26歳の新進女性ルポライターが、6つのエピソードによる連作形式で裏の世界を垣間見る! 実際、長年にわたってアンダーグラウンドな世界を取材してきた井川楊枝が監督を務めた映画『コネクション』が、いよいよ2月25日(金)に公開となる。ここでは、本作で映画初出演&初主演の大役を担った杉枝真結にインタビューした。

画像1: 「杉枝真結」、映画『コネクション』で、映画初出演&初主演の大役を担う。「どの話も面白いので、ドキドキしながら観てほしいです」

――映画初出演で、初主演、おめでとうございます。まずは、撮影を終えての感想をお願いします。
 ありがとうございます。映画に出演させていただくこと自体が初めてでしたから、現場に入ってからの流れとか、共演の皆さんがどういう風に役作りをされていくかということすらも分からない中でのチャレンジとなったこともあり、本当に大変でした。

――本作では、26歳のルポライター浅間綾乃を演じられています。役作りはいかがでしたか。
 まずは、自分と近い部分(性格)を探していく、という自己流で臨みました。台本を読んで感じたのは、綾乃は、何事にもチャレンジしたい、飛び込んでいきたいという果敢に攻めていくタイプの女性なんだなということでした。それは、結構、私と近い部分でしたので、行動もセリフも、すっと馴染む感じはありました。

 と同時に、男性社会の中にポンと一人で入り込んでしまった女性の、末っ子的な雰囲気も感じましたので、ただただ強い女性というだけではない、(どこか憎めない)愛らしさも伝えたい! そう思って、少しお姉さん的な雰囲気も出すように頑張りました。

 ただ、実際の私は1人っ子なので、その雰囲気を出すのは大変でしたね。しかも、今回のキャストの中では私が最年少でしたし、実は、途中から一緒に生活する妹分の双葉星香役の窪田美沙さんの方が年上だったりして(笑)。現場ではそんなギャップの中、精一杯演じました。

――そのお姉さんらしさはどのように表現されたのでしょう。
 子供のころは、近所にいる年下の子の面倒を見ることも多かったので、その当時を思い出してみたり、あるいは妹や弟のいる友達から聞いた話を参考にして、私がお姉ちゃんだったらどんな態度を取るんだろうとか、(妹と)どんな風に生活をしているんだろうということを、たくさん想像しました。とにかく、私のこれまでの生活の中では、あまり経験のなかったことなので、とても難しかったです。

――本作は、6つのエピソードで構成されています。全体を通しての感想はいかがでしたか?
 『コネクション』っていうタイトルからだと、まずはどんな映画なんだろうって、なかなか想像ができないと思うんです。けど、あらすじを読めば、どれか一つは面白いと思えるエピソードがきっとあるはずなんです。私の知らない世界のお話でしたけど、どのエピソードもとっても楽しく(台本を)読むことができましたので、ドキドキしながら観てほしいです。

――杉枝さんが特に印象に残ったエピソードは?
 とにかくもう、全部があり得ないっていう感覚ですけど、中でも、幽霊が出てくる物語はぶっ飛んでますよね(笑)。まさか、そんな理由があったのかって!! 幽霊ものとは言え、切り口はちょっとコミカルになっているので、親しみを持って観てもらえると思います。

画像2: 「杉枝真結」、映画『コネクション』で、映画初出演&初主演の大役を担う。「どの話も面白いので、ドキドキしながら観てほしいです」

――霊感があったり、そうした経験は?
 それが全くなくて、どこへ行ってもビックリするぐらい何も感じないんです。仕事で地方に行く機会も多いんですけど、どこでも平気で寝られますよ。

――今回、W主演で共演したカメラマン・半沢海斗役の上田堪大さんの感想をお願いします。
 初対面でしたけど、すぐに打ち解けられたというか、長年の友達のような感覚を持てた、素晴らしい方でした(笑)。私は映画初挑戦で、分からないことだらけでしたので、いろいろなことを教えていただいて、とても助かりましたし、勉強になりました。現場ではすごく楽しい時間を過ごせましたので、ご一緒できてよかったです。

――ところで、浅間自身は、先輩である半沢(上田堪大)との関係含めて、考え方や行動が、話が進むごとに変化していきます。
 そうなんですよ。段々(仕事に)慣れていくという感覚があるのかもしれませんけど、綾乃の中では、日常の自分と、ルポライターとしての綾乃の堺目が、どんどんライター寄りになっていくんです。最初のエピソードでは、取材した女の子に対して、大変だなとか可哀想だなとかいう気持ちを抱きますけど、最後の方になると、記事を書くことにのめり込んでいて、ライターにどんどん寄っていっているということを意識しながら演じるようにしました。

 同時に、綾乃自身の、真実を追求したいという姿勢や正義感を表現したい、伝えたいとも思っていましたので、それが観てくださる方々に伝わるといいなって思います。

画像3: 「杉枝真結」、映画『コネクション』で、映画初出演&初主演の大役を担う。「どの話も面白いので、ドキドキしながら観てほしいです」

――最後の方では、先輩である半沢にも言い返すようになっていました。
 そうそう、はじめの方は末っ子っぽかったのに、気が付いたら意見するようになっていました(笑)。

――そうした芝居の演出は監督から?
 いえ、監督は細かく指示するというより、私の思うままに、自由に演じさせていただきました。主演という立ち位置にいる以上、自分で考えなくてはいけないと思っていたので、自分がやりたいことや表現したいことは、どんどん伝えるようにして、それが監督の意図に合っていればいいし、違っていればどう違うのかを認識して、もっとよくなるように追求したいと思って演じていました。

 たとえば、ほんとうに細かいところなんですけど、取材シーンで相手との距離が近すぎるなと感じることがあったんです。そこに違和感があったので、“近すぎませんか?”って相談させていただきました。そういうやりとりを経て、撮影も終盤になってくると、感覚が監督やスタッフさんとも共有できるようになって、スムーズに進むようになったなって感じています。

――今回は、ルポライターという役を通じて、いろいろな世界を見てきました。
 自分が生きている世界とは違う世界があることを知ることができましたし、現実に目を向けるきっかけになった気がします。こういう世界もあるんだということを念頭に置くだけでも、明日からの生活が変わることってあるんじゃないでしょうか。

――ところで、杉枝さんご自身で調べてみたいと思うテーマはありますか?
 過去に戻って、当時の世界を体験してみたいですね。コロナが落ち着いている時にお城を見に行ったんです。遺跡を見ながら、当時の人はどんな生活をしていたんだろうとか、どんな景色を見ていたんだろうっていうことがとても気になったので、昔の風習や食文化なんかをもっと知ることができたら面白いだろうなって思っています。

画像4: 「杉枝真結」、映画『コネクション』で、映画初出演&初主演の大役を担う。「どの話も面白いので、ドキドキしながら観てほしいです」

映画『コネクション』

2月25日(金)より池袋シネマ・ロサ他にて全国順次公開

画像: 映画『コネクション』

<キャスト>
杉枝真結 上田堪大
窪田美沙 川上将大 瀬戸啓太 土井一海 斉藤悠 北代高士 西守正樹 中山峻 石山雄大 三浦浩一

<スタッフ>
監督:井川楊枝
プロデューサー:大勝ミサ、岩崎悟、片岡稔、lopi lopi TETSU
主題歌:坂本つとむ「Bitter Sweet~苦い果実」
製作:MARCOT、サンブリリアント、グッドプラニング、lopilopi
(C)映画「コネクション」製作委員会

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