浅川梨奈主演のホラー作「黒い乙女Q」の公開を記念した舞台挨拶が6月1日、シネマート新宿で行なわれ、主演の浅川梨奈、共演の北香那、三津谷葉子、そして佐藤佐吉監督らが登壇した。
本作は、前後編の2部作の構成で、本「Q」では、各所に張り巡らされた伏線が、作品の謎をさらに深めていくのが特徴。その謎が解明されるのは、2ヵ月後に公開の「黒い乙女A」という、謎かけ編、答え合わせ編という表裏一体を成すという作りとなっている。
舞台挨拶では、浅川、北の両名は劇中衣装での登壇であり、清楚さと艶やかさが同時に味わえる珠玉の趣向。三津谷は「実は、ちょっと違うというかこれ着てません(笑)」。監督は劇中では血まみれランニング姿であったが、当日は柄物Yシャツというラフな出で立ち。「さすがにランニングは……「A」の舞台挨拶をお楽しみに」と語り、会場の笑いをさらっていた。
舞台挨拶は、脚本の感想や、共演者の印象、現場での心霊現象などなど、いろいろなトークテーマに沿って進んでいたが、美女3人が集まっていることもあり、終始賑やかなもの。現場では「ホラーとは思えない感じで、和田さんと三津谷さんが終始笑わせにくるので、結構NGを出しちゃいました。けど、そうした和やかな雰囲気を作り出してくださって、ほんとうに楽しい現場になりました」(浅川)と、先輩を立てながら当時を回想していた。
また、オリジナルとなる本作の脚本の感想を聞かれると、「自分の好きな世界観だったので、その世界の中で生きられるのがすごく楽しみだった」(浅川)、「一回では?と思う部分もたくさんあって、何度も読み直したんですけど、読むたびにどんどん面白さが増していきました。実はホラーは初めてだったので、やっとホラーに出られるっていううれしさもありました」(北)、「どんでん返しに次ぐどんでん返しがあって! QとAを同時に撮影していたので、それぞれのテイストに合わせたお芝居をするのが、一番たいへんでしたね」(三津谷)と、それぞれ感想を口にしていた。
共演の感想について聞かれると、浅川と北は三津谷を大絶賛。「三津谷さんみたいな女性になりたい」(浅川)、「お姉さんになってほしい」(北)という、誉め言葉を口にすると、三津谷は「きゃーもっと言ってもっと言って」とJKのようなはしゃぎっぷりで大喜び。浅川に「今日はそういうとこを封印しようって(楽屋で)話してたじゃないですか」と諭されるほどだった(笑)。一方の三津谷は二人について「もう、かわいくてかわいくて」と、役通り(?)の親ばかっぷりを発揮していた。
ちなみに、ホラー作に付き物の現場での心霊現象については、浅川・三津谷ともに「何もなかった」と答えていたが、北のみ「役では右足が悪い設定なんですけど、階段から落ちて右足に大きなあざを作ったり、(右足ばかり)怪我したので、撮影後にお祓いに行きました」とか。加えて、「梨奈ちゃんって現場ではカマッてちゃんなので、(私が)トイレに行くと、(いつも)ドアをノックしてくるんです。一度無視してたら、間髪入れずに叩いてきたんです。出てから、『なんで二度もしたの?』って聞いたら、『えっ、一度しかしてないよ』っていう答えが返ってきて……。私ばかり、いろんな現象が起きていたみたいですね」と、ガチな心霊体験(?)を披露していた。
なお、本作は3月に企画がスタートし、佐藤監督通常半年はかかるという脚本を2週間で書き上げ、なんと4月下旬に6日間で撮影を完了(しかも、2作同時)。5月15日に情報解禁、5月21日にマスコミ向けの取材(インタビュー記事数日でアップしましたよ!)、そして5月31日に公開、本日6月1日に舞台挨拶という、驚異的なスケジュールで進んできた。浅川は、「現場では心霊現象はありませんでしたけど、この作品のスケジュールがまさにホラーです」と感嘆していた。
三津谷については、「オチはないんですけど」と前置きしたのち、「自宅でよくモノがなくなるんです。しかも、数週間経つと、もとの場所に戻ってるんです」と不思議な顔で語っていたが、それを聞いていた浅川が速攻で「自分でやってるんじゃないですか!」とツッコミ。現場でも、あちこちにモノを置きっぱなしして、「ないない」と騒いでいたことを暴露していた。
舞台挨拶は、最後に各自より一言コメントを以て終了。「『黒い乙女Q』で描かれた謎、たくさんの伏線は、8月公開の『黒い乙女A』で解明されます。ぜひ、何度も見て伏線を見つけて、覚えて、8月の後編を楽しみしてほしいです」(浅川)、「すごく楽しい舞台挨拶でした。Qで謎に思った部分をAで確認して、腑に落ちてほしい」(北)、「QA両方見るとより楽しめるので、ぜひ」(三津谷)、「Qを観てAを観て、さらにQを観ると、自分で思っていた以上の怖さを感じました! ぜひ、QA両方を楽しんでほしいです」(佐藤監督)。
映画「黒い乙女Q」
シネマート新宿ほか公開中
出演:浅川梨奈
和田聰宏 三津谷葉子 松嶋亮太 しゅはまはるみ 安藤なつ(メイプル超合金) 笹野鈴々音 北 香那
脚本・監督:佐藤佐吉 製作総指揮:吉田尚剛 製作:永森裕二
プロデューサー:飯塚達介/向井達矢 ラインプロデューサー:尾関 玄
キャスティング:伊藤尚哉音楽:遠藤浩二 撮影:栗田東治郎 照明:田中安奈
美術:坂本 朗 録音:高島良太 衣裳:杉本京加 ヘアメイク:唐澤知子
音響効果:小山秀雄 編集:難波智佳子 助監督:近藤俊明 制作担当:中村 元
スタントコーディネート:出口正義 特殊メイク:松井祐一 VFX:井上英樹
主題歌:「イショロガニム」作詞・作曲:坂本英三 歌:大沼あさひfeat.坂本和弥(AMG MUSIC)
製作・配給:AMGエンタテインメント
制作プロダクション:ラインバック
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