アルパインスタイル2018を提案
6月16日(土)と17日(日)の2日間、東京有楽町の東京国際フォーラムで開催されるOTOTEN~AUDIO・VISUAL FESTIVAL 2018。昨年に引き続き、ハイレゾをクルマで体験できるという展示が実施される。オートサウンドウェブでは、OTOTEN開催に先立ち、アルパインの出展車両を取材する機会を得たので、ここにご紹介しよう。
アルパインが提案しているのは、アルパインスタイルのAVナビ&スピーカーとイマドキのリスニングスタイルをアルパインでどのように聴けるかだ。アルパインスタイルは、車種ごとに開発した"クールデザイン"なカーエンターテインメント製品の提供である。わかりやすくいえば、車種専用にエクステリアも含めた各種パーツをアルパインで開発&販売するというもの。すでにいくつもの車種においてフルアルパインスタイルが作れるほどラインナップを充実させてきている。今回OTOTENに出展するアルファードは、アルファード専用AVナビと同スピーカーが搭載されている。
大画面11インチのビッグX11(イレブン)は、アルファードのセンターコンソールデザインに合わせてイルミハードキーなどがデザインされたAVナビゲーションだ。車種専用設計はインテリアパネルだけにとどまらず、サウンドチューニングにおいても実車の音響特性に合わせてプリセットされている。車種専用設計のビッグXナビはアルファード以外にもラインナップされており、同社ウェブサイトで簡単に探すことができる。
このクルマに搭載されるスピーカーは3ウェイ構成のX3-710S-AV。16mmエクステンドトゥイーター、25mmグラファイトトゥイーター、180×250mmウーファーの3ユニットが、専用の装着パネルとともにパッケージされた製品である。同社のXシリーズスピーカーの流れをくむモデルで、高硬度のカーボングラファイトダイヤフラムトゥイーターとナノファイバーウーファーが採用されている。このスピーカーには、ビッグXと組み合わせた場合のサウンドチューニングデータもバンドルされているため、アルファードをお乗りのドライバーならば、このデモカーと同じサウンドクォリティを手に入れることが保証される。ただし、本車には北米で販売されているサブウーファーが追加されているため、あくまで参考ということになる。
OTOTENにおけるデモンストレーションでは、なんとCDは聴かずDAP(デジタルオーディオプレーヤー)とスマートフォンを音源として使用している。これは、イマドキの聴き方をアルパインとしてどのように演出できるかを具現化したいとの意図があるそうで、オーディオファンというよりは音楽ファンへの提案といえそうだ。
スマートフォンを使ったデモでは、アマゾンミュージックのストリーミング音源をビッグXで再生するというもの。こちらは、『どうせストリーミング音源だし......』と高をくくっていたが、意外にもなかなか聴けるのに驚く。サウンドステージが広く立体的に出現するというのは車種専用AVナビ&スピーカーの基本性能なのだろうと想像するが、そのおかげで躍動感に富んだサウンドが楽しめる。また圧縮音源の再生などに効果を発揮するメディアエキスパンダー機能も大いに活躍しているようで、音楽の楽しさが存分に伝わってくる。
DAPはアステル&ケルンのAK380。これでハイレゾ音源を再生しビッグXのAUXを利用して再生する。このサウンドは、耳当たりの良いソフトなトーンが特長といえる。女性ヴォーカルがしなやかに歌う印象でその後ろに楽器の演奏が添えられている。
OTOTEN会場の出展車両の中では、ユニークな提案の1台である。ぜひ体験してみてはいかがだろうか。
アルパインのサイト
同上:アルファード専用ビッグX11の製品情報ページ
同上:X3-710S-AVスピーカーの製品情報ページ
OTOTEN – Audio・Visual Festival 2018公式サイト