2020年を象徴することばが「ステイ・ホーム」。コロナ禍により家の中で楽しく過ごそうという機運が盛り上がり、東京オリンピック延期というネガティブ要因をものともせず4K大画面テレビがよく売れている。とくに高画質指向の強い消費者が多いわが国では、有機ELテレビに対する注目度がきわめて高いようだ。ここでは、パナソニックHZ1800シリーズに注目してみた。
画像1: 洗練された高画質!満足感の高い充実した有機ELビエラ
パナソニック「HZ1800 Series」

4K OLED DISPLAY

PANASONIC TH-55HZ1800 オープン価格

● 画面サイズ:55型
● 解像度:水平3840×垂直2160画素
● 内蔵チューナー:地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×3、BS4K/110度CS4K×2
● アンプ実用最大出力:80W
● 接続端子: HDMI入力4系統、ビデオ入力1系統、デジタル音声出力1系統(光)、USB タイプA 3系統、LAN 1系統、他
● 寸法/質量:W1228×H778×D350mm/約30kg(スタンド含)
● ラインナップ:TH-65HZ1800(65型)
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 4K大画面有機ELテレビ市場が盛り上がっている。構成画素を一つ一つ制御できる自発光タイプならではのハイコントラスト映像の魅力が多くの人の心を捉え始めたのだろう。またサイズ・バリエーションが豊富になり、価格がこなれてきたことも有機ELテレビ購入の大きなトリガーになっているのは間違いない。超薄型のスタイリッシュなデザインが気に入ったという方も多いはず。

 HiVi11月号の「冬のベストバイ」選考時に各社有機ELテレビの最新モデルを精査したが、画質面でアタマ一つ抜け出た魅力を感じさせたのが、パナソニックの旗艦シリーズHZ2000だった。同ベストバイでも55型の55HZ2000が『ディスプレイ部門Ⅳ〈有機ELテレビ60型以下〉』で単独1位の栄誉に浴している。

 ところで、HZ2000の影に隠れてしまっているものの、ぜひ多くのAVファンに注目していただきたいのが、その弟シリーズとなるHZ1800だ(画面サイズは55型と65型の2タイプ展開)。HZ2000とHZ1800の違いは大きく二つ。パネルとオーディオだ。

 HZ2000のパネルには独自設計の放熱プレートや貼付けシートが採用されているが、HZ1800は標準仕様のパネル。しかし、画質を決定づける映像信号処理エンジン(ヘキサクロマドライブ プラス)に違いはない。また音声面に関しては、HZ2000同様イネーブルドスピーカーを採用したイマーシブオーディオに対応(アンプの総合出力がHZ2000の140Wに対して80Wとやや抑えられている)。

 機能面についてはHZ2000とほぼ同一。対応HDRフォーマットはHDR10、HDR10+、HLG、ドルビービジョン。ドルビービジョンについては、照度センサー連動のドルビービジョンIQに対応と抜かりはない。映画用画質モードも豊富で、シネマ/フィルムシネマ/シネマプロが用意されている(ネットフリックス専用画質モードもあり)。ちなみに「フィルムシネマ」は海外用モデルに実装されている「フィルムメーカー」モードと同一内容とのことだ。

 

画像2: 洗練された高画質!満足感の高い充実した有機ELビエラ
パナソニック「HZ1800 Series」

同シリーズは、上位モデルHZ2000の開発ノウハウを投入し、パネル制御には「Dot Contrast パネルコントローラー」の進化版を、映像エンジンは「ヘキサクロマドライブ プラス」を搭載。より豊かな暗部の階調表現を実現している

 

自発光タイプの魅力を知悉した開発陣が生み出す高画質

 実際にUHDブルーレイやブルーレイ、ネットフリックスの4Kコンテンツなどを用いて、暗室で55型の55HX1800のシネマ系モードの画質をチェックしてみたが、ノイズをていねいに抑えながら精細感を際立たせた、峻烈なハイコントラスト映像を訴求し、筆者を驚かせた。他社モデルに比べてとくに優れていると思わせるのが、ホワイトバランスの安定感と階調表現の精妙さ、それに色再現のすばらしさだった。どのコンテンツを観てもスキントーンが安定していて、色温度6500K設定(の他社モデル)で気になる緑被りをまったく感じさせない。また、黒をしっかりと沈めながら暗部階調を的確に描写し、有機ELテレビの弱点と思われていたハイライトの色抜けを意識させないのである。自発光タイプの魅力を知悉したパナソニック開発陣の腕の冴えに、改めて畏敬の念を覚えた。

 実際に55HZ2000と画質比較してみても、短時間のチェックでは大きな違いを見つけることはできなかった。自社設計パネルの優位性は、時間をかけてじっくり精査して初めてわかるのだろうと思う。HZ2000の最高峰画質に限りなく近づいた性能を持つテレビ、それがHZ1800シリーズと言っていい。HZ2000との実勢価格の違いを知ると、これはもう断然お値打ちの大画面有機ELテレビというほかない。

 ちなみにイネーブルドスピーカーを採用した本機のサウンドは、天井が反射面となった一般家庭でこそ本領を発揮する。ダイアローグの音像を画面下から引き上げてくれる効果も期待でき、ドルビーアトモスでない5.1chや2chソースのアップミックス再生もぜひお試しいただきたいと思う。

 

画像3: 洗練された高画質!満足感の高い充実した有機ELビエラ
パナソニック「HZ1800 Series」

音を天井に反射させることで立体音響を再現するイネーブルドスピーカーを搭載。音の調整は「Space Tune Auto」機能が、テレビ本体から再生するテストトーンとリモコン内蔵マイクで自動調整、ドルビーアトモスに対応した最適な音空間をつくり出す

 

提供:パナソニック

 

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