定な装着感だと集中できないのでこの点で第一印象はとても良かった。

 またLとRがわかりやすく赤と白の点で分けられているのも、使いたいときに取り出してすぐストレスなく使えるのは細かい点ではあるが煩わしい左右の間違いが減るのはありがたいところだ。

画像: 点の色で直感的に判別できる。

点の色で直感的に判別できる。

 いよいよゲームをプレイしていく。定位の違いがわかりやすいようにFPSゲームを選んでプレイした。プレイステーション用のソフトでの試用となったので、コントローラーにAEROを接続し試した。

 普段はゲーミングヘッドセットを使っている筆者だが、それに見劣りしない定位感をAEROは感じさせてくれた。左右の敵の場所のおおよその位置や前後からの足音は全く問題なく聞くことができた。欲をいえば上下の定位と細かい音がもっと聞こえれば嬉しかったのだが、この点に関しては後ほど登場する XPUMPを併用することによって大幅に改善されたので後々紹介したい。

 次は音楽を聞いてみた。ロックバンドの楽曲を聞いているときは低音ベースの音やドラムの音もよく聞こえ、それぞれのパートの定位を感じることができた。テクノやクラシック、バラードも聞いてみたがどれも良く音が出ていて聞きやすい印象だった。前述した耳のフィット感も相まって長時間聞いていても疲れはなかった。

 動画もそのまま視聴してみたが問題なく聞くことができた。ライブ映像やオーケストラなどもイヤホンと思えない音の広がりを感じることができ満足感があった。

 実際に使ってみて「ゲームでも音楽でも使える」というのを身を持って実感した結果となった。ゲームでは大事な定位感や臨場感を表現できていたし、音楽を聞く場合も聞きやすく疲れにくかった。

 この使い勝手の良さで公式取り扱いのAmazon価格で¥11,680-なのだからコストパフォーマンスの良い製品と言えるだろう。ゲーマーとしても音楽好きとしてもおすすめできるアイテムだ。

XPUMP試用レポート

 次は「世界最小ホームシアター」と銘打っている「XPUMP」の試用レポートをお伝えする。今回は前項で紹介してきたAEROとの組み合わせでの試用となる。

 XPUMPは優れた音響効果技術で手のひらサイズで立体的なサラウンド環境を作ることができる。3.5mmステレオミニジャックを搭載しているデバイスならどんな製品にもケーブルをつなげるだけでお手軽にサラウンドを楽しめるのも特徴だ。

 またモードも全部で3つあり本体LEDが無点灯時には『バイパス』モードでサラウンド処理なし、本体ボタンを1回押すと白色に点灯し『STUDIO』モードで音の細部が増強される。そこからもう1度ボタンを押すと、『CINEMA』モードになり全体的に迫力が増強され、映画やライブなどに適したモードに切り替わる。

画像: バイパスモード(未調整)

バイパスモード(未調整)

画像: STUDIOモード

STUDIOモード

画像: CINEMAモード

CINEMAモード

 まず先程もプレイしたFPSゲームをSTUDIOモードでプレイしてみた。STUDIOモードでプレイすると普段聞こえないような細かい音も聞こえるのでプレイするのが楽しくなる感覚があった。しかし、細かい音が聞こえすぎてしまうので、FPSゲームの場合は聞こえないほうが良いゲーム内の風の音なども増強してしまうために本当に聞きたい音が聞こえないことが数回あった。

 次にCINEMAモードでもプレイしてみた。そうすると、STUDIOモードのように細かい音は聞こえながらも、聞きたい音がしっかりと強調されており問題なくプレイすることができた。そして何よりもおどろいたのは、上下の定位もわかりやすくなっていたことだった。上下の定位や細かい音の調整など、FPSプレイヤーとしては一番重要な点がクリアされていると言ってもいいだろう。

 次は音楽の視聴をしたところ、こちらも効果がとてもわかり易く実感することができた。

 STUDIOモードにして視聴すると、演奏されている楽器のそれぞれの音がしっかりと聞こえるようになり、CINEMAモードにすると音楽がより一層広がるようになるライブ音源を聞くとより顕著にそれぞれのモードの違いがわかる。

 筆者が多く使ってみてベストな設定としては楽器の音を聞きたいときはSTUDIOモードで、全体的な音の広がりやライブ感を楽しみたいときはCINEMAモードだと感じた。 

 XPUMPもAEROと同様にコストパフォーマンスの高い製品だと言える。筆者は音楽鑑賞もゲームプレイもどちらも毎日行っていることなので、どちらでも使えるイヤホンAEROに加えて、音の広がりを強化してくれるXPUMPを持ち歩くだけでどちらにも対応できるのは嬉しいポイントであった。

 スマートフォンでゲームや音楽鑑賞をすることが多くなっているからこそ、どちらも不便なく対応していて、購入のハードルが低い両製品はどちらもおすすめの製品だ。

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