演劇カンパニーアリスインプロジェクトの最新舞台「悪魔inデッドリースクール」の公開稽古の模様が16日、コフレリオ新宿シアターで報道陣に公開された。

画像1: 長谷川里桃、舞川みやこ/アリスインプロジェクト最新舞台「悪魔inデッドリースクール」、それぞれの劇団の特徴を色濃く発揮し、やけどしそうなほどの熱量で上演中

 これは、同カンパニーと、劇団☆ディアステージのコラボ舞台となっており、両劇団の人気作「●●●と悪魔」の悪魔と、「アリスインデッドリースクール」の世界観を融合させた注目作だ。

 物語は、主人公でもある長谷川里桃演じる牧川アカネを軸に進み、彼女の純粋な魂を奪って大魔王を復活せんとする悪魔組と、それをある意味妨害(?)することになる天使組、そして牧川が撮影している映画「アリスインデッドリースクール」に出演している一癖も二癖もあるキャストたちが入り乱れて贈る、壱岱(一大)コメディ作。

画像2: 長谷川里桃、舞川みやこ/アリスインプロジェクト最新舞台「悪魔inデッドリースクール」、それぞれの劇団の特徴を色濃く発揮し、やけどしそうなほどの熱量で上演中

 とは言え、冒頭部分に演じられる「アリスインデッドリースクール」のあの名シーン――科学部の作った爆弾を運び、紅島、野球辞めるなよーのセリフの少し前――は、迫真の演技が堪能できるなど、単なるコメディではなく、それぞれの劇団の雰囲気――アリスインの世界観の中では、同作の持つ重厚な雰囲気を、ディアステージの世界観の中では、コメディ、生演奏、生歌、アドリブ、客いじりといった要素――を、十二分に味わえるように作り込まれている。

画像3: 長谷川里桃、舞川みやこ/アリスインプロジェクト最新舞台「悪魔inデッドリースクール」、それぞれの劇団の特徴を色濃く発揮し、やけどしそうなほどの熱量で上演中

 また、アイドルファンにはクスクスと笑える、ある意味自虐的なネタもあり、さらに昨年邦画界の話題をさらったアノ映画にも出演している――かつてはアリスインアリスのメンバー。アリスインプロジェクト舞台にもよく出ていた――あの女優のネタも盛り込まれている。なお、40~50代の主に男性が楽しめるようなネタも豊富に出てくるので、お楽しみに。

 さらにもう一工夫の趣向も凝らされており、主役のアカネに乞われて映画に出演しているサキ(舞川みやこ=紅島を演じる)と、その親友アズミ(片平美那)との葛藤(?)は、物語の展開に大きな影響を与えており、そうした人間模様の多層的な描写も、本作の見どころの一つと言えるだろう。

 さらにさらに、高岡未來が悪魔に唆されて見せるあの作品の、あのシーンは、オリジナルの梅田を超えるであろうラスボスぶりを堪能できる、素晴らしい演技を見せてくれた。まさに、1シーン1シーンから目を離せない仕上がりとなっているのだ。

 ここでは、ゲネ終了後の会見の模様を抄録します。
長谷川里桃
小屋に入って、音響や照明が付くと、自分の中でも舞台の世界観がより想像できて、稽古場では出なかった涙がボロボロ出てきてしまってたいへんでした。ほんとうに感情移入ができました。今晩からの本番が楽しみです。コメディ要素だけでなく、キャストそれぞれが持つリアルな悩みをどう乗り越えるかというドラマも描かれているので、コメディとドラマ、その両方を満足できる作品になっていると思います。

舞川みやこ
キャスト全員が全力で演じている、その熱が伝わるといいなと思います。一緒に笑ってハッピーな気持ちになってほしいです。

片平美那
キャラクターもキャストも個性が強くて、みんないい感じに輝いているのが見どころです。

雛形羽衣
おかげさまで、チケットもほぼ満席に近く、そうした状況で開幕できるのがありがたいです。今回は、ディアとアリスインのコラボということで、ディアの特徴でもあるコメディ、生演奏、生歌、そしてダンスが楽しめるのが見どころです。どちらの劇団のファンにも満足いただける作品にすべく、集中して本番に臨みたいです。

岸田麻佑
個性豊かな皆さんとの共演はとても楽しくて、稽古場は笑いで溢れていました。いま、ゲネを終えてさらにパワフルになっているのを感じて、最終日にはどれだけ熱い公演になっているんだろうって、すごく楽しみです。

松多壱岱
ゲネは、すごい熱量でした。アリスインプロジェクトの10周年記念イヤーの第一作目がこんな変化球でいいのかなと思いつつも、たくさんの方に見ていただきたいです。

舞台「悪魔inデッドリースクール」
1月20日まで、コフレリオ新宿シアターにて上演中
<キャスト>
長谷川里桃、舞川みやこ、片平美那、雛形羽衣、着崎花梨、寺田真珠、高岡未来、佐伯香織、東城希明、弘島友加里、甘利花奈子、増田悠那、富岡志織、折笠衣緒、蒼小比奈、西谷有機、岸田麻佑

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