福岡を拠点に活躍しているガールズグループ・九州女子翼が1月5日、定期公演の第十三片in TOKYOを、恒例のAKIBAカルチャーズ劇場で開催した。第3シーズンとなる今回は、会場に掲出する旗も新しくなり、カラフルな色使いと、その形状、数の多さから、まるで大漁旗のような賑やかさ。そうしたファンの応援を受けたメンバーは、2019年度の東京遠征第一発目のステージを充実させた内容で展開し、さらなる進化と成長を見せつけていた。
今回の第一幕は「振付」だ。これは、2種類の課題曲(A:かっこいい曲、B:かわいい曲)から選んだ1曲に、自らダンスの振りをつける、というもの。鈴川瑠菜は登場直後から浮かない表情を見せており、メンバーからそこを突っ込まれると「しゃべれない私を見て察してください」と、早くもギブアップ寸前(笑)。
発表順はこちらも恒例のじゃんけんで決め、結果は実玖(A)、愛理(A)、詩絵里(A)、瑠菜(B)、香苗(B)という順番に「()内は選んだ楽曲」。
詳細は省くが、優勝は圧倒的な身体能力を駆使したパフォーマンスを披露した愛理に。曰く「10分で考えた」そうで、天才たるゆえんを存分に発揮。筆者の感想としては、振付というよりは創作ダンスに近い印象を受けたが、メンバーから「関節どうなってるの?」と不思議がられるほどのダイナミックで俊敏な動きは、感動もの。オフィシャルツイッターではその模様が公開されているが、まるで早回しをしているよう。
続く第二幕のカバーコーナーは、各自新曲を引っ提げての登場であり、トップバッターの香苗から、また新たな魅力を見せてくれた。詩絵里は、歌詞の切れめ(語尾?)部分に込めた情緒が豊かで、大きな成長を感じられるものに(蛇足すれば、バックダンサーの実玖と愛理の衣装&表情&振りはかなりセクシーだった)。瑠菜は本当に昭和歌謡がよく似合う。その歌声は、カバーした曲(これもカバー)のオリジナルを彷彿とさせるほど。愛理は、ここでも天才ぶりを発揮。歌唱に抑揚がつき、より情感を得られる歌い方になってきた。実玖は、アイドルソングにぴったりの声質にさらに磨きがかかった印象。
そして最後の第三幕は、オリジナル楽曲によるステージだ。東京での定期も、昨年7月から数えて7回目。回を追うごとにファンも増え、その声援も、ますます大きくなってきているよう。最新曲「Fruit MUSIC」も、カルチャーズではまだ2回(のはず)しか披露していないが、ファンの合いの手はタイミングもばっちり(すごい)!
二幕で感じたソロの進化は、そのままグループの成長にもつながっているようで、安定感は抜群となり、聴きなれた楽曲も厚みが増したことで、より歌詞の世界観に没入できるほど。「皆さんから贈られたたくさんの旗を見て、緊張も吹き飛んでテンション高くパフォーマンスできました」(瑠菜)、「2019年は、皆さんと一緒にもっと大きくなって、素敵な景色を見てみたい」(実玖)、「昨年より大きく羽ばたきたい」(香苗)、「毎回の公演で成長を見せていきたい」(詩絵里)、「2018年より100倍パワーアップした姿を、進化が止まらない女子翼を、見せていきたい」(愛理)、と語るメンバーの奮闘に期待したい。
<曲目> TAKE WING~私だけのArmor~Fruits MUSIC~Maybe Darling~赤の流れ~絶対零度~fair wind~(アンコール)fair wind~
今後の主な予定
1/7 新春!楽遊アイドルフェスin ZEPP TOKYO 出番は15:55~ @ZEPP TOKYO
1/7 九州女子翼×Stella Beats 2マンライブ 19:30~ @スペースemo
九州女子翼 https://twitter.com/ITR_KGW?lang=ja
実玖 https://twitter.com/itr_miku?lang=ja
新谷香苗 https://twitter.com/itr_kanae
山本愛理 https://twitter.com/itr_airi
詩絵里 https://twitter.com/itr_shieri
鈴川瑠菜 https://twitter.com/itr_luna