創刊60周年記念号となる季刊『ステレオサウンド』(第240号)の巻頭企画「現代オーディオの到達点 いま聴きたい感動の音 60選+α」を、オンライン上にて展開いたします。オーディオの歴史に、製品に、精通した7名のオーディオ評論家が選んだ、「自身が考える現代オーディオの到達点」を象徴する60機種を、お楽しみください。

本特集について

 1966年12月に創刊した季刊『ステレオサウンド』は、この240号をもって創刊60周年を迎えます。この60年の間、本誌が大切にしてきたもの──それは、オーディオで聴くからこそ味わえる音楽の感動です。アナログからデジタル、そしてパッケージメディアからストリーミングへと音楽ソフトを取り巻く環境が変化するなかでも、再生装置を介することで初めて立ち現われる音楽の魅力があることを、私たちは信じ続けてきました。

 同時に、オーディオ機器そのものも大きく進化してきました。新しい技術が次々と導入され、かつては想像もできなかった音楽再生が可能になっています。そのいっぽうで、こうした進化のなかで、失われてしまったものがなかったとは言えないでしょう。

 では、いま私たちが手にすることのできるオーディオは、どこまで到達しているのでしょうか。そして、その「到達点」とは、どのようなものなのでしょうか。

 オーディオの到達点は、ひとつの価値観や判断基準だけでは決められないことは、本誌の読者であればよくご存じでしょう。そこで、創刊60周年となる今号の特集では、7名のオーディオ評論家それぞれに、「自身が考える現代オーディオの到達点」を象徴する機種を選んでいただきました。ステレオサウンド誌239号までに登場した国内外の現行生産モデルを対象に、ジャンルや価格帯を問わず、ソースコンポーネントからアンプ、スピーカーまでを選出しています。

画像: 本特集について

「現代オーディオの到達点」モデル選者 一覧

小野寺弘滋 / Koji Onodera
小原由夫 / Yoshio Obara
傅信幸 / Nobuyuki Fu
黛健司 / Kenji Mayuzumi
三浦孝仁 / Takahito Miura
山之内正 / Tadashi Yamanouchi
山本浩司 / Koji Yamamoto
     +
和田博巳 / Hiromi Wada

ひとつに定められない「到達点」。
そこから浮かび上がる
現代オーディオの豊かな広がり

 7名がそれぞれ選んだ機種には重複も生まれました。その重複を含めて集約した結果が、ここに掲載する機種です。複数の評論家から選ばれた機器には、普遍的な魅力があるのでしょう。また、それぞれの選定には、評論家自身の音楽体験やオーディオ観も色濃く反映されています。機種を通して見えてくるのは、ひとつに定めることのできない「到達点」の姿であり、現代オーディオの豊かな広がりです。

 さらに、療養のため入院されている和田博巳先生にも、機種とは別に「+α」として選定をお願いしました。そこに加わる機器もまた、現代オーディオを考えるうえで興味深い視点を与えてくれるはずです。

画像: ひとつに定められない「到達点」。 そこから浮かび上がる 現代オーディオの豊かな広がり

 60周年という節目に選ばれた機種と+α。その一台一台に込められた技術と思想、そしてそこから生まれる音楽の感動を通して、いまのオーディオの到達点を見つめ直してみたいと思います。そこにあるのは、単なる高性能や最新技術の競い合いではありません。60年にわたって『ステレオサウンド』が追い求めてきた、「よい音で音楽を聴く」ことの魅力と歓びなのです。
(季刊 ステレオサウンド編集部)

現代オーディオの到達点
いま聴きたい感動の音 60選+α
ラインナップ一覧

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LOUDSPEAKER
<01> アラーレ「Remiga2」
<02> アヴァロン「Precision Monitor 4」
<03> B&W「801D4 Signature」
<04> バング&オルフセン「BeoLab 90」
<05> フランコ・セルブリン「Accordo Goldberg」
<06> フランコ・セルブリン「Ktêma」
<07> ジェネレック「8381A」
<08> ハーベス「HL-Compact7ES3 XD2」
<09> JBL「Summit Makalu」
<10> KEF「Blade One Meta」
<11> クリプシュ「La Scala AL6」
<12> マジコ「S5 Mk3」
<13> パラダイム「Persona B」
<14> ピエガ「Master Line Source 2 Gen2」
<15> ピエガ「Coax 811」
<16> ビビッド・オーディオ「Moya M1」
<17> ソナス・ファベール「Stradivari G2」
<18> TAD「TAD-ME1TX」
<19> タンノイ「Stirling III LZ Special Edition」
<20>  dCS「Varèse Music System」

DIGITAL DISC PLAYER
<21> エソテリック「Grandioso K1X SE」
<22> カリスタ「DreamPlay XC」
<23> マグネター「UDP900 MKII」

D/A COVERTER
<24> CHプレシジョン「C10」
<25> マスター・フィデリティ「NADAC D」
<26> リン「Klimax DSM/3」

MUSIC SERVER
<27> イニュオス「Nazaré」
<28> オーレンダー「N50」
<29> ソム「sMS2000」

PREAMPLIFIER
<30> アキュフェーズ「C3900S」
<31> オクターブ「Jubilee Preamplifier」
<32> パス「XS Pre 2」

POWER AMPLIFIER
<33> オーディオ・ノート「Melius」
<34> マッキントッシュ「MC2.1KW」
<35> ダン・ダゴスティーノ「Relentless 800」
<36> ピリウム「Hercules」
<37> ソウルノート「M3X」
<38> ウエスギ「U・Bros 333 OTL」

INTEGRATED AMPLIFIER
<39> デビアレ「Astra」
<40> ファンダメンタル「aina」
<41> マランツ「Model 10」
<42> ラックスマン「L100 Centennial」
<43> フェーズメーション「SA1500」

DIGITAL PROCESSOR
<44> トリノフ・オーディオ「Altitude 16 MK2」

AD PLAYER
<45> エソテリック「Grandioso T1」
<46> トーレンス「TD124DD」
<47> ヴァルテレ「SG1 PKG」

TURNTABLE
<48> テクダス「Air Force IV」
<49> テクニクス「SP10R」

PHONO CARTRIDGE
<50> オーディオテクニカ「AT-ART1000X」
<51> マイソニック「Signature Diamond」
<52> DSオーディオ「Grand Master Extreme」
<53> フェーズメーション「PP5000」

PHONO AMP
<54> アキュフェーズ「C57」
<55> エソテリック「Grandioso E1」

TONEARM
<56> グランツ「MH12 KATANA」
<57> サエク「WE4700」
<58> テクダス「Air Force 10」
<59> ターレス「Simplicity II」

SWITCHIMG HUB
<60> DELA「S1-X-J」

<+α>
 LOUDSPEAKER     ソナス・ファベール「Lumina I」
 INTEGRATED AMPLIFIER ソウルノート「A1 ver.2」
 AD PLAYER       オーディオテクニカ「AT-LPA2」

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