影の主役・管理官TSR208を演じた夏野香波に大注目

　演劇カンパニーアリスインプロジェクトの最新舞台『降臨Hearts』が現在、新宿村LIVEで上演中だ。ここでは、見るものに強い印象を残す管理官TSR208を演じた夏野香波にインタビューした。

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――ゲネお疲れさまでした。役どころを紹介してください。
　ありがとうございます。学園の生徒を管理するロボットの管理官TSR208を演じています。みんなを仕切ったりする少し怖めの設定なんですけど、私の個性を少し加味して、少し子どもっぽい感じも出すようにしています。けど、結果として怖い役になっちゃってます（笑）。

――主演の沖田つばさ（飯野雅）とは結構バチバチしていました。
　そうなんです。でも、後半に向かうまでにいろいろなことがあって、その仲にも変化が訪れます。見どころだと思いますので、注目してほしいです。

――もう一人の管理官（TSR164：芦沢早菜）とは、役が正反対です。
　そうですね。管理官TSR自体には感情プログラムがあるんですけど、お互いの個性を出すために、前半は怖さと子供っぽさを、後半は情熱を高めにして、と、演出の扇田さんとの掛け合いの中でそういう感じ分けるようになりました。

――凛とした役がとても決まっていました。
　いままでは、そこまで強い役を演じたことがなかったので、ちょっと素が出せたかなってうれしいです。

――夏野さんは怖いんですか？
　いえいえそっちではなくて（笑）、サバサバしたほうです。おかげで、とても演じやすいです。

――寺田真珠さんと仲良くなれそうですね。
　はいっ！　真珠さんも結構サバサバしていて、私と似ているというか近いなって感じています!!

――そんな役を演じてみて。
　とてもうれしかったし、やれてよかったです。今日のゲネを通して大分役の感じをつかめたので、千秋楽へ向けて、もっと工夫して見せたいっていう思いを強くしました。

－―具体的には？
　前半と後半の差をもっと見せたいな、もっと分かりやすくしたいな、って思いました。

――西郷あきら（橘はるか）ぐらい弾けてみたら？
　いいですね。わーーーーってやってみたいです。

――後半では、凛とした姿に男気や、情熱も感じました。
　ありがとうございます。管理官は人間を傷付けられないので、もうやめてーーと思いながら、演じていました。詳しくは劇場でご覧ください（笑）。

――役の変容というのは、すんなりできましたか？
　難しいです。きちっとストーリーを見て（追って）いないと感情が入らないので、舞台裏に行っても、集中してモニターに見入ってました。そうしたら感情が高ぶってしまって、感動するシーンで涙が出てきてしまって、ロボットなのに泣きかけで舞台に出そうになっちゃいました。

――今回管理官を演じてみて、成長や達成感などはありましたか？
　はいっ！舞台全体を通して感情をつなげていくことができたのは、自分の中でも自信になりました。

――最後に、舞台の見どころをお願いします。
　アクションの中にも、さまざまな人間関係が緻密に描かれていて、中でも岡田いちか（青葉ひなり）と岡田以蔵（高瀬川すてら）のクライマックスのところは、何度見ても泣いてしまうので、ぜひ見てほしいです。あとは……（ネタバレのためカット）も、すごく好きです。

――今後の告知があればお願いします。
　最近は舞台を中心に活動していますので、もっともっとたくさんの作品に出演したいです。詳細が決まりましたら、SNSを通じてお知らせしますので、待っていてください。

舞台『降臨Hearts』

7月16日（日）まで、新宿村LIVEにて上演中
＜キャスト・シングル＞
飯野雅、野口真緒、青葉ひなり、橘はるか、山本太陽、増田みなみ、真島なおみ、中原ありす、羽原由佳、寺田真珠、鈴木花穂、花梨、渡辺菜友、高瀬川すてら、新貝紋加
＜キャスト・変則出演＞
夏野香波：7/13　14:00～／7/14　18:00～／7/15　13:00～、18:00～
高木友梨香：7/13　19:00～／7/14　13:00～／7/16　12:00～、17:00～

オフィシャルサイト：http://aliceinproject.com/
夏野香波　https://twitter.com/72kakakaka73?lang=ja