2014年にスタートしたアイドルの祭典、「@JAM EXPO」。その第5回目が8月25日と26日に横浜アリーナで行なわれた。
4人組グループ、notall(ノタル)は8月25日に登場。「オレンジステージ」(10:35~)、「ブルーベリーステージ」(15:25~)でパフォーマンスし、さらに18時からは「屋台エリア」の水射的コーナーでファンと交流した。メンバーはもちろん、佐藤遥、渡邊ちこ、片瀬成美、田崎礼奈という、結成以来不動の顔ぶれだ。
ここ10日間ぐらい、まあ、夏としては許せないこともない程度の気温まで下がっていた関東地方だが、この25日は朝から太陽がギラギラ照りつけ、あの「じわじわ蒸し焼きにされていくような感じ」が復活。35度以上あったと聞いた。ヘトヘトになって会場に到着したひともかなりいたのではないかと思う。しかし「オレンジステージ」に登場したnotallの4人は朝から爽やかで活気がある。
オープニング・テーマ(「READY GIRL」のリミックス)が始まると自分の心にフレッシュな風が吹き、何を1曲目に持ってくるだろうかと思ったら大定番の「きらめけ☆tweet girl!!」。“みなさんおはようございます、notallです”と、さとはるの礼儀正しいラウド・ヴォイスがイントロに被さってオーディエンスの眠気を吹き飛ばす。さらに「君にDA-DA-DAN」でキュートネスの過剰攻撃を仕掛ける。♪君が好き~と歌うさとはるに、\オレモー/で応えるオーディエンスの一体感。まるで押上WALLOPで奇数金曜日に行なわれている定期ライヴが、新横浜に越してきたかのようだ。
持ち時間が15分ということもあり、自己紹介は頭文字だけをいう(さ、わ、な、た)という超ショート・ヴァージョン。ラストの「JUST NOW★」(田崎のパートのところでの、“俺のじゃないけど”というファンのコールも実に熱い)まで、乗せて、楽しませて、笑わせるnotallならではの“もてなし”に満腹感を味わった。
「ブルーベリーステージ」は「@JAM EXPO」中、二番目に大きい規模の会場だ。バンドスタンドが広いので、必然的に4人の動きも大きくなっていく。どこか1960年代のアメリカン・ソングを思わせるポップでキャッチーな「my baby, my lover」(片瀬が“クールな君”と歌ったあと、全員で指をくるくる回してファンをさす振り付けもすごく印象に残る)を届けたあとは、バンド系J-POPというか和風なメロディで構成された「蝉時雨」へ。さとはる、渡邊ちこのロングトーンが切ない。終わっていく夏に向けてのnotallからの挽歌であるようにも聴こえた。
続いては大名曲「お肉Deナイト☆センセーション」。暑い日こそ、ガッツリ火の通った焼肉に食らいつきたくなるものだ。曲の途中、ステージ中央に集まってくるくる回る4人の表情の、なんと楽しそうなことか。ラストは「#ハッシュタグはつけられない」、“ゴーレッツゴー”のリフレインを観客と大合唱した。また、自己紹介では自分の名前をいわず、母親の名前をファンに教えた。
9月8日と9日には東武動物公園で「ノタFES」を開催。幅広い交友関係を示すように数多くのアイドルたちが参加するだけでなく、なんと、モーニング娘。の初期メンバーのひとり、矢口真里がスペシャルアドバイザーを務める。アイドル・シーンの現況と同時に、レジェンド・アイドルの深みも知ることができる2日間になるはずだ。「ノタFES」まで、notallの夏は続く。
notall https://www.notall.jp/
佐藤遥 https://twitter.com/haruka26s
渡邊ちこ https://twitter.com/chiko_1004
片瀬成美 https://twitter.com/knrmy2
田崎礼奈 https://twitter.com/tasaki0308
フォト:矢口卓/原田和典
(C)@JAM EXPO 2018