アクシスから、米MSBテクノロジーのデジタルメディア・トランスポート2機種が発売された。同社の最上位D/Aコンバーター、Select DACとの組み合わせを想定した「Select TRANSPORT」と、セカンドラインのReference DAC向けの「Reference TRANSPORT」で、価格はSelect TRANSPORT(標準仕様電源のdesktop power supply付属)が¥3,300,000(税別)、Reference TRANSPORT(同desktop power supply付属)が¥2,500,000(税別)。

 また、両モデルとも本体と同じアルミ削り出しシャーシを備えた別体の強化電源が用意されており、Select TRANSPORT用の「Select TRANSPORT Power Base」が¥2,200,000(税別)、Reference TRANSPORT用の「Reference TRANSPORT Power Base」は¥1,500,000(税別)となる。なお、トランスポート本体とPowee Baseをセットで購入した場合は、標準仕様電源のdesktop power supplyは付属しない。

 2機種ともデジタルメディア・トランスポートであり、SACD、CD、DVD、Ultra HD Blu-ray、Blu-rayなどのディスクメディア、USBメモリーやHDD、NASに保存したデジタルファイル再生、TIDALなどのネットワークストリーミング再生などに対応する。両者の違いは、筐体の外装と内部で使われている部品。マッチングを考慮してSelect TRANSPORTはSelect DACと、Select TRANSPORTはReference DACと同じクォリティとなっている。

 特筆すべきはSelect DAC/Reference DACとのデジタルオーディオ接続に、従来の「PRO I2S」ではなく、シングルモード・デュプレックス光ファイバーケーブルによる双方向赤外線レーザーインターフェイスの「PRO ISL」を新しく採用したことだろう。

 一般的なDACとトランスポートを組み合わせた場合、トランスポート側のマスタークロックで信号処理を行ない、DAC側にデジタル伝送する。これが「PRO ISL」で接続の場合は、D/Aコンバーターのマスタークロックによって同期を行なった上で、従来のPRO I2Sフォーマット同様に、トランスポート側でL/Rデータとワードクロック、ビットクロックを分離してシリアルバス・データをDACに送り返す。また、PRO ISLが利用する双方向赤外線レーザー伝送は、PRO I2SのLAN伝送より高速かつ低損失なのも特徴だ。

 さらに「アドバンスド・クロックマネージメント・テクノロジー」により、D/Aコンバーターのマスタークロックをディスクドライブのコントロールに使うことで、安定したデジタルオーディオ信号処理を行なう。なお、PRO ISL伝送を利用するには、Select DACおよびReference DAC側に、別売の「PRO ISL入力モジュール」(¥180,000税別)を導入する必要がある。

 出力端子はHDMI2系統(メイン・HDMI2.0/オーディオ・HDMI1.4)、デジタル音声出力は上記のPRO ISLに加え、同軸デジタル4系統、TOS光とAES/EBUをそれぞれ1系統ずつ備える。2chでの各出力は、PCMが最大192kHz/24bit、DSDは2.8MHzをサポート。PRO ISLで同社製D/Aコンバーターと接続した場合は、PCMが最大192kHz/32bitに対応する上、SACDとDSDはネイティブ伝送が可能となる。7.1ch出力はDolby TrueHD、DTS-HD MA、Dolby Atmos、DTS:Xなどの最新サラウンドフォーマットに対応する。

 ドライブユニットはオッポデジタルのBlu-rayドライブをベースとし、MediaTekのビデオプロセッサー「OP8591」を組み合わせている。また、ノイズアイソレーションと振動対策のため、アルミを削り出して作られたドライブシャーシとディスクトレイを採用する。映像出力は、4K解像度に対応するほか、ハイ・ダイナミック・レンジ技術はHDRとDolby Vision、広色域規格はBT.2020をサポート。最新の4K Ultra HD Blu-rayコンテンツでも、その色彩やサウンドをフルに再生できる。

 外形寸法/質量はSelect TRANSPORTがW445×H89×D445mm/16kg、 Reference TRANSPORTはW444×H73×D444mm/12.5kg。本体カラーはMatte White(両機とも写真)とMatte Blackを用意。カスタムカラーの特注にも対応可能という。

画像: 最上位のD/Aコンバーター、Select DAC向けのトランスポート「Select TRANSPORT」(写真上)と、別売の電源ユニット「Select TRANSPORT Power Base」(写真下)

最上位のD/Aコンバーター、Select DAC向けのトランスポート「Select TRANSPORT」(写真上)と、別売の電源ユニット「Select TRANSPORT Power Base」(写真下)

画像: Reference DAC(写真上)とReference DAC(写真下)の背面パネル。写真上の右から4つめの端子が「PRO ISL」だ。電源はビデオ系とオーディオ系が完全に分離されて供給される

Reference DAC(写真上)とReference DAC(写真下)の背面パネル。写真上の右から4つめの端子が「PRO ISL」だ。電源はビデオ系とオーディオ系が完全に分離されて供給される

画像: セカンドラインのReference DACと組み合わせて使うことを想定して開発された「Reference TRANSPORT」(写真上)と別売電源「Reference TRANSPORT Power Base」。いずれも、Reference DACと筐体の材質やデザイン、内部パーツの品質が統一されている

セカンドラインのReference DACと組み合わせて使うことを想定して開発された「Reference TRANSPORT」(写真上)と別売電源「Reference TRANSPORT Power Base」。いずれも、Reference DACと筐体の材質やデザイン、内部パーツの品質が統一されている

画像: Reference TRANSPORT(写真上)とReference TRANSPORT Power Base(写真下)の背面。搭載する端子の種類や数は上位機と同じ

Reference TRANSPORT(写真上)とReference TRANSPORT Power Base(写真下)の背面。搭載する端子の種類や数は上位機と同じ

アクシス
http://www.axiss.co.jp/

Select Transport
http://www.axiss.co.jp/brand/msb-technology/msb-transport/select-transport/

Reference Transport
http://www.axiss.co.jp/brand/msb-technology/msb-transport/reference-transport/

This article is a sponsored article by
''.