2018年1月の発足から1年少しを経て、ミライスカートバンドが遂に東京初公演をおこなった。新宿ロフトで開催されたイベント「FAN FAN FAN」のオープニングに登場したのだ。

 メンバーはコーラスのアサヨ(Ribet towns)、ベースの氏家拓人(OUTATBERO)、ギターのびんご(OUTATBERO)、ドラムスのSEI NAGAHATA(NUITO)、そしてリード・ヴォーカルの児島真理奈。バンド編成なのでオープニングの「overture」からすでにバンド・サウンドだ。しかしバンドだからといって従来のヴァージョンに大きな変更が施されたり、インプロヴィゼーション部分を加えたりすることはない。つまり、普段のミラスカのライブに来ているのと同じ呼吸で手拍子を打ち、コールを入れることができるのだ。

 「COSMOsSPLASH」で華やかに幕開けし、東京では久しぶりの披露となる「Mirror Ball」へ。重厚なベースと高く張ったスネアの響きがヴォーカルと融合し、サビになるとクローズド・ハイハットが炸裂。音のかたまりが目の前に来るような迫力、これに接して「ミライスカートバンドを見に来てよかった」とモトをとれた気持ちになるファンも多かったはずだ。「ミーゴ!ゴミーゴ!」もバンド・サウンドでさらに迫力を増し、アサヨとの息の合ったユニゾン・ヴォーカルも大きな聴きどころのひとつとなった。CDではシンセサイザーのクールな響きが印象的だった「千年少女~tin ton de schon~」も、ミライスカートバンドではギターを生かしたワイルドな仕上がりに。サビ部分ではアサヨの高音ハーモニーが楽曲に美しさを付け加え、NAGAHATAもクローズド・ハイハットの連打、バスドラの連踏で煽り立てる。そしてラストは、エモーショナルな名曲「ナモナイオト」。ここでも児島、アサヨ双方の歌声が見事に融合して極上のひとときを提供。4月6日には新宿MARZで開催されるワンマン公演への期待をさらに高めてくれた。

 開演前、リード・ヴォーカルの児島真理奈にお話をうかがった。
――東京アイドル劇場での月例ステージを見ていると、最近のパフォーマンスは以前にも増して余裕や頼もしさが増しているように思います。
児島真理奈 ひとりだとなかなか1曲丸ごと歌いきれない曲があるのは変わらないのですが、確かに心に余裕ができてきたかもしれません。

――1月31日のshowroomではメンバーオーディションも発表されましたね。
児島 2019年はミライスカートの5周年なので、ひとつの区切りの年にしたいと思っているんです。ミライスカートの楽曲はもともとグループで歌ったり踊ったりするために作られています。そこで新しく一緒に活動してくれるメンバーと共に、今までにないミライスカートを作り上げられたらなと思って募集を始めました。ぜひミライスカートの5周年を一緒に盛り上げていきたいです。この1年半ぐらいでステージのほかに運営面も一人でやることを勉強させてもらって、たくさんのひとに教えていただいた。いろいろ学びましたので、ぜひ安心して(オーディションに)来てほしいです。

――こんなひとにオーディションに来てほしい、というのはありますか?
児島 京都に住んでいるか京都にゆかりのある子、京都の好きな子が入ってきてくれたら嬉しいですね。京都ってレトロフューチャーというか、歴史的な中に未来的な感じがあるんです。3月3日にワンマンライブをする「CLUB METRO」もすごく歴史のあるライブハウスなんですけど、伝統的な中にキラキラした感じ、最先端な感じもあって。京都には、いろんな歴史が混ざっているようなイメージがあります。

――その3月3日の公演では久しぶりの新曲が披露されると聞きました。
児島 詳細は3月1日に解禁される予定なので、ぜひ楽しみにしてください。今年こそぜひCDをリリースしたいですね。今まで5年活動してきて、CDが4枚しか出せてないんです。出せないもどかしさを味わってきたので、今年はぜひ盤で出したい。

――自分で作詞作曲するのはどうですか?
児島 Cubase(キューベース。音楽制作ソフト)を半年前に買ったんですよ。まだ使えていないんですが……。いきなりミライスカート用ではなく、最初は趣味として楽曲づくりを始めていけたらいいと思っています。

――そしてミライスカートバンドの東京初ワンマンも4月6日に開催されることが決定しました。
児島 ステージに他のメンバーがいるという安心感と嬉しさ、これはバンドで活動している時に本当に感じますね。ひとりで活動していると歌いきれない曲も、バンドだとフルで歌えるのが嬉しいです。私にとってミライスカートとミライスカートバンドは違っていて、ミライスカートバンドは単純にミライスカートの曲をバンド編成で演奏しているというのではなくて、ひとつのチームとして活動しているという意識をみんなが持ってくれています。みんなも夢に向かって、ミライスカートを助けようと一時的にミュージシャンが集まってきたわけじゃなくて、一緒に音楽をつくっていく感じです。ボロフェスタ(2002年から続く京都の音楽フェス)や「SUMMER SONIC」にも出られるぐらいのバンドにと、メンバーの皆も思ってくれていると思います。私もこのバンドができたことで、自分の目標や夢が増えたなと思います。

ミライスカート http://www.miraiskirt.com/
児島真理奈 https://twitter.com/miraiskirt_mk
メンバー募集要項 http://www.miraiskirt.com/news/view/289/

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