世界最大級のアイドルフェス、「東京アイドルフェスティバル(TIF)2018」。WHY@DOLL(ホワイドール)は8月3日と5日に出場、音楽性の高さと品格あるパフォーマンスでフェスに涼風を持ち込んだ。ここでは3日に「SKY STAGE」で行なわれたステージをレポートしたい。

 「SKY STAGE」は、おそらく最も天に近い場所でライブが味わえるところ。ベイエリアにある高層ビルの屋上なので、抜群の風通しや見晴らしのよさ、開放感があり、それが出演者・オーディエンスの双方によい高まりを与える。WHY@DOLLが登場したのは、午後7時20分ごろ。朝から夕方にかけて続いた灼熱も収まり、陽はすっかり落ちて、心地よい風も吹いてくる。

 いつの間にかステージには2台のスタンドマイクがセッティングされていた。そうなると楽曲は「SWEET VINEGAR」か「Dreamin' Night」だが、前者は昼間に歌っている(https://online.stereosound.co.jp/_ct/17195258)。ということは……と考えているうちに「Dreamin' Night」が始まった。むろんトラックを使ったパフォーマンスだが、音響も良く、ベース・ラインがブリブリ響き、硬めにチューニングされたスネアの響きも爽快なサウンドを立てる。そこに、数多くのライブでさらに自信や表現力を身に着けたに違いない青木千春と浦谷はるなの歌唱が、ここしかないというタイミングで入ってくる。観客は体を揺らしながら、このメロウな、どこかアイズリー・ブラザーズの「Between the Sheets」を思わせるサウンドに酔いしれるばかりだ。

 「TIFは今回で4回目の出演になりますが、いままでのSKY STAGEは真昼間のことが多かったんです。夜のSKY STAGEは素敵だな、ずっと出たいなって思っていたんですけど、今回、ようやく念願がかなって立つことができました!」(浦谷)
 「歌いたい曲はたくさんあるんですけど、その中でも厳選してお届けしたいと思います」(青木)

 続いて「曖昧MOON」へ。月が煌々と下界を照らす、という天気ではなかったが、そのあたりの曖昧さも含めて、この日のシチューションにはぴったりだ。ラストは“お台場”というフレーズも歌詞に登場する「Tokyo Dancing」。喜びにあふれた二人とファンが息をぴったりあわせながら、“Wow Wow Wow Wow”と合唱する。もっともっと浸っていたい、そんな気分になるばかりの15分だった。そして夜の野外会場で歌うWHY@DOLLをもっと味わいたいと思った。

WHY@DOLL http://www.whydoll.jp/
青木千春 https://twitter.com/aokichiharu
浦谷はるな https://twitter.com/humhum0401

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