小木茂光の主演作『恋する男』の公開を記念した初日舞台挨拶が、恵比寿の東京写真美術館ホールで行なわれた。登壇したのは、主演小木茂光に加え、共演の佐々木心音、出口亜梨沙、工藤俊作、そして本作が監督デビューとなった村田信男監督ら。

画像: カッコ悪いオヤジの妄想を映像化? 映画『恋する男』、「佐々木心音」「出口亜梨沙」のダブルヒロインを迎えて絶賛公開中

 本作は、妻子に逃げられ、会社をリストラされた50代の男・小田を主人公にした、ラブストーリー(?)。勢いで会社を興して奮闘するが、その過程で二人の女性と出会い、その間で揺れ動いてしまう……という優柔不断な男のサガを描いたものとなっている。

 そんな小田を演じた小木は、「おじさんの心の奥底にある妄想や欲望を映像化した作品」と本作を紹介し、「皆さんがご覧になってどう思われるか……」という不安も口にしていたが、その一方で、「僕自身は、(演じていて)こっぱずかしいと感じることもありましたけど、新たな役者像をお見せできたんじゃないかなと、この作品に感謝しています」と自信たっぷりにコメント。“小田”という名前は、小木と村田監督から取ったものだというエピソードも明かしていた

 そんな小田の会社で働くできる秘書・雅美を演じるのは、本作への出演を監督に直談判して獲得したという佐々木心音だ。「露出の少ない役は久しぶりでしたけど(笑)、演じた雅美は監督から『心音ちゃんのイメージそのまま』と聞かされて、私ってこんなにSっ気の強い女に見られていたんだって、少し驚きました」と、心情を吐露。そんな佐々木から見た小田については「すごくかわいくて母性をくすぐられちゃった」そうで、(Sっ気を出して)「ペチペチしていました」と、おどけたコメントを発していた。

 ヒロインの瞳を演じ、本作が映画初出演となった出口は、「すごく緊張しましたけど、監督が自由にさせてくださったおかげで、最後のほうは、結構楽にできました」と、初々しいコメント。一方で、グラビア活動をしていることもあってか「プールのシーンの撮影がすっごく長くて(笑)」という愚痴も。おかげで「風邪を引いた」そう。監督からは「パレオのヒラヒラガ必要だったんだよ」という言い訳(?)もあったが、結果オーライなのか、そのシーンはフランス映画的な仕上がりになっているという。

 今回念願の監督デビューを果たした村田氏は、「こんなに楽しいことは、ない」とご満悦。新作への期待も匂わせていた。

映画『恋する男』

8月7日まで、東京都写真美術館ホールにて開催されている特集「“恋する男”映画祭~女たちを愛した男たち~」内で上映中
※7月27日、8月3日は休館

<キャスト>
小木茂光 佐々木心音 出口亜梨沙
<スタッフ>
監督:村田信男
配給・宣伝:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム
2019/日本/カラー/84分/ビスタサイズ/モノラル
(C)2019 Nest/Mermaid Films

公式サイト https://koisuru-otoko.com/

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