アイ・オー・データ機器は、毎年恒例のプレス向けの新年会を都内で開き、これまでの同社の歩みと、今後の方針、および新製品についての発表を行なった。

 冒頭、登壇した同社代表取締役社長の濵田氏は、「今期(44期)は、昨期の売上554億を上回る575億円の売上高を予想しています。その内訳は、ストレージ&液晶が全体の半分強を占め、以下周辺機器、取扱い商品などが並びます。そこで今後の注力分野として“映像入出力” “ストレージ”、そして”ネットワーク”の3本を柱に事業を展開していきたい」と、現状分析と今後の方針を語った。

画像: 今後の方針を発表した濵田社長

今後の方針を発表した濵田社長

画像: 今後の注力分野

今後の注力分野

 今年の新たな取り組みとして発表されたのが「PlatCast」だ。これは、音声のライブ配信サービスであり、現在、実証実験として、さまざまなスポーツ会場で、音声解説をリアルタイムでストリーミング配信している。

画像: 「PlatCast」の実証実験に使っている機材

「PlatCast」の実証実験に使っている機材

 現時点ではまだ実験段階であり、使用機材など詳細は未定だが、配信を音声に限定(特化)させることで、比較的安価にシステムを構築できることが特徴となる。

 なお、その音声の受信(再生)はユーザー所有のスマートホンで行なえ、QRコードを読み込んで専用サーバに接続するだけ。送信(配信)されている音声がその場で楽しめるようになる。実験は、実際に試合中の会場で行なっており、ユーザーは会場で試合を観戦しながら、テレビやラジオを見たり・聞く感覚で、実況解説を楽しめるようになる。

 開始時期やシステム、サービスの詳細は未定だが、今後実験を重ね、機能をブラッシュアップし、実用化にこぎ着けたいと意欲を語っていた。

 加えて、昨年大きく伸長した「eスポーツ」へ向けても、その取り組みをより強化していくと宣言! 現在二つのデバイス――ゲームキャプチャー機器、ゲーミングモニター“GigaCrysta”――で製品展開を行なっているが、 同社の事業分野でもあるストレージ(HDD、SSD)、メモリー、ネットワーク機器(ルーターなど)といった豊富な製品群のノウハウを活かしつつ、ゲーマーがスキルを上げる、あるいは快適なプレイができるようなゲーム用デバイスを、今後開発・投入していきたいとした。

画像: 今後投入予定というゲーミングデバイス

今後投入予定というゲーミングデバイス

 それに絡めて本年度、2019年は、後発でもある自社のゲーミングブランド「GigaCrysta」の認知拡大のために、プロゲームチーム「父ノ背中」を新たにサポートすることを発表。同チームの持つゲームプレイのノウハウを製品にフィードバックするとともに、SNSを駆使した情報発信力との相乗効果で、機器の開発力、情報拡散性を以て、GigaCrystaブランドを広く普及させたい、と語っていた。

画像: プロゲームチーム「父ノ背中」のリーダーてるしゃん氏と

プロゲームチーム「父ノ背中」のリーダーてるしゃん氏と

 なお会場には、別記事で紹介しているように、新製品として、ゲーミングディスプレイ、ブルーレイドライブ、NAS、そしてミュージックコントロールアプリ「fidata Music App for Android」の展示も行なわれていた。

画像: ゲーミングディスプレイ「LCD-GC242HXB」

ゲーミングディスプレイ「LCD-GC242HXB」

画像: ブルーレイドライブの新製品

ブルーレイドライブの新製品

画像: ミュージックコントロールアプリ「fidata Music App for Android」

ミュージックコントロールアプリ「fidata Music App for Android」

画像: クリエイティブのホログラフィック オーディオに対応したヘッドホン、USBヘッドセットの展示、試聴も行なわれた。AI技術を使って、自身の両耳(の形状)、正面の顔に合わせた音場を作り出してくれる。音の広がり感と、おでこの上方に音像が定位する様子は、なかなか興味深いもの

クリエイティブのホログラフィック オーディオに対応したヘッドホン、USBヘッドセットの展示、試聴も行なわれた。AI技術を使って、自身の両耳(の形状)、正面の顔に合わせた音場を作り出してくれる。音の広がり感と、おでこの上方に音像が定位する様子は、なかなか興味深いもの

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