【試聴編】
ドライバーは励磁型がモーショグラフとWE。パーマネント型はIPC、RCA、JBLとウーファーとはブランドも混成で組み合わせる
【1】
モーショグラフSE7034 低域
モーショグラフSE7015+ジェンセンP8-151 高域

モーショグラフ SE7015+ジェンセン P8-151
フィールド型ドライバーのモーショグラフSE7015は、モーショグラフの機器を使用したミラフォニック・サウンドシステムのMシリーズで採用されたドライバー。製造はジェンセン社で、同社のXF101と同等のユニットである。組み合わせるホーンはモーショグラフではSE7029、ジェンセン名はP8-151という型名である。このホーンには、スロートアダプターがシングル仕様のKT101と、ダブルスロートのKT201がある。フィールド電圧24Vはモーショグラフのタンガー電源SE7520から供給する。(土井)


パワーアンプ
IPC AM1001 低域用
IPC AM1027 高域用
純正に近い組合せで、特有の優雅さよりも逞しさが勝る
土井 まずはモーショグラフ純正に近い組合せを聴きました。中高域はジェンセン製造のモーショグラフSE7015ドライバー+ジェンセンP8-151です。モリソン方式ネットワークのクロスオーバー周波数は800Hz、ボリュウムはほぼ最大です。
組み合わせたアンプは低域用/高域用ともにIPCです。低域用のAM1001のボリュウムは12時の位置、高域用のAM1027のボリュウムは12時と1時の間ぐらいの位置に設定して聴きました。
新 リッチなサウンドですね。低域/中高域とも励磁型の組合せで、パーマネント型のシステムとはやはり異なる感銘があります。説得力の強い音で、どんなジャンルの音楽を聴いても大きな感動が得られるサウンドです。
「マーラー」「ベイシー」「ちあきなおみ」の3曲で、良い意味で印象が変わらない。こういう鳴り方は貴重です。細かい部分まで聴かせるタイプの鳴り方ではないけれども、大きめのリスニングルームで適度な音量で聴けばその凄さがよく感じられると思います。
杉井 基本的にはジェンセン色が濃い音だと感じました。音の芯や骨格がしっかり出るところはWEに通じるのですが、それを特有の優しさで包み込むのがジェンセンの特徴です。
オーディオ装置というより映画館の音という印象で、映像に音が溶け込むことを目指しているのでしょう。ですから3曲それぞれで向き不向きを感じることはなく、それぞれの曲のカラーをシアター的な鳴り方で聴かせてくれました。そういう意味で統一感のある音です。しっかりと音楽が鳴っていて、一般的なオーディオ装置ではまず出ないタイプの音だと思います。
土井 前号ではこの組合せに対してドライバーだけをパーマネント型のジェンセンXP101にした組合せで聴きましたが、そこからはだいぶ様相が変わります。エレガントさよりも強さが前面に出ている音。タンガー電源で電源供給されている磁気回路が作る芯の強さが出ていたのかもしれません。
どの曲を聴いても「このシステムの音」なんです。ひじょうに強い音、逞しい音。ユニットそのものの強さが感じられる。新さんがおっしゃったように、細かい部分まで聴かせるタイプの鳴り方ではありません。良い意味でチマチマしたところがないんです。まずは励磁型同士でしたが、この後の音が楽しみです。
《試聴に使用した機器》
![画像: [プリアンプ]アルテック1567A](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783383/rc/2026/02/24/557c87cda045c498317f7d5f84348c94c53027c0.jpg)
[プリアンプ]アルテック1567A
![画像: [CDプレーヤー]スチューダーA730](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783383/rc/2026/02/24/46819f6f89b77bd427b5815f94ae8a64cdc53363.jpg)
[CDプレーヤー]スチューダーA730



《試聴ディスク》
『Stereo Sound Reference Record Vol.1菅野沖彦選曲・構成』
CD(ステレオサウンドSSPH-3001)
よりTr.23
「マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調 第1楽章 葬送行進曲」
小澤征爾指揮、ボストン交響楽団
文中:「マーラー」
『ファーマーズ・マーケット・バーベキュー』
カウント・ベイシー・ビッグ・バンド
CD(ポリドールJ33J-20056)
Tr.2「セントルイス・ブルース」
文中:「ベイシー」
『男の郷愁』
ちなきなおみ
CD(テイチクTECE-25713)
よりTr.7「男の友情」
文中:「ちあきなおみ」

