1977年以来、世界各地で上演されているミュージカル「アニー」の、日本公演の2019年版アニー、および孤児役が決定し、都内で合格者発表会が行なわれた。
2019年4月に幕を開ける日本版ミュージカル「アニー」は、1986年の初演以来、毎年公演を重ね、今回で34回目となるロングラン作。昨年演出を担当した山田和也を今年も引き続き起用し、現代的な演出に生まれ変わったという評判も高い同作を、後述する新アニー二人で送る。
今回のオーディションは、書類審査を通過した417名から始まり、歌やダンスのワークショップを重ね、実技審査を通過した約50名が、合格者発表の会場に集合。例年通り、孤児役(12名)の合格者から一人ずつ名前が呼ばれていき、最後はアニー役の二人――岡菜々子と山﨑玲奈の名前が呼ばれるという形で進み、会場には、喜びの涙を見せるもの、悲しみの涙を見せるもの、悔しさを滲ませた表情を見せるものなど、さまざま。最後も、恒例となる「トゥモロー」の合唱で終了だ。
ここでは発表会後に行なわれたアニー役2名の囲みの模様を紹介します。
――自己紹介をお願いします。
山﨑玲奈 山﨑玲奈、11歳です。
岡菜々子 岡菜々子、小学4年生です。
――アニーに決まった感想をお願いします。
山﨑 今回2度めのオーディションで、合格することができました。昨年はダンスで落ちて悔しい思いをしたので、この一年はダンス練習をして、今回オーディションに臨んだら受かったので、すごくうれしいです。
岡 私も昨年落ちていて、今年最終審査までいくことができたんです。そこで受かったので、心臓が飛び出しそうでした。
――どんなアニーになりたいですか?
山﨑 見ている人が笑顔になるような、優しくて明るい子だなって思ってもらえるような、アニーになりたいです。
岡 見てくださった皆さんが、笑って、明るく元気になって帰れるような、そして勇気を与えられるようなアニーになりたいです。
――昨年落ちてからどんな練習をしてきましたか?
山﨑 バレエの練習を週6で通って、歌のレッスンも始めました。そうしたら歌もダンスもいい感じになってきて、自信をもってオーディションに臨むことができました。
岡 前はダンスを週5でやっていたんですけど、歌と演技の練習を増やして、オーディションに臨みました。自分の中で、もうちょっとレベルアップしたいという段階でのオーディションだったので、来年の本番までにもっとよくなれるように練習します。
――お二人が思う、アニーの魅力は?
山﨑 自分がすごく辛かったり、悲しいのに、みんなにはそんなことを感じさせないように笑顔で接しているところがすごいなーって思います。その明るさで、みんなを引き寄せられる人、そこが大きな魅力だと思っています。
岡 絶望的な状況の中でも、明るくて、元気で、ずっと夢を持ち続けられるところがすごいなと思います。
――お二人の将来の夢は?
山﨑 幅広い演技ができる女優になりたいです。
岡 ミュージカル作の歌もダンスもできて、演技もできて、テレビにも出られるような女優になりたいです。
「丸美屋食品ミュージカル『アニー』」
2019年4月27日(土)~5月13日(月)まで、新国立劇場 中劇場にて上演
脚本:トーマス・ミーハン
作曲:チャールズ・ストラウス
作詞:マーティン・チャーニン
演出:山田和也
音楽監督:佐橋俊彦
振り付け・ステージング:広崎うらん
公式サイト http://www.ntv.co.jp/annie/