「このミステリーがすごい!」受賞作家・中山七里の傑作小説を映画化した『護られなかった者たちへ』。7月に文庫が発売されると、2か月足らずで早くも発行部数35万部を突破するなど、すでに話題沸騰中の本作が、松竹の配給にて先週末公開され、鑑賞後のお客様からは「2021年を代表する1作」「涙が止まらなかった」など感動の声が続々とSNS上にアップされています。鑑賞後の満足度は驚異の95.4%、口コミ推奨度は94.5%という高評価!この秋“魂が泣く”感動作としてますます盛り上がりを見せています。

 この度、本作の大ヒット御礼として、公開記念舞台挨拶を10月7日(木)に実施されました。

 大勢の観客の前に登場したキャスト・監督。佐藤が「ここは僕の大好きな映画館なんです! 毎回好きな映画が公開されると、ここの映画館に来ています。このスクリーンでご挨拶できることを嬉しく思います。」と、清原が「こんなにたくさんのお客様がいらっしゃる映画館が久しぶりなので、ちょっと緊張してしまっています。」と、監督が「清原さんも仰っていたように、緊急事態宣言が明けて100%の観客席を見て非常に嬉しく思っています。」と話し、イベントはスタートした。

 舞台挨拶の直前に雨が降り出したことから、前回の初日舞台挨拶に続き、“雨男”であることをMCからつっこまれると、「あえて最初の挨拶で触れなかったんですよ! 少ししか降っていなかったので、気づいていない人もいるかと思ったんです!……皆さん帰り道はお足元お気をつけ下さい(笑)」と焦る佐藤。

 前回の初日舞台挨拶(※座席率50%にて実施)とは異なり、満席で実施することが出来た今回の舞台挨拶。改めて今の気持ちを尋ねられると、佐藤が「映画を見た皆様の感想が届いております。ひじょうに嬉しく聞かせていただいております。今日もそんな皆さんの支えがあって、舞台挨拶ができることになったので、ありがとうございます。」と、清原が「段々と、世の中もいい方向に進んでいったらいいなと思います。何よりこんなにたくさんの方に来て頂いて嬉しいです。」と、監督が「20代の頃名画座でバイトしていました。それほどに映画館が好きなので、是非みなさんも、映画館をよろしくお願いします!」とそれぞれ晴れやかな表情で想いを語った。

 今回初共演となった佐藤と清原。佐藤はその共演を「満を辞して共演させていただきました!(清原さんは)現場では、あまり人を寄せ付けない感じでしたが… …」と振り返ると、「めちゃくちゃ集中してたんです!」と話す清原。

 そんな佐藤と清原にお互いに聞いてみたいことを尋ねると、清原が「最近新しく生活に取り入れてよかったことありますか?」と佐藤に質問。「僕は生活に何かを取り入れないんですよ(笑)! 謎解きとかは変わらずしてますが、新しい何かを取り入れるとかはないんですよね。暗いんです……すみません(笑)」と素顔を明かす佐藤。

 佐藤は清原に聞いてみたかったこととして「まだ未成年でいらっしゃるんですよね。なるほど……。考えられないです! 20代中盤で、もう主演作品を10本以上やってきているような貫禄を、撮影の時から持ってらっしゃったんですが、何ででしょうか(笑)? 色々な人に意見するときも全く物怖じしないというか、10代というのが信じられないんですが、本当ですか(笑)?」と清原に直球質問。清原は「佐藤さんの中で、どんなイメージがあるんですか!?」と突っ込むが、監督も「最初に朝ドラ『なつぞら』を見た時に、最後30代の役をやっていて、びっくりしました! 本当に大人っぽいですよね。秘訣は?」と加勢。清原はそんな2人に「ずっと緊張しているんです、私。動かないくらい緊張していて、堂々としている風に見えているだけかもしれないです。」と答える。佐藤は「初日舞台挨拶の時も変わらず凛としていたのですが、「緊張しているんです」と言った時は可愛かったですね。」と、そんな清原の舞台裏の姿を明かした。

 次に一般の方からの質問に答えるコーナーに。

 「劇中の中で、健さんが素うどんを食べるシーンにとても心が温かくなったのですが、皆さんがこれを食べると元気になる、心があったまるなという食べ物はありますか?」という質問が寄せられると、「美味しいご飯を食べた後の、美味しいお酒に“幸せ!”ってなります!和食が好きですかね。和食の後に美味しい日本酒をいただくと“幸せ”ってなりますね。」と佐藤が、「私も和食が好きなんですが、かぼちゃの煮物とかほっこりしませんか? 上手く作れたときにほっこりします。」と清原の料理好きの一面も明らかに。「数の子ですね。数の子大好きで正月が来るのが本当に楽しみなんです。」と瀬々監督も答える。

 続いて「撮影中、倍賞さんが健さんの髪を実は切ってしまったそうですが、健さんは気づいてましたか? その後のヘアスタイルに影響はありませんでしたか?」という質問には、佐藤が「撮影が終わった後の取材でみんなが言っていて、初めて知ったんですよね。何も知らされてないです(笑)! 構わないけど、切ってないよって聞いてたんで、切られてたんだ! と思いました。」と撮影時を振り返る。監督はその時の舞台裏を「ちょっと(ハサミが)入っちゃったくらいですよ!」と明かした。
 また本日の会場に駆けつけた観客からの質問にも答えることに。

 監督が質問箱の中から「役作りが大変だったと思うのですが、どれくらい役が抜けませんでしたか?」という質問を引き当て、佐藤と清原が答えることに。「役によると思うのですが、入ったという感覚より抜けたという感覚の方が分かりにくい気がします。1年やっていた役を終え、いま次の現場にいるのですが、抜けたかどうかわからないけど、(次の)役を入れようという感じですね。」と清原が答える。「僕は入った感覚もわからないですね。よく会う友達とかには“その役だね”と言われるんですが、あまり感覚としてないですね。(海外に行くと抜けるという話もありますが)なんで海外に行くと“抜ける”とかいうのか、理論が分からないですね。飛行機のスピードで抜けるの(笑)!?」と佐藤も自身の経験を明かす。そんな2人に監督は「それは、普段の佐藤さんや清原さんが役に写っているんですよね。全て延長線なんですよね。境目とかそういうものだと思うんです。そこが面白いなと思っていつも皆さんのことを見ています。」と持論を投げかける。

 清原は「佐藤健さんへ質問です。劇中の髭が印象的でしたが、ご自身でお髭スタイルはどう思われますか?」という質問を引き、佐藤は「アリかナシで言ったら、アリかな? こんな大画面で見ていただいているので“アリ”ですよね!」と答える。清原も「撮影時に面と向かっては見てはいないですが、完成した作品を見て、アリですかね。ナシではないと思います!」と話す。佐藤は「髭や髪型など、今までやっていた役と変わると、安心できます。拠り所と言いますか。私はまだまだなので、髭とかに頼っていますね。」と謙遜する。

 佐藤は「ご友人やご家族から映画を見た方からの反響はありましたか?」という質問を引き当て、「母親が2、3回観てくれたみたいで、「色々考えさせるねえ」って言っていました。「利根くん可哀想だねえ」って。母親は皆さんの感想もネットで見ていて、「皆さんからの感想もいいことばかりで嬉しいねえ」って言ってました。」と母親との交流を明かす。清原も、「親から連絡をもらって「すごい役だったね」と言ってましたね。毎回出てるたびに観てくれているんですが、よかったなと思います。」と家族の反応を明かし、瀬々監督も「同居人は映画館で見てくれて、家では仕事の話はしないようにしているんですが、すき焼きを作ってくれました!」と話した。

 最後に「本当に短い間でしたがありがとうございました。日々生きていて、自分一人で抱えきれないほどの感情だったりモヤモヤだったり、声に出して叫びたかったりするのに言えないことってありますよね。僕は、個人的には芝居で叫んだり怒鳴ったりすることを好んでしないのですが、今回は、皆さんのそういった想いを背負って思いっきり叫びました。いまの苦しい世の中に生きる全ての皆様にこの作品をお届けしたいと思います。」と佐藤が挨拶をし、イベントは大盛況のまま幕を閉じた。

映画『護られなかった者たちへ』

大ヒット上映中

<物語>
【容疑者】佐藤健VS【刑事】阿部寛  10年目の殺人―罪を犯してまで、護りたかったものとは。
東日本大震災から10年目の仙台で、全身を縛られたまま放置され“餓死”させられるという不可解な殺人事件が相次いで発生。被害者はいずれも、人格者として知られた人物だった。捜査線上に浮かんだのは、別の事件で服役し出所したばかりの利根(佐藤健)という男。刑事の笘篠(阿部寛)は、利根と被害者たちとの接点を見つけ出し彼を追い詰めていくが、決定的な確証がつかめないまま、第3の事件が起きようとしていた―なぜ、このような殺し方をしたのか? 利根の過去に何があったのか?やがて事件の裏に隠された、切なくも衝撃の真実が明らかになっていく― 

<出演>
佐藤健 阿部寛 清原果耶 林遣都 永山瑛太 緒形直人 吉岡秀隆 倍賞美津子

主題歌:桑田佳祐「月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)」(タイシタレーベル/ビクターエンタテインメント)
監督:瀬々敬久 脚本:林民夫 瀬々敬久 音楽:村松崇継 原作:中山七里「護られなかった者たちへ」(NHK出版) 配給:松竹
(C)2021映画『護られなかった者たちへ』製作委員会

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