4人で走り続けた1727日----------
 見ても聴いても楽しいアイドル・グループ、notall(ノタル)が3月21日、品川インターシティホールにてワンマンライブ「VILLAGE VANGUARD presents notall全国ツアー 今一番遊べるアイドル ~CD売らなくてごめんなツアーい~THE FINAL」を開催。渡邊ちこはこのステージを限りにnotallを脱退した。

画像1: notall/渡邊ちこ、感動のラストステージ。新体制notallは4月20日に渋谷でワンマン開催、新プロジェクト「notall REVOLUTION 100」開始

片瀬成美 今日は集まっていただきありがとうございます。notallは始まって4年9ヵ月になるんですけど、決して順風満帆というわけではありませんでした。今日はこの4人でのラストステージです。ちこちゃんは情熱的で、みんなのことをすごく助けてくれて、私が自信のないときにも褒めてくれるからがんばろうと思えたことがたくさんありました。「歌がうまくなったね」って褒めてくれた時は、家族ぐるみで「なんていいひとなんだろう」って思いました。優しくて、人情があって、人間として尊敬できるところがたくさんあって、学校で同じクラスだったら友達にならなかったと思うんですけど、notallで一緒になったから友達になれて、すごく良かったなと思います。不仲説を言われたこともあったけど、本当にそんなことないんだよね。一緒に5周年を迎えたかったな。おばあちゃんになってもnotallのことを思い出して、見守ってください。私たち3人でnotallを築き上げていきます。

田崎礼奈 最初の頃は「なんでそういう言い方するの」って思ったことが何度かありました。でも今となってはそうやって言ってくれるありがたさがわかります。やめないでください。私が言いたいのはそれだけです。やめてほしくないです。でもおめでとうございます。

佐藤遥 私も目が大きいとよくいわれるんですが、ちこちゃんはもっと目が大きいので、(初対面のときに)「目が大きいな」と思いました。遠征先のホテルの部屋が一緒だったり、新幹線やタクシーの席が隣どうしだったり、notallとして一緒に過ごした時間は一番長いなって思います。いろんな話もしたし、悩んでるんだろうなとも思ったけど、それを口に出して確かめることができなくて、何もきいてあげられなかった。去年の「ノタFES」の最後にちこちゃんが「ノタFES2019もやります」って言って、「また今年の夏も一緒に過ごせるんだな」って思っていたんですが。やめないでください、ノタFESに出てください。また絶対強いnotallになりたいと思います。ちこちゃんにはファンの代表として、今後のnotallを応援してくれると嬉しいです。

渡邊ちこ 来ていただき本当にありがとうございます。4年9ヵ月は本当にあっという間でした。いろんな人と出会って、いろんな経験をしました。ずっと同じメンバーで活動できたのは、ファンの皆さんのおかげ、そしてメンバーのおかげだと思います。最初の頃はすごいトゲトゲしてたんですけど、ひとりひとりの個性を尊敬してこそのグループだと思うようになりました。悔しいこと、楽しいこと、苦しいこと、いろいろありましたが、約5年間でいちばん学んだことは、夢はひとりで叶えるものじゃなくて、みんなで叶えるものだということです。応援してくれた皆様、変り者の渡邊ちこ推しの皆様、本当に本当に出会えてよかったです。今日は終わりじゃなくて、notallの新しい始まり、私の第二の人生の始まりです。ファンのみんなのことは一生忘れません。これからもnotallの応援をよろしくお願いします。ありがとうございました。

 ご承知のようにnotallは2017年から新曲CDを販売していない。そして18年11月からVILLAGE VANGUARDと組んでミュージックカード付きお菓子をプロデュースし、全国ツアーを敢行してきた。ライヴ中盤ではVILLAGE VANGUARDとのコラボで発表された楽曲「白黒つけてよ恋の天下一舞踏会 あーだこーだ言われてもそーだそーだというのがパンダ」、「the Present」(作詞・佐藤遥)、「AM6:30」、「蛍火」を次々と披露。コミカルなもの、重厚なバラード、青春パンク風のタテノリロック、ちょっとシューゲイザー的でもあるロックと、それぞれタイプの異なる楽曲で楽しませてくれた。「蛍火」では、オーディエンスがステージに向けてスマホ画面を照らす演出も行なわれ、明度を増した場内に、4人のエモーショナルな歌声が響き渡った。

 「蝉時雨」からは、青森中央文化専門学校の生徒たちが、このファイナル公演のためにデザインした新衣装に。青を基調とした色合いが、きらびやかなスポットライトに映える。「お肉Deナイト☆センセーション」では渡邊の熱いシャウト“神戸牛~”に合わせてスモークが豪快に吹き上がった。ファンへの限りない感謝を込めたバラード「Thanks a million ありがとう」では、メンバーそれぞれが書いた“ありがとう”(渡邊のみ“有難う”)の文字がスクリーンに。“今日のライヴは、この場所にいるひとりでも抜けていたら成立しなかったと思います。ここにいるあなたがたみんながnotallです”という渡邊のMCから始まったのは、「We are notall!!!!」だ。4人とオーディエンスが熱狂的なコール&レスポンスを繰り広げ、結成から今日までの総決算というべき渡邊のソロ・ヴォーカル&ダンス・パートで興奮は極限に達した。そしてラストは大定番「きらめけ☆tweet girl!!」。日本、アジア、ヨーロッパをまたにかけて、4人はこの曲を何千回も披露してきたはずだ。しかしこの日のパフォーマンスこそ、このメンバーによる、正真正銘のザ・ラスト・オブ・ラストである。

画像2: notall/渡邊ちこ、感動のラストステージ。新体制notallは4月20日に渋谷でワンマン開催、新プロジェクト「notall REVOLUTION 100」開始

 限りない余韻を残して、2時間半を超えるセレモニーが終わった。渡邊にとっても、佐藤・片瀬・田崎にとっても、これからが新しいスタートだ。notallは4月20日、渋谷・WOMBで新体制初のワンマンライブを開催。新たなアイドル・グループの形を目指し、「notall REVOLUTION 100」をキャッチフレーズに、メンバーを100人にしていくという興味津々のプロジェクトも始める。また個人活動では、近日公開予定の映画『スリーアウト! プレイボール篇』に片瀬が出演し、ストーリー中で最も異彩を放つキャラクターを好演していることも付け加えておこう。グループとして、個人として、今後のnotallがどう進化・発展していくのか、ますます目が離せない。

画像3: notall/渡邊ちこ、感動のラストステージ。新体制notallは4月20日に渋谷でワンマン開催、新プロジェクト「notall REVOLUTION 100」開始

notall http://www.notall.jp/
佐藤遥 https://twitter.com/haruka26s
片瀬成美 https://twitter.com/knrmy2
田崎礼奈 https://twitter.com/tasaki0308?lang=ja

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