サード・アルバム『LOLLIPOP SIXTEEN』のリリース、東名阪ツアー、秋葉原にある「オンキヨー&パイオニア」のリアルショップ「ONKYO BASE」とコラボレートしたSOLEIL LOLLIPOP SHOP(7月17日~8月18日)、ファンクラブ「Soleil Tribune」開設など、さまざまな話題を振りまきながらこの夏を駆け抜けたSOLEIL(ソレイユ)。秋になってもその一挙一動を見逃すことはできない。9月15日には待望のマンスリーライブシリーズ "READY SOLEIL GO" Costume produced by starblinc SOLEILの第1弾を渋谷O-Crestで開催、超満員のファンをドリーミーなサウンドで包み込んだ。

 オープニング・アクトには、星野みちるが登場。AKB48の最初期メンバーのひとりである(2007年卒業)。ぼくは彼女が素晴らしい音楽家であるということを「ジャズジャパン」の編集長から聞いた。そしてすぐ音源を入手し、ライブに足を運び、なるほどその通りと思った。

画像1: 秋になってもその一挙一動を見逃すことはできない! 「SOLEIL(ソレイユ)」が待望のマンスリーライブを、キュート&ドリーミーにスタート

 この日はSOLEILのサリー久保田の指弾きベースをサポートに迎えただけのデュオ編成。流暢なヴォーカルとキーボード・ワークで実力を示した。SOLEILの「Baby Boo」を、もちろんセリフ入りでカヴァーしたのにも萌えたし、「ロックンロール・アップルパイ」における、ドクター・ジョンがちょっぴり憑依したかのようなニューオリンズ調の鍵盤さばきも見事。制作中というニュー・アルバムのリリースが、ますます楽しみになってきた。

 場内が暗転し、いよいよSOLEILのステージが始まる。入場に使われるエルガー作「威風堂々」は今回、スクリーンが設置されていないこともあって短めだ。サポート・メンバーはギターの平川雄一(The Pen Friend Club)、ドラムの白根賢一(GREAT3)、そしてコーラスの星野みちる。サリー久保田はピックでリッケンバッカーを弾く。星野みちるはハモリに裏メロにスキャットにと、第2のリードシンガーというべき活躍をみせた(「青いインクのラブレター」が傑出していた)。

画像2: 秋になってもその一挙一動を見逃すことはできない! 「SOLEIL(ソレイユ)」が待望のマンスリーライブを、キュート&ドリーミーにスタート

 それいゆは、ただ出てきただけで、空気を浄化するかのよう。あのたたずまい、あの歌声には溢れるほどのマイナスイオンが詰まっているに違いない。近田春夫作の、あまりにも引き出しの多いメロディに酔いしれるしかない「姫林檎 GO GO!」。メジャー・キーの後にガッチリ現れるマイナー・キーが切なさを倍増する「アナクロ少女」ではもちろん新体操のリボンを用いて美しい輪の残像を見る者の網膜に刻み込み、「ファズる心」ではタンバリンを揺すりながら躍動感たっぷりに歌う。「School’s Out」ではお立ち台に乗って“段ボールギター”を縦横無尽に振り回し、「Red Balloon」ではヴォーカルはもちろん、鍵盤ハーモニカのプレイでも歌心を発揮した。爆笑問題のラジオ番組でも話題になった「ハイスクールララバイ」におけるセリフ“なー”の部分は、事前に受けた田中裕二のアドバイスもあって、それいゆ史上、最も力強いといっていい“なー”へとパワーアップしていた。

画像3: 秋になってもその一挙一動を見逃すことはできない! 「SOLEIL(ソレイユ)」が待望のマンスリーライブを、キュート&ドリーミーにスタート
画像4: 秋になってもその一挙一動を見逃すことはできない! 「SOLEIL(ソレイユ)」が待望のマンスリーライブを、キュート&ドリーミーにスタート

 また、デビューに向けてのデモ・テープ用に制作しながらも、“洋楽曲に日本語の詞をつけると承諾にとてつもなく時間がかかる問題”にぶつかり、発表が見送られてしまった2つの楽曲がライブで披露されたのも、この日会場に来た者だけが味わえる特典といえただろう。

 60年代をコンセプトとしたファッションブランド“starblinc”を見事に着こなし、オーディエンスを桃源郷へといざなってくれたそれいゆ。次回のマンスリーは10月13日(オープニング・アクト: The DROPS)、11月15日(Tweedeesと2マン)に渋谷・O-Crestで開催。12月22日にはクリスマスライヴ「“SOLEIL Christmas Live Costume produced by starblinc」が渋谷の「ビーツ・シブヤ(Veats Shibuya)」で行なわれる。2019年も残り3カ月ちょっと、SOLEILと共に駆け抜けようではないか!

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テキスト:原田和典

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