演劇カンパニーアリスインプロジェクトの最新作「アドリブ心理劇 ドナー・イレブン」が12月19日より、同カンパニー恒例の劇場・池袋シアターKASSAIにて上演される。しかも今回は、2週間にわたって全18公演が行なわれるロングランだ。
ストーリーはタイトルにもあるように、魔銃ドナーの世界観の中に、アドリブ劇を盛り込んだ、同カンパニーとしては初の試み。吸血鬼バイツ狩りを行なうドナーの中に、バイツが紛れ込んでいる……！？ その情報を元に、都内各署から集められた11名のドナーメンバー。果たして誰が？ あらかじめ3通りの結末が用意されているが、どこにたどり着くかは、出演キャスト、あるいはバイツ（に設定された人間）のアドリブ次第。
脚本の麻草は「ストーリーとミッションがあって、そのミッションを間違えたり、失敗するとストーリーが分岐するようになっています。全体の構成としては、冒頭と結末にはあらかじめ決まったものがあり、その途中にゲーム（ドラマ）があって、その進行によってリアルタイムに結末が変わっていくというものになっています。出演者には、舞台上で瞬時の判断と、それに即した演技が求められます」とコメント。稽古では、その分岐に関わる部分の芝居、即興に重点を置いて行なっているという。また、「冒頭に誰がそう（バイツ）なのかが分かるようになっています。それを見て、その人を応援してもらってもいいし、自分の推しをメインに見てもいいし、あるいは結果を見ずに、キャストと一緒にバイツ探しをしてもいいですし、たくさんの楽しみ方があるので、何度も足を運んでほしい」と、脚本家自ら本作の楽しみ方も教えてくれた。ちなみに今回は、1役にほぼトリプルキャストが充てられており、毎公演異なる組み合わせが楽しめるのも新しいだろう。
鈴木真梨耶
亀戸支部の赤見清子を演じます。リーダー的な立ち位置なので、かっこよく冷静に頑張りたいです。姉（友梨耶）と一緒に舞台に立つ回もあります。
鈴木友梨耶
王子支部の柚木鬼灯（ほおずき）を演じます。生意気な役ですね（笑）。妹をバイツに殺されているので、彼女らをとても憎んでいます。舞台はゲームの勝ち負けもありますけど、その過程を楽しめるようにしたいと思います。どうやって勝利に導くかを楽しんでほしいです。
須山朱里
王子支部の桃原牡丹を演じます。友人がバイツに殺されていて、それを機にドナーになりました。とても責任感の強い子なんです。配役には私を含めて3人いるので、三者三様の牡丹を楽しんでほしいです。同じ公演は一度もないと思うので、ぜひ全通してください。
中江早紀
王子支部の黄竹雛菊を演じます。一番年下の14歳の設定なので、若い感じを出していきたいなって思います。ゲーム（アドリブ）部分のルールを理解するのが難しかったので、来てくださる方は、ぜひルールをチェックしてから見てほしいです。
夏野香波
私も王子支部の黄竹雛菊を演じます。最年少の割には、すごい生意気なんです。私もルールがよく分かってなくて、稽古ではひたすら笑ってるだけだったので（笑）、ルールをチェックしてから見に来てほしいです。勝ち負けよりも、見てくださる方に楽しんでもらえるように頑張りたいです。
新木美優
厚生省職員の花谷育子を演じます。役割としては、物語の司会・進行を行ないます。加えて、今回はアリスインでは初めて本職の振付も担当しています。魔銃ドナー・クロニクルの楽曲も使いますので、そのイメージを持ちつつ新しさも出したいと思います。
舞台「アドリブ心理劇 ドナー・イレブン」
12月19日～30日まで、池袋シアターKASSAIにて上演
＜キャスト＞
夢月、梅原サエリ、大滝紗緒里
八角瑛子、花岡芽佳、須山朱里
鈴木友梨耶、新谷姫加、花梨
夏野香波、中江早紀
針谷早織、鈴木真梨耶、宮崎優衣
天音、日下部美愛、佐藤ゆうき
優衣、カワイレナ
白宮奈々、黒木美紗子、池澤汐音
花園えりい、寺田真珠、雛形羽衣
若松愛里、草場愛、横尾莉緒
太神陽、藤﨑佑莉、國井紫苑
西田薫子、真野未華
新木美優、あまりかなり
舞川みやこ、野中美智子、西田薫子
