どんな悩みも解決します!? 基俊介(IMPACTors/ジャニーズJr.)、佐々木美玲(日向坂46)、落合モトキの3人が繰り広げるおバカな日常エンターテイメントドラマ『ぴーすおぶけーき』が、10月25日より日本テレビにて放送&同日配信が開始される。

 地方のマンモス団地を舞台に、幼馴染の3人組が、そこに集う住民の、ちょっと外れたお悩みを、予測不能の展開にてズバッと解決していくという物語。来年には舞台化も予定されている注目の作品だ。ここでは、オチャラケて見えながらも、実は一番の閃きを発揮する中村氏を演じた佐々木美玲にインタビュー。役作りの苦労から舞台への意気込みまで、いまの心境を聞いた。

画像1: ドラマ『ぴーすおぶけーき』、いよいよ10月25日よりオンエア。主演の一人・中村氏を演じた佐々木美玲は、「夢を持つ大切さを思い出してほしい」

――よろしくお願いします。まずは、出演が決まった時の感想をお聞かせください。
 すごく嬉しかったです、今年は、何か一つでもいいから演技のお仕事をやりたいと思っていたので、その夢が叶ました。しかも、グループを出て主演をするのが初めてでしたから、楽しみな気持ちもいっぱいでした。

 (日向坂46の)メンバーからは、「楽しそうだね」とか、「絶対見るね」とか言ってもらえました。私が楽しそうな顔をしていたので、楽しそうな作品と受け取ってもらえたようなんです。

――演じられた中村氏の役作りについて教えてください。
 オリジナルのドラマをやる時は、そのキャラを作るまでにいろいろな選択肢がありますから、今回もすごく悩みました。中でも一番は、セリフの最後に“ww”がついていたことなんです。wwってどう表現したらいいんだろうって……。台本を読んで頭の中でイメージがついても、声に出してみるとしっくり来ないこともあって、とにかく苦戦しましたね。でも、たくさんのアドバイスをいただいて、時間を重ねて作り上げていきました。

――少し戻りますけど、最初に台本を読んだ時の感想をお願いします。
 まず、寄せられる悩みが、普段そんなに悩むことでもないかなぁ? って感じましたね(笑)。でも、最終的に解決する時には、確かにこういう考え方もあるなとか、ちょっぴり感心しました(笑)。世の中には、こういう答えが当たり前っていうことも多いじゃないですか。でも、そうではなくて、もう少し小さく考えていいんだよというような、斜め上の答えを聞けた気がして、私自身、響いたものもありました。基本、笑えるコメディドラマなんですけど、見て下さる皆さんの人生に響くものがあったらいいなって思います。

――佐々木さんのこれからの人生にも役立ちそうですか?
 ちょうど1話目の内容が夢についてなんです。子供の頃って、小さな夢がたくさんあったじゃないですか。それが大人になるというか、年齢を重ねるうちに、夢より仕事のほうが……ってなることも多いと思うんです。演じてみて、改めて夢のことを考えさせられましたし、例えば、普通にチョコレートが食べたいとか、そういう小さなことでも夢にしていいんだって感じました。その意味では、役に立っています(笑)!

――3人のキャラクターについてどう感じましたか?
 本当にキャラが濃いな~って思いました。下田くん(基俊介)はすごく真面目で、ちょっと考え方に固い部分がある。上原先輩(落合モトキ)は下田くんの逆というか、なんかふわっとした雰囲気で、「なんとかなるんじゃね」、みたいな印象ですね。(佐々木の演じた)中村氏はその2人とはまた違う視点から物事を見ていて、「あっ、そっちに行くんだ」みたいな感じで、本当にいろいろな意見というか考え方があるんだなって思いました。見て下さる方には、共感できる人とか、ご自身に一番近い人を見つけてもらうと、より楽しんでいただけるはずです。

――佐々木さんご自身は、演じられた中村氏とは近い?
 どうなんでしょう? でも、中村氏には結構、佐々木美玲そのまんまじゃんっていう声も多かったので、ほかの人にはそう見えているのかなぁ~と。似ているかどうかは分かりませんけど、中村氏のマイペースな部分は、近いのかなって思います。

画像2: ドラマ『ぴーすおぶけーき』、いよいよ10月25日よりオンエア。主演の一人・中村氏を演じた佐々木美玲は、「夢を持つ大切さを思い出してほしい」

――ちなみに、今回共演された二人(基、落合)と初めて会った時はどうでしたか?
 顔合わせの時は、お二人の顔を見ることもできないぐらい私が緊張していて、ひたすら台本を見ていたんです。しかも、ただ読むだけなのにカミカミになるっていう変な状態でしたね。でも、芸歴の長い落合さんからは、余裕をすごく感じましたし、言葉ではなく、お芝居への姿勢というか大きな背中を見せてくれたので、頼もしかったです。私には、ドラマ出演の経験はそれほどなかったので、そんな落合さんに導かれていくという感じでした。

 現場に入っても、やはり緊張が続いていて、どうしても硬くなってなかなか動けなかったんですけど、お二人が温かく迎えてくださったおかげで、3人の空気感が出来上がっていって、そのうちに自分でもこうしてみようとか、ああしてみようって動けるようになったので、ありがたかったです。

――最初にお二人と話したのは?
 結局、最初の顔合わせの時には、お話しができなくて……。後でCDを持って楽屋にご挨拶に行った時が初めてでした。すごく緊張しました。落合さんは、私が日向坂46のメンバーだと知らなかったみたいで、CDをお渡ししたら、歌っているんだって言われて、はい、日向坂46にいますと伝えると、そうなんだって、その時の反応はすごく新鮮で、今でも覚えています。基さんは、CDをもらうのが初めてだったらしくて、すごく喜んで下さいました。素から溢れ出たような新鮮なリアクションは記憶に残っています。

――そんな人見知りな佐々木さんですが、ドラマ内ではとても派手な衣装を着ていますね。
 私も、わぁすごい服を着ているなって思いました。台本からは、カラフルで派手な服を着ていそうだなっていう想像はしていましたけど、こんなにド派手な色=ショッキングピンクなんだって(笑)。

――プライベートでマネしたくなりますか?
 いやぁ、自分では着ませんよ(笑)。目立っちゃったらどうしようって、なかなか勇気が出ませんから。ただ、ピンク色は好きなので、海外旅行に行った時なんかに、着てみたいと思います。

――話は飛びますが、劇中でいきなりミュージカル風なシーンが出てきます。あれはアドリブなんでしょうか?
 一応、脚本家さんから、こういう風に歌ってほしいというベースがあって、まあ、それは脚本家さんのオリジナル歌詞&メロディなんですけど、それを受け取って、ダンスは私が考えて披露しています。

 ただ、いただくのが撮影の直前だったりすることが多いので、歌詞を聞きながら、こういうダンスを合わせたらいいかなって考えて、ほぼ当日に決めています。これまで、ダンスのフリを考えたことはなかったので、結構、焦りますけど、日ごろの(日向坂46としての)成果は活かせているんじゃないかなって思います。ほぼ毎回ありますし、ドラマの放送に合わせて番組の公式TikTokでも公開されるので、連動して見てほしいです。

――中でも印象に残っているものを挙げてもらうと。
 3話目で、くるくる回っているところがあるんです。3人で歌っているんですけど、ものすごいアドリブをしていて(笑)、ちょっと噛んだりしても撮影は続いていたので、おそらくそのまま使われていると思います。3人の自然な空気感が一番出ていると思うので、是非、注目してほしいです。

――少し変化球な質問をしますが、そもそもなぜ、3人はいつもあそこに集まっているのですか?
 あの3人にも叶えたい夢があって、頑張っているんですけど……多分、やることがないんでしょう(笑)。まあ、平日は、中村氏はきちんと予備校に通っているし、下田くんは市役所に勤めているし。ただ、上原先輩はニートなのでほぼいるかもしれませけど、休日になって、暇で暇でしょうがない3人が集まって、ちょうどその時間をカメラで撮られている、という感じでしょうか。

――将来はどうなっていると思います?
 えー、どうなんでしょう(笑)。でも、それぞれがカッコよく、楽しく、仕事をしていそうだなって思います。そして夜になると、昔を懐かしみながらまた集まって、話して、飲んで、騒いでいそうですね。

――ところで、ドラマでは皆さんの悩みを聞いて解決させるという役回りですが、ご自身の悩みはどうしますか?
 相談しないで、抱え込んじゃいますね。溜め込んだらリフレッシュしますけど、音楽を聴くのが好きなので、少し強めの歌詞の曲を聴いてリフレッシュ(解消)するという感じでしょうか。結構歩きながら音楽を聴くことが多いので、リフレッシュしている時は、知らず知らずにスイッチが入っていて、負のオーラを出しているかもしれません(笑)。

――逆に相談されることはありますか?
 相談とまではいきませんけど、後輩が入ってくると、やはり知らないことばかりで戸惑っていることも多いので、励ましながら、大丈夫だよって伝えることはあります。優しい先輩でいたいです。

――話を戻しまして、最終的に中村氏は、相談者の悩みを解決に導く重要な役回りも負っています。最初から主導権を握ればいいのでは、とも思いますが。
 中村氏からすれば、まず下田くんか上原先輩が先に何か言いなよというスタンスで、自分からはそんなにグイグイ行くタイプではないと思うんです。まあ、普段ふざける時は1番に行くんですけどね。なので、最初は一歩下がってちょっぴり客観的に聞いている感じで、2人が必死に調べたり考えたりしているのを見ていますが、結局、解決できないんかーい、という段になって、じゃあもう私が行くわ、みたいなキャラなのかなって思います。

 中村氏自身、基本はおバカなんですけど(笑)、解決に導くヒントは言えるのかな、と。ちゃんと予備校は通っていますから!

――予備校と言えば、中村氏は四浪という設定ですが。合格はできそう?
 予備校にきちんと通っていますので、合格は諦めてはいないし、ただ不器用なんでしょうね。受験勉強には真剣に取り組んでいますから、いつかは……。

――もう一つ、中村氏の夢である「ハリウッドセレブ」は実現しそう?
 中村氏は派手派手なファッションが好きなので、海外に行っても通用する女になれると思います。英語も、きっと大丈夫です。何事もノリで生きていけますから!

――本作は、ドラマと舞台が連動していて、来年1月には舞台公演も決まっています。意気込みや心境をお願いします。
 3度目の舞台なので、まだまだ分からないことだらけですけど、お二人の背中をいっぱい見て、たくさん教えてもらいつつ、ドラマで作り上げた関係性をさらに発展させていけたらいいなと思います。

 あと、テレビだと画面に映っているものしか見えませんけど、舞台では、好きなところを見られますので、たとえば自分の推しメンだけずっと見ていてもいいですし、日ごとに見るところを変えるとか、いろいろな楽しみ方ができると思うので、自分だけの視点を見つけて楽しんでほしいですね。やはりドラマを見て、あっ、またこの3人に会えるんだ、直接見れちゃうんだって思いながら、舞台に来てもらえたらうれしいです。

――舞台は少し先ですけど、舞台版での中村氏はどう演じましょう。
 ドラマ版の中で中村氏のキャラ付けがしっかり分かったので、まあ舞台の稽古の時には、もう1回ドラマを見直しつつ、(ドラマの)台本にもいっぱい中村氏の特徴とかを書き込んだので、それを思い出しながら、0 からではなく、もう出来上がった100 から始めて、舞台では 200%を出せればいいなって思います。頑張ります。

――佐々木さんの中で、お芝居はどのようなイメージで捉えていますか?
 他人になれるものでしょうか。私は結構ネガティブなのですが、お芝居をしていると他人になれるので、そういうネガティブさが消えるというか、そのドラマの中で起こる出来事でしか考えなくなるので、悩みがなくなって、気が楽になります。

――今後演じてみたい役はありますか?
 やっぱり、自分とは真反対の役とか、現実とはかけ離れたような役をやってみたいです。

――最後に、媒体に関連した質問をします。ホームシアターにはご興味ありますか?
 はい、あります! プロジェクターの大画面を体験したんですけど、迫力がすごくて! まずは部屋を綺麗にして(笑)、導入して、ポップコーンを食べながらいろいろな映画を楽しみたいです。

――今日は、ありがとうございました。

ドラマ「ぴーすおぶけーき」

日本テレビにて10月25日より毎週火曜 深夜25時29分~25時59分(関東ローカル)
Hulu、TVerにて、毎話放送後配信開始

全8話

出演:基俊介(IMPACTors/ジャニーズJr.)、佐々木美玲(日向坂46)、落合モトキ/酒井敏也 ほか
脚本:宮本武史/監督:西村了、保母海里風、長尾くみこ/企画・プロデュース:横山祐子/プロデューサー:伊藤裕史、梅澤宏和/制作協力:UNITED PRODUCTIONS/製作著作:日本テレビ/日テレ アックスオン
(C)NTV/AXON

●舞台情報
会期:2023年1月20日(金)~29日(日)
会場:天王洲 銀河劇場
ローソンチケット一次先行(抽選)
エントリー期間:10/25(火)12:00~10/30(日)23:59
当落発表:11/3(木)15:00頃
受付URL:https://l-tike.com/poc2023/
チケットに関する問合せ:https://l-tike.com/contact/
公演に関する問合せ:オフィス鹿 (担当:高橋 03-6265-8518)

スタイリスト:御手洗優
ヘアメイク:箕輪亜希乃、高木美都子

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