圧倒的な支持を受け「第36回HiViグランプリ2020」で〈ゴールド・アウォード〉を受賞したパナソニックの65型4K有機ELテレビTH-65HZ2000。その後継機たるTH-65JZ2000が5月下旬に発売される(55型もあり)。「熟成の域」に達したと思える見事な4K画質を見せてくれたHZ2000。JZ2000はそれを超えるべく、どのようなアプローチで開発されたのだろうか。

 JZ2000の画質を精査して感心させられたポイントが二つある。一つがHZ2000を超えるコントラスト性能、もう一つが新たに搭載された「オートAI」画質モードの仕上がりのよさだ。2年前、パナソニックは他社に先駆けて有機ELパネルの自社設計・製造に乗り出したわけだが(セルのみ調達)、JZ2000は新たに放熱プレートとバックカバーの一体化を果たすと同時に、セル間に新素材(通常は空気層)を介して貼り付ける構造を採った。この製造手法とこれまで積み重ねてきた独自のパネル制御技術を組み合わせることで、パネル性能のいっそうの安定とハイコントラスト化と同時に軽量化も図られているわけである。

 

画像1: AI画質・音質を搭載した有機ELビエラ。進化は止まらない!PANASONIC TH-65JZ2000

JZ2000は、自社独自設計・製造の「Dynamic ハイコントラスト 有機ELディスプレイ」を使用。パネル制御には、独自制御技術の「Dot Contrast パネルコントローラーPro」を採用し、高輝度とハイコントラストを実現している

 

 

 加えて、その独自パネル制御技術も進化させている。HZ2000では入力信号の色と輝度の情報を分離して、それぞれに最適化処理を行なっていたが、JZ2000ではそれに加えてエリアごとの入力信号情報を細かく解析することで、いっそう緻密な映像を実現したという。

 放送番組や映画コンテンツなど100万を超えるシーンを集めた学習用データベースを元にAI技術を用いて映像情報を解析し、人間の脳が目から入る情報の処理を最適化するかのようにシーン認識できる「シーン認識アルゴリズム」を確立。このアルゴリズムを核とした「オートAI」映像モードは、視聴している環境照度にも連動させ、シーンに応じた最適画質を提供するというものだ。つまり本機のユーザーは、デフォルトの映像モード「オートAI」に設定しておけば、何も考えることなく「JZ2000お任せ」でパナソニックが考えるシーン最適な画質が入手できるわけである。

 ほとんどのユーザーが映像モードによる画質の違いを意識していないという現状を鑑みれば、この環境照度連動のオートマチック高画質モードの搭載は必須だと筆者は以前から考えており、パナソニックが果敢にそれに取り組み始めたことに諸手を挙げて賛同したい。ちなみにこの「オートAI」モードは音にも効き、ニュース番組等は声をハッキリ画面中央に定位させ、スポーツや音楽ライヴなどは広がりのある音場を創成するという。

 JZ2000のスピーカー構成はとてもゴージャス。ディスプレイ下部にL/C/Rスピーカー、上部にドルビーアトモスで言うところのドルビーイネーブルドスピーカーが2基、そして背面にサブウーファーが組み込まれ、今回新たに画面両サイドに横向きのワイドスピーカーが加えられている。

 

画像2: AI画質・音質を搭載した有機ELビエラ。進化は止まらない!PANASONIC TH-65JZ2000

AI画質・音質のしくみ
今回導入された新技術オートAI画質・音質は、シーン情報を分析・認識しつつ、照度センサー制御も加えることで映像を部分ごとに最適な画質に調整する。それに連動して「イネーブルド&ワイドスピーカー」がシーンにふさわしい音場も作り出す

 

 

画質・音質ともにさらなるハイパフォーマンスを実現している

 まず全暗環境でシネマプロに設定して、TH-65JZ2000の画質をHZ2000と比較しながらチェックした。基本的な画調は瓜二つだが、HZ2000以上の表現力だと瞠目したのが、明部の色抜けの少なさと暗部階調のより精妙な描写力だ。

 180ルクス程度の照度環境で精査した「オートAI」画質もすばらしかった。HZ2000以上と思わせるハイコントラスト映像で、あらゆるコンテンツを高品位に見せてくれるのである。コントラストのよさと色合いの豊かさ、それに加えて解像感の高さと輪郭描写のナチュラルさによって3D映像的なみごとな奥行感が醸成されることが確認できた。

 ドルビーアトモス作品もチェックしてみたが、前モデル(HZ2000)以上のイマーシブ効果を実感させる音の広がりが心地よい。新たに加えられたワイドスピーカーの効能だろう、音場がいっそう緻密に濃密に構成される印象だ。それからもう一つ感心させられたのが、声の質感のよさ。HZ2000は女声が少し歪みっぽく聞こえたが、本機はより潤いのある声でスムーズに聞かせてくれるのである。

「金メダル」のHZ2000以上のハイパフォーマンスを実現したTH-65JZ2000。有機ELビエラの進化は止まらない。

提供:パナソニック

 

画像3: AI画質・音質を搭載した有機ELビエラ。進化は止まらない!PANASONIC TH-65JZ2000

4K OLED DISPLAY
PANASONIC TH-65JZ2000
オープン価格

● 画面サイズ:65型
● 解像度:水平3840×垂直2160画素
● 内蔵チューナー:地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×3、BS4K/110度CS4K×2
● アンプ実用最大出力:125W
● 接続端子:HDMI入力4系統、ビデオ入力1系統(3RCA、ビデオ入力兼用)、デジタル音声出力1系統(光)、USB タイプA 3系統、LAN 1系統、他
● 寸法/質量:W1448×H916×D350㎜/約28.0㎏(スタンド含)
● ラインナップ:TH-55JZ2000(55型)
https://panasonic.jp/viera/

 

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