HiViのベストバイ、グランプリ常連のパナソニックの有機ELテレビが、また新しく脱皮した。最新のMZ2500シリーズは、従来の一般的な有機ELパネル比でピーク輝度を約100%も向上させた「マイクロレンズ有機ELパネル」を搭載し、テレビセットとして、まさに刮目するほどの表現力を実現した。さらに音声再生力も向上させた。

「ピーク4,000nitでHDRオーサリングされた映像とは、これなのか!」。私はその映像を見て、衝撃を受けた……というより、そのレベルまでの高輝度な階調情報を、この目で見るのは初めてだった。映画『MEGザ・モンスター』の小さなサーチライト光源から光が鋭く射出するシーン。現行のLZ2000では光源が白く飛び、そこにある模様は判別できないが、最新のMZ2500は、これほど明るいオブジェクトであっても、サーチライトの光源の様子が手に取るように分かったのである。

 理由は明白だ。再現できるピーク輝度が格段に違うからだ。ピーク輝度とは、小面積において再現できる最大輝度のこと。『MEG〜』の光源部分の階調再現は、まさにピーク輝度向上の恩恵に他ならない。

 換言すると、従来は再現できなかった領域まで再現する能力を身に着けたということに他ならない。『MEG〜』はピーク輝度が最大4,000nitでオーサリングされている。つまり、その領域までの高輝度映像を再現するには、ピーク輝度が限りなく高くなければならない。LZ2000ではその高輝度は再現できず、白飛びになってしまう。ところがMZ2500はそんな難しい部分でも、余裕を持って階調再現が可能なのだ。輝度向上がディレクターズ・インテンションのままのコンテンツ再現を可能にした。

画像1: 驚きの有機ELビエラ新フラッグシップ!新パネルによる鮮烈な高輝度表現。パナソニック 4K VIERA「TH-65MZ2500」

4K OLED DISPLAY
PANASONIC TH-65MZ2500
オープン価格

● 画面サイズ:65V型
● 解像度:水平3,840×垂直2,160画素
● 内蔵チューナー:地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×3、BS4K/110度CS4K×2
● アンプ実用最大出力:160W
● 接続端子:HDMI入力4系統、ビデオ入力1系統、デジタル音声出力1系統(光)、USBタイプA 3系統、LAN 1系統、他
● 寸法/質量:W1,448×H903×D350mm/約29.5kg(スタンド含む)
● ラインナップ:TH-55MZ2500(55V型)
https://panasonic.jp/viera/

 

新技術「マイクロレンズ有機ELパネル」と「デュアルメタルヒートレス構造」

 この高輝度再現の技術的な秘密は2つある。ひとつが最新世代の有機ELパネルを搭載したこと。従来は有機ELレイヤーとカバー層の間で迷光反射がおき、本来はまっすぐ上方に行くべき光が、様々な方向に飛び散り、その結果、輝度が低くなっていた。そこでレンズの力を借り、不要な迷光を発生させず、光を前方に押し出す仕組みを開発した。マイクロメートルサイズの凸レンズの層……「マイクロレンズ」を有機EL発光層の上に被せ、光を強制的に前方に押し出す。この「マイクロレンズ有機ELパネル」の効用が前述した「ピーク輝度」約2倍なのだ。同時に全白の平均輝度も数割向上している。

 パナソニックの有機ELテレビづくりは、それだけには留まらない。パネルの高輝度をより確実にする独自の仕掛けこそ、パナソニックならでは、だ。パナソニックが仕掛けた「高効率放熱」による有機ELパネルの高効率化と高画質化は、今や業界全体が追随している。今回は独自素材を用いた貼り付け構造とバックカバー一体型放熱プレートはそのままに、放熱シートを加えることで新たに「デュアルメタルヒートレス構造」とした。 

 実は、刮目するのはピーク周辺の輝度表現だけでない。従来、親しんできたリファレンス映像も、一皮も二皮も向けた新鮮な表情なのだ。映画『マリアンヌ』チャプター2のカサブランカの都会の夜。車表面の鮮やかな反射とツヤ感、車越しに見える建物のネオンのピーク感と色合いなど、実にリアルだ。バー内部のシャンデリア光源の描写もより確実になった。ビコムの高画質UHDブルーレイ『宮古島』チャプター4。東平安名崎灯台を遠くに臨む岩群の刻明な描写、凸凹の豊富なディテイル感も新鮮だ。

画像2: 驚きの有機ELビエラ新フラッグシップ!新パネルによる鮮烈な高輝度表現。パナソニック 4K VIERA「TH-65MZ2500」

従来のパネルで採用していたガラスの層を、MZ2500ではマイクロレンズに変更。さらに有機EL発光体を平面から凹凸状に変更し、マイクロレンズと一体化させたことで光をさらに前方に押し出すことができるようになり、圧倒的な高輝度化を実現した
 

 絵づくりでは、階調の正確な再現に腐心した。ピーク輝度が大幅に向上し、漆黒からのコントラスト幅も拡大する。すると、階調の1ステップが粗くなる。画質設計を担当した畠田昌亮さんは、言った。「そこで高平均輝度部分の信号処理を黒の光出しから丁寧に見直すことで、分解能をいかにあげるかにこだわりました」

 音にも感心した。もともとLZ2000シリーズは上下、左右にユニットを配し、しかも画面下には16個(65V型の場合。55V型は14個)のマルチアレイユニットという贅沢なスピーカー構成で、イマーシブサウンドを実現していた。MZ2500シリーズではより丁寧な音場デザインがされ、横方向のワイドな拡がりのアンビエントの中で、ダイアローグはセンターに鮮明に屹立している。

 MZ2500は革新的で、しかもパナソニックらしい非常に丁寧なクォリティ設計が成された、本シーズンの最注目の有機ELテレビといえよう。

提供:パナソニック

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