山岸謙太郎監督作「ディープロジック/Deep Logic」が、2020年1月18日に劇場公開されることが決まった。
山岸監督は、初の長編映画『キヲクドロボウ』(2007)が第11回上海国際映画祭で入選し、短編映画『東京無国籍少女』(2012)は映画祭の審査員長を務めた押井守に見初められ、後に、清野菜名主演で同名長編映画化されるなど、インディーズ時代から高い実力を備えた存在。その後もスタイリッシュなエンターテイメントを意識した作風で国内外の映画祭で多くの賞を受賞。2018年3月には、初の商業長編作となる武田梨奈主演の『三十路女はロマンチックな夢を見るか?』も公開されている。
本作は、もともと「劇団6番シード」のプロモーション用に制作した短編ムービー(3分半)が人気を博したことで、本編を制作することになったという異色の作品。2016年春に前記短編が公開され、以後、第一弾として「トウドウ編・ツチヤ警部編」(2016年夏)、第二弾「UDA編・ヒグチ君編」(2017年初春)、第三弾「オザワ総理編」(2017年夏)、そして最終章となる第四弾「シーナ編・クリュウ編」が2018年春公開と、短編を4回に分けて撮影・編集・上映、その収益によって次作を作るという形をとり、最終章の上映から約二年、完全版の公開が決まったという流れだ。
総出演者は280名、ロケ地は実に50カ所にも及ぶというハリウッド作並みのロケーションによって完成した本作。脚本は、同劇団を主宰する松本陽一が担当し、複雑に張り巡らされた伏線、氏の得意とする人間ドラマ、そして山岸監督の代名詞とも言えるド派手なガンアクション&アクションが炸裂する注目作だ。
押井守監督からのコメントが届いている。
「あらゆる意味で身幅を超えた映画です。体裁なんか気にしちゃいない。人情ドラマもベタなギャグも避けて通らないのがヤマケン映画のいいところです。怖めず臆せず娯楽映画の王道を行け!」
映画「ディープロジック/Deep Logic」
2020年1月18日よりK’sシネマにてレイトロードショー
【STORY】
ミュージシャン崩れのフリーター、トウドウ。彼の前に現れた謎の女クリュウ。彼女はゴシップ記者、警視庁公安部、国際テロリスト、さらには現役総理大臣からもその身を追われていた。彼女を守ろうとするトウドウは国家規模の大騒動に巻き込まれ、無差別爆破テロにより事態は「国家非常事態宣言」発令にまで発展。クリュウの抱える謎とはいったい?
【メインキャスト】
トウドウ:藤堂 瞬
クリュウ :栗生みな
ツチヤ警部:土屋兼久
シーナ:椎名亜音
UDA:宇田川 美樹
オザワ総理:小沢 和之
ヒグチ君:樋口靖洋
【スタッフ】
監督・編集:山岸謙太郎
脚本・プロデューサー:松本 陽一
プロデューサー・照明:クリスティン・シュロトハワー
撮影:堀田 繁
音楽:Ryota Horii (My Name Is…Project)