世界最大級のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL」(以下、TIF)の新企画「ソロTIF」から誕生した、実写版「私、アイドル辞めます」ショートムービーが現在、イオンシネマ板橋、およびアップリンク吉祥寺にて絶賛公開中だ(~24日まで)。ここでは、キャスト・オーディションを見事勝ち抜き、主演・実玖(九州女子翼)の妹役・太田千咲都を演じた古牧みずにインタビューした。

画像1: 「古牧みず」、ショートムービー『私、アイドル辞めます』で、主役の妹 太田千咲都を熱演。「この作品には、アイドルのすべてが詰まっています」

――よろしくお願いします。まずは、舞台挨拶を終えての感想をお願いします。
 ありがとうございます。まさか映画館で上映されるなんて思っていなかったので、劇場で観られて、しかも舞台挨拶までさせていただけて、とても嬉しいです。実際に観てくださったファンの人たちを目の前にすると、私たちが作ってきた感情を、観客の皆さんも一緒に感じ取ってくれたのかなと思うと、感動してきました。

――古牧さんは、オーディションを勝ち抜いて出演が決まりました。オーディションを受けようと思った動機や、期間中の頑張り、あるいは受かった時のことを教えてください。
 受けようと思ったのは、グループのプロデューサーから、受けてみない? と言われたことが切っ掛けです。そもそも、配信オーディションというものも知らなかったし、何をするんだろうって思っているうちに予選が始まってしまって(笑)。私は、割とすぐに諦めてしまう性格で、それまで、長期間にわたって何かを頑張る、夢を叶えるという経験がなかったんです。けど、TIFってすごく大きな舞台だし、演技にも興味があったので、よし頑張ろうと思って、ちょっと負けず嫌いな性格も手伝って、1日14時間配信したりと、とにかくできることは頑張りました。そうしたら、最終審査に行くことができました。そこでは演技審査がメインでしたので、絶対に受かるぞって気持ちを入れて臨んだら、なんと合格をいただけて。嬉しさよりも、ただただびっくりした気持ちのほうが大きかったですね。

――主役の妹役と聞いた時は?
 主演の実玖さんのことは知っていましたので、私が妹でいいの? っていう不安はありました。ただ、実生活でも私は妹ですから、演じやすくはあるのかなと思っていたら、意外と難しくて。監督の求める、可愛らしい中学生の妹像を表現するのは苦労しました。

――実玖さんも、古牧さんも博多弁を話されていて、いい雰囲気でした。姉妹感を出すような相談とかはされたのでしょうか?
 嬉しいです。実玖さんには妹がいて、私には姉がいて、二人とも年齢は近いので、役の設定と似ていますねという話はしました。ただ、役を作り込むというよりは、お互いにそのままの雰囲気でいた、という感じです。

画像2: 「古牧みず」、ショートムービー『私、アイドル辞めます』で、主役の妹 太田千咲都を熱演。「この作品には、アイドルのすべてが詰まっています」

――演じる上で苦労した点や、うまくいったと思うところはありましたか?
 やはり博多弁で話すところは、結構、自分の素を出しやすかったなと思います。ただ、普段はあまり(博多弁は)出ないねと言われるんですけど。

――ところで、アイドルになろうと思ったきっかけを教えてください。
 中学2年生の時に、欅坂46さんの「サイレントマジョリティー」という曲に出会って、その曲が胸に刺さって、光の速度ではまってしまったのがきっかけです! それまでは、心底好きになるものがなかったんですけど、曲を何度も聞いたり、どんなグループなんだろうって調べるようになって。しまいには、フリコピダンスをするグループに入って、SNSに映像をアップするようになっていました。

 そうこうするうちに、アイドルになりたい気持ちが高まってきて、両親にアイドルになりたいって伝えたら、絶対にダメって言われてしまって……。大号泣したのは覚えています。そうしたら、受験が終わったらいいよということで、高1の夏に初めてオーディションを受けたんです。2次審査まで進めたので、自分、結構いけるかもと思っていたんですけど、会場で周りの人たちを見たら、レベルが違い過ぎて……。結局、落ちてしまって。両親からは、絶対に大学へ行きなさいと言われていたので、もうアイドルにはなれないかなと諦めていたころ、SNSを見てくれた運営さんから連絡をいただいて、グループに入ることができました。

 そうして、実際にステージに立ってみたら、すごく楽しくて、ライブが大好きになっている自分に気づいたんです。もっともっと大きなステージに立ちたいと思い始めたころに、このTIFの映画のお話があった、という流れです。そして、さあこれからという時に、そのグループも解散となってしまって。ただ、東京へ行きたいという願いは、本作の舞台挨拶を通して実現することができました。

――古牧さんにとって、アイドルとは?
 人生とか、性格まで変えてしまうような大きな存在です。実際、私自身も性格が変わってしまったぐらい大きな影響を受けました。アイドルがいなかったら、私はアイドルになってなかったと思います。星空☆彡DaySにいる時に、一度対バンをしたことがある九州女子翼の実玖さんと共演できて、すごく嬉しかったです。

――では、最後に見どころをお願いします。
 この作品には、本当にアイドルの全てが詰まっていると感じています。アイドルは本当に儚いものだし、強いものだし、その裏に隠されている努力とか苦労とか、そういうものをふくめて本当に素敵な作品に仕上がっているなと感じています。アイドルを応援している方はもちろん、多くの人に絶対に刺さる作品になっていると思いますし、本作を観て、少しでも頑張ろうって思ってもらえたら嬉しいです。

画像3: 「古牧みず」、ショートムービー『私、アイドル辞めます』で、主役の妹 太田千咲都を熱演。「この作品には、アイドルのすべてが詰まっています」

実写版「私、アイドル辞めます」

2月24日(木)までアップリンク吉祥寺、イオンシネマ板橋にて上映中

<キャスト>
実玖(九州女子翼)
工藤菫(アップアップガールズ(仮)) 古牧みず(星空☆彡DayS) 桜田華奈(きみとのワンダーランド) シイカ(リリスリバース) 新庄愛(メイビーME) 夏目ベール(純情のアフィリア)

<スタッフ>
原作:はなさく『私、アイドル辞めます』(集英社刊)
監督・脚本:川井田育美
配給:株式会社sommelierTV、株式会社エスピーエスエス
制作:株式会社sommelierTV
製作:実写版「私、アイドル辞めます」製作員会
(C)2022 TOKYO IDOL PROJECT

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