メルセデス・ベンツ日本(Mercedes-Benz)から同社のフラッグシップモデル、新型Sクラスが発売された。本車は8年ぶりのフルモデルチェンジとなり、「Sensual Purity(官能的純粋)を追求したデザイン」、「人間中心の最新技術」、「安全性のさらなる追求」など、現代に求められるラグジュアリーを再定義して、その充実を図っているという。

車両本体メーカー希望小売価格(税込)
A400d 4MATIC ¥12,930,000
S500 4MATIC ¥13,750,000
S400d 4MATICロング ¥16,780,000
S500 4MATICロング ¥17,240,000
S500 4MATICロングファーストエディション ¥19,380,000(限定車)
S500 4MATICロングファーストエディション<AMGライン> ¥20,400,000(限定車)

画像: 新型メルセデス・ベンツSクラス、AR(拡張現実)カーナビを標準搭載。Burmester製オーディオシステムも継続採用

 メルセデス・ベンツのインフォテインメントシステムとしては、「ハイ、メルセデス」をコマンドとして動作するMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)がお馴染みとなったが、新型Sクラスではさらに進化を遂げ、ARカーナビやリアエンターテインメントシステムが採用された。ARカーナビ(標準装備)は、センターコンソールの12.8インチOLEDディスプレイに表示できるほか、フロントウインドウに映像投影されるARヘッドアップディスプレイ(全車オプション設定)として組み込むこともできる。

画像: 車両進行方向の実画像上にルート進行方向が表示されるARカーナビの表示例。

車両進行方向の実画像上にルート進行方向が表示されるARカーナビの表示例。

 MBUXは、前席乗員の動作を感知する「MBUXインテリア・アシスタント(ロングボディモデルに標準装備)」を装備するほか、後席からでも音声コマンド操作を可能にする(S400d4MATICを除く全車にパッケージオプション)といった機能の拡張が図られている。

画像: S500ロングボディの前席周りインテリア。

S500ロングボディの前席周りインテリア。

 オーディオシステムの装備としては、ドイツのハイエンドオーディオブランド「ブルメスター(Burmester)」を採用している。このオーディオシステムには2種類が用意されており、15スピーカーの「Burmester 3Dサラウンドサウンドシステム」(ロングボディに標準装備、標準ボディではパッケージオプション設定)と31スピーカーの「Burmesterハイエンド4Dサラウンドサウンドシステム」(ロングボディにオプション設定)の2つだ。後者の31スピーカーでは、前席バックレスト、オーバーヘッドコントロールパネルへブロードバンドスピーカーを配置、シートにもサラウンドスピーカーをレイアウトするなどリアルな立体音響を楽しめるとしている。加えて、サウンドに同期して振動やパルスを発生させるエキサイターをシートに内臓し、“体感できるサウンド”をプラスすることで4Dという音楽体験ができるようになったとのこと。

画像: 画像ステアリング右に、アルミ製スピーカーグリルが確認できる。ここには「Burmester」のロゴが刻まれている。

画像ステアリング右に、アルミ製スピーカーグリルが確認できる。ここには「Burmester」のロゴが刻まれている。

画像: MBUXのインターフェイスである12.8インチOLEDディスプレイ。表示されているのはブルメスターのオーディオシステムを調整するメニュー画面。

MBUXのインターフェイスである12.8インチOLEDディスプレイ。表示されているのはブルメスターのオーディオシステムを調整するメニュー画面。

 後席用には、前席シートバックに11.6インチタッチディスプレイが用意されており(S500 4MATICおよびロングボディにオプション設定)、左右ディスプレイで別々のメディアを楽しむことができる。さらに、ワイヤレスヘッドホンも設定(S500 4MATICおよびロングボディにオプション)されているため、前席と別に音声を楽しむことが可能だ。

画像: 後席用のエンターテインメントとして装備される11.6インチタッチパネルディスプレイ。左右異なるメディア再生が可能だ。

後席用のエンターテインメントとして装備される11.6インチタッチパネルディスプレイ。左右異なるメディア再生が可能だ。

 既存モデルでも充分な静粛性をもったSクラスだが、新型ではこの部分も進化させている。フロントウインドウに遮音膜を挟み込んだ安全ガラスを標準装備、遮音効果および赤外線反射性能を持つ全面合わせガラス(S400dにオプション、その他モデルで標準設定)を採用。ほかにもボディシェルの一部に遮音発泡材を採用し、Cピラーを通した音の伝達などボディ構造内の遮音性能を大幅に上げているという。また、ファイアウォール遮音材をAピラー側面やフロア部まで延長し、静粛性を向上させている。

画像: 静粛性を高めるため新たな遮音処理も施され、Cピラーからの音の伝達などが軽減されたという。

静粛性を高めるため新たな遮音処理も施され、Cピラーからの音の伝達などが軽減されたという。

 セーフティ機能について充実した装備のSクラスだが、新たに採用されたものとしてユニークなのがオーディオ装備を利用した「PRE-SAFEサウンド」だ。本機能は、システムが不回避の衝突を検知すると、スピーカーから鼓膜の振動を抑制する音を発生させて、鼓膜の振動を内耳に伝えるあぶみ骨筋の反射収縮を促して衝撃音の内耳への伝達を軽減するというものだ。

 新型Sクラスは、本日より全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて発売される。

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