2019年11月13日から15日の3日間、千葉・幕張メッセにて、日本最大のプロフェッショナル機器の展示会「Inter BEE(国際放送機器展)」が開催された。
55回目という節目を迎えた「Inter BEE」だが、年々多様な表現やクオリティの向上が進み、映像/音響/照明機器というカテゴリー分けの難しいものが増えている。それらをまとめICT/ クロスメディア部門を立ち上げたり、知識を高めるためのセミナーやセッションの数も増すばかり。
プロオーディオ部門でも2016年から、実際に音質比較できる人気の「INTER BEEEXPERIENCE」がスタート。SR スピーカーの体験デモ「X-Speaker」、ヘッドフォンとマイクロフォンの音を体験できる「X-Headphone」「X-Microphone」など、いずれも活況を呈している。また、「Inter BEE」は、2017年から2019年までの3年間、「Society 5.0(超スマート社会を目指すビジョン)」がもたらす、変革を提示する場として「つくる(制作)」「おくる(伝送)」「うける(体験)」をテーマに掲げて行ってきた。
今年は夏のビッグイベントや5G スタートなど最新テクノロジーが活躍する場が多い。それらの現場で使用する事を想定した新製品が多く見受けられた。今回の出展社数は1,158社・団体(うち海外37ヵ国・地域から632社)、来場者も約4万人を超え、盛況のうちに幕を閉じた。
ここでは、プロオーディオ部門にて展示されていた新製品や注目製品を全4回に渡ってご紹介する。
※ 第1回は会社名頭文字「あ」〜「え」まで
I.S.D.Japan
コンパクトラインアレイスピーカーやミニチュアスピーカーなどから成るオーディオシステム「Azimut( アジムット)」シリーズ。最小2.1chから構築可能
IK Multimedia
モバイル・デバイス向けのマイク「iRig MicCast 2」「iRig Mic Cast HD」「iRig Mic Video」とオーディオIF「iRig Stream」を国内初披露
iZotope
話題の新プラグイン「Dialogue Match」。DAW上でのダイアログのADR 作業を迅速かつ高精度に実現する
アコースティックエンジニアリング
オリジナルのスタジオ・デスク、「Console Desk 30U Rack Version」。左右にアウトボードを多数収納できるのが大きな特徴
アコースティックフィールド
リアルタイムでバックグラウンドノイズを低減する「CEDAR Audio」社のノイズサプレッサー。新製品の「DNS 8D」はDante に対応
アビッドテクノロジー
注目の新型コントロール・サーフェース「S4」。「S6」の機能と操作性をコンパクトかつ低価格で実現したミッドレンジ・コンソール
遂に国内出荷が開始された「S1」。定番の「ArtistMix」の後継となるコントロール・サーフェースで、「Avid Dock」との組み合わせに最適
アートウィズ
96kHz/64 チャンネル/42 バス・デジタルミキサー「ALLEN&HEATH avantis」。各種I/O ボックスやI/O ポート等も豊富にラインナップ
「Meyer Sound」社の最新製品「ULTRA-X40」。回転可能(110°×50°)なコンスタントQ ホーンを搭載した多目的ポイントソース・スピーカー
アンブレラカンパニー
発売が待たれる「Grace Design」の新型モニター・コントローラー「m908」。最大22.2chのマルチch /イマーシブ・オーディオのコントロールに対応
イースタンサウンドファクトリー
3.3 インチ・フルレンジを32 基、0.7 インチ・ドライバーを24 基搭載した「BMV」ブランドの超指向性 スピーカーシステム「SC-3.3」
イーストオーディオ
見た目に圧倒される3ウェイホーン「AirMotion V2」+ サブウーファーの「NexusXL」。クラブを中心とした設備向けスピーカー
エス・シー・アライアンス
「Omnia」の新製品「OMNIA MPX NODE」。FM コンポジット(MPS)信号を320kbps で直接IP 伝送する
FBT
「松田通商」が代理店となったイタリアの老舗SP メーカー「FBT」。コンパクトながら大出力アンプを搭載し、充分な音圧を持つポータブル・ラインアレイ「VERTUS CS1000」
エレクトリ
「KRK」の「ROKIT G4」シリーズ。グラフィックEQ が搭載されており、背面での調整のほか、専用アプリでも調整できる
エムアイセブンジャパン
昨年上陸した新興マイク・メーカー「AustrianAudio」。パターンをリモートで可変できる「OC818」が大きな話題になっている
「PreSonus」の新型コンソール/レコーダー「StudioLive シリーズIIIS」。AVB に対応、128chのUSB オーディオIF 機能も搭載
「Softube」のDAW用ミキシング・ソリューション「Console 1 Fader」。高品位なフェーダーが10本、本物のコンソールのような操作感