演劇カンパニーアリスインプロジェクトの最新舞台「アイガク2019」のゲネの模様が3月19日、報道陣に公開された。本作は既報の通り、演劇界一熱い男・夢麻呂氏を演出に迎え、氏の熱量に、アリスインらしい歌とダンス、脚本担当の麻草氏の中2病を存分にまぶして作り上げた舞台。同カンパニーの昨年12月公演「ドナー・イレブン」と同じく、アドリブパートも満載の注目作だ。
物語は10万年後の世界を舞台に、領土問題で対立するDB(遺伝子操作で生まれた人間)と、HB(人間に動物の能力を合わせ込んだハイブリッド)の争いを、ゲームという形に変え、勝敗をつけるべく両陣営が熱きアドリブバトルを繰り広げる展開になっている。
もちろん、冒頭やエンディング、ゲームの合間にはアリスインらしい芝居、ダンスパートが盛り込まれており、アリスインではお馴染みの新木美優(3/20より舞台『月に吠えろ、夜ヲ焦ガセ君ヨ』に出演!)が振付を行なったダンスフォーメーションも楽しめるようになっている。
冒頭部分はデータスフィア(MCと助手)のアンジーとフィロスの独壇場となり、ゲネではアンジーを演じたベテラン椎名亜音の前説(口上)、アドリブが炸裂。また、助手のフィロス(ゲネ時は音羽奈々)には、各種アドリブやゲーム中の指示、そして後段には脚本担当麻草氏の中二病が表出するシーンもあるので、お楽しみに。
ゲームパートについては、ゲネで披露されたお題はお絵かきであり、写真を見てお分かりの通りの出来映え。彼女らの言によれば、「絵心はありすぎるんです。センスがないだけです」とのことだ。ここで活躍を見せたのは番長・遠藤、異彩を放ったのは大森舞生だった。
ゲームの勝敗が付いたあとには、会見で急遽決まった罰ゲームも実施され、ゲネで負けたDBチームへのお題は「見たことのない生物の動きと鳴き真似をする」。ここでも遠藤は活躍を見せ、またTHE北原も、独創的な動きでMCの注目を浴びていた(会見時にフィロス役の音羽に話を振ると、率先してやってくれた)。
なお、罰ゲームのあとには、来場者にはちょっとしたサプライズもあるので、ぜひスマホをお忘れなく。
ここでは、ゲネ後の会見の模様を抄録します。
遠藤三貴
会見から今日までがあっという間で、気が付くと(ゲネの会見)ココにいる感じです。とても楽しくできたので、本番もこのテンションのままお届けできたらいいなと思います。
安城うらら
最後に見せ場がやってくるんですけど、芝居パートではそれを気づかせないようにしているのがたいへんで。でも、楽しすぎて胸が熱くなることもあるので、それを抑えながらも、最後へ向けて気持ちを高ぶらせていけるように頑張りたいです。
長谷川麻由
芝居パートでは眼鏡をかけて、ゲームパートでははずしてという役作りをしています。その心は、外すと素ということで、3つのキャラを用意しているんです。今日はまず一つを披露しましたので、残り二つを日替わりで出していきたいです。秘密兵器もあるので、お楽しみに。
國井紫苑
役のキャラ付けが、孤高の存在というものだったので、隅っこで一人爪を研いだりと影芝居をしているので、見つけてください。
小夏心愛
初のシングルでうれしいです。ダンスシーンでは、泣きそうになるほど感情が高まったので、これから12公演もっと高まっていけるように頑張ります。楽しみです。
椎名亜音
幕開けの大切な役をいただけてもう、夢麻呂イズムを体現しようと思って、奮闘しました。私がみんなぐらいの時には、こんなにアドリブはできなかったので、ほんとうに頼もしいです。
音羽奈々
物語上、ほんとうに重要な役をいただきました。セリフ以外にアドリブもあって……。いままでアドリブはしたことがなかったので、どうしようってなった時に、亜音(椎名)さんにたくさんアドバイスをいただいて、こうして今の私(役)が出来上がりました。その状態で初日を迎えられてよかったです。
天音
だから、なんで私を指すんですかー。えーと、会見の時にお話ししたように、本番中はお菓子を食べる時間がないなと思ったので、代わりにお菓子のおもちゃ(ぬぐるみ?)を持ってきました。(ゲネでは)緊張して出せないシーンもあったので、全部のシーンで出せるように頑張ります。
舞台「アイガク2019」
3月27日まで、池袋シアターKASSAIで上演中
<キャスト・人間DB>
遠藤三貴、香咲和花、夢月、安城うらら、増田りあ、水楢日菜、北原唯、荘司里穂、柴崎七虹、長谷川麻由、天音、大澤実環
<キャスト・ハイブリッド>
橘はるか、山下聖良、國井紫苑、小夏心愛、東城希明、若松愛里、大場美優佳、高槻実穂、大森舞生、中島明子、服部美香、大野一二三、児玉ももな
<MC/データスフィア>
椎名亜音、氏家綾乃
<助手/データスフィア>
音羽奈々、神田緋那