演劇カンパニーアリスインプロジェクトの最新舞台「悪魔inデッドリースクール」の製作発表会見が都内で行なわれ、各キャストが意気込みを語った。
本作は、アリスインプロジェクト旗揚げ10周年の第一弾を飾る作品になっているそうで、旗揚げ作でもある「アリスインデッドリースクール」をテーマにした舞台となっている。演出を担当する松多壱岱の所属する劇団ディアステージとコラボしているのも特徴で、同劇団より舞川みやこ、雛形羽衣の両名が参加し、ディアステージらしい展開も内包した仕上がりになっているという。
ストーリーは、独りぼっちの映画研究会部員である、主役の牧川アカネ(長谷川里桃)を軸に展開し、彼女が文化祭での上映へ向けて、「アリスインデッドリースクール」の映画を撮るために奮闘するところへ、ディアステージではお馴染みの悪魔(雛形羽衣)が登場し、彼女の魂を奪うためにさまざまな策略を巡らすものになっているそう。そして、初めてその悪魔と対立(?)する天使も登場し、牧川、悪魔、天使の3軸に、劇中劇となる映画のキャストとして登場する生徒たちを巻き込んで、コメディ色もたっぷりになっているそうだ。
以下、主なキャストのコメントを紹介します。
長谷川里桃
主演の牧川アカネを演じます。アカネちゃんは映画が大好きな映画ヲタクで、デッドリーの映画を撮ろうとして、いろいろな人を巻き込んでいくんです。けど、いつの間にか、悪魔とか天使とかが出てきてしまって、逆に巻き込まれていきます。共演者たちは本当に個性が豊かで、その一人ひとりにドラマが盛り込まれていているので、何度見ても楽しめると思います。今回はこの子に注目して……という見方もできる舞台になっていますので、ぜひ。
舞川みやこ
結構複雑な役で、デッドリーの紅島を演じている石幡サキを演じます。でも、その石幡も紅島に寄っているし、今回は脚本の段階からキャストにアテ書きしているので、(石幡は)私に近いとこもあって、紅島と私がミックスしたような設定になっているんです。加えて、アリスインで紅島を演じた経験もあるし、ディアステージの自体は私の所属している劇団なので、その両方を知っている私が、それぞれの特性をミックスした劇に出ているのが、本当に不思議な感覚ですね。そうそう、ディアステージと言えば皆さんが好きな悪魔がちゃんと出てきますし、ディアの特徴でもある生演奏と歌とダンスも存分に盛り込まれているので、どちらの劇団のファンの方にも楽しめる作品になっています。
雛形羽衣
毎回ディアで演じている悪魔を演じます。いろんな人の魂をもらうことを目的にしていて、今回は牧川さんの魂を狙って暗躍します。いつもと違うのは、使い魔として、クロネコとカラスいることと、なんと天使まで出てくるんです。後半には、個性豊かなキャストの魂をもらうために、私(悪魔)とクロネコとカラスが劇を引っ掻き回すので、そこが見どころですね。
寺田真珠
ニックネームのクロサワと呼ばれている近藤を演じます。お分かりの通り、クロサワとは、巨匠の黒沢監督のことを指していて、映画を撮るのが大好きで、撮り始めると人が変わっちゃうという女の子なんです。終始クロサワと呼ばれているので、クロサワと覚えてください。
増田悠那
悪魔の使い魔クロネコを演じます。前作『クォンタムメモリーズ~量子変数の観測者~』に比べると(役の)ギャップも大きいので、私のことを知ってくださっている方はびっくりされると思います。普段は真面目な感じの役が多いんですけど、クロネコはすごいので、頑張って皆さんを楽しませたいです。
舞台「悪魔inデッドリースクール」
1月16日から20日まで、コフレリオ新宿シアターにて上演
<キャスト>
長谷川里桃、舞川みやこ、片平美那、雛形羽衣、着崎花梨、寺田真珠、高岡未来、佐伯香織、東城希明、弘島友加里、甘利花奈子、増田悠那、富岡志織、折笠衣緒、蒼小比奈、西谷有機、岸田麻佑